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DEAD END! 


9月2日

タカシ(福井商業高校3年)が帰ったと思ったらニューカマーが登場。海星高校の高3男子。野球をするために海星一本で進学したという体育会系。ドップリとクラブ漬けの日々を過ごしたからか、卓と共通する爽やか系だ。しかしインターハイや国体に出場と華やかな経歴の卓と比べるとこの海星の男の子、3年間ずっと補欠で通したという。俺なんてこの経歴だけで勉強が伸びると思っちまう。聞けば偏差値は50にも届かず、しかしながら志望大学は三重大生物資源。これはこれでえらいこっちゃ・・・タカシが去ってまた一難。しかし桐原の試験をミス1にし塾内を震撼させたタカシみたいな発展途上人が一人でもいると場が締まる。この歯磨き少年、果たして化けるか?

夜になり歯磨き少年、姿を見せる。さっそく高橋君(三重大学医学部6年)に紹介。「よかったら数学の実力を見るのに高2の授業に入れてやってよ」 そこは高橋君、高3のプライドも斟酌し二人してブツブツ話している。「やっぱり数学かなり苦手なようなので高2の授業に入れてみます」 伊藤の潤ちゃん(三重高2年)、直嗣(津西2年)ともどもベクトルを受けることに・・・。菊山(津高2年)の姿がない、今日はズル休みか?

「なんとかベクトルは解けるようですね」と高橋君。

古い塾では鬼より怖い小田君(三重大学医学部6年)の数学のはずが今日も休み。小田君は山田日赤の救急に配属されている。やっぱり平日の授業はきついかな? しかし総勢12名の今年の高3の8名までが理系。小田君の欠場は仕方ないとはいえ痛い。

今日からセンター英語、2番&3番&4番にテーマを絞った授業が始まる。講師は俺、時間は深夜0時から1時間。出席者は卓(高田高校3年)と橋本(高田高校3年)と花衣(津西3年)の3人。歯磨き少年は初日ということで外す。「これから授業なんですか?」 歯磨き少年、唖然として塾を後にした。明日は来ないかな?

明け方5時に久しぶりに自宅に帰る。鳥羽のオッサンから旅行の話が来ている。いつ奥さんに話そうかと間合いをまさぐっていたが言いそびれた。明日は明日の風が吹く・・・眠れるうちに眠っておこう。

9月3日

やっと全県模試を郵送した。俺はこういう作業がてきめんに苦手だ。いつだってこの時期、締め切りを大幅に超過して送る。しかし去年、真歩(津高1年)が全県順位1位を取ると息巻いていたため締め切りを守った。そして今年も愛(中3)が真歩の牙城を崩そうと手ぐすね引いている。奇妙な義務感から郵便局へと急ぐ。

直矢(津高1年)が進研模試の成績評を持ってくる。こ奴の表情、いつだって笑ってるんで成績の出来不出来が読めない。「ありゃ!数学、津高で1番やん」「はあ・・・」「で、英語は98番てか」「はあ・・・」「国語は252番、前より上がったやん」「はあ・・・」 なにしろ前の実力試験は399人中で見事399番だった。約分すると1・・・今まで限りなく1に近い成績は数えきれないほどいたものの、さすがに約分して1はいなかった。「数学の偏差値が80を超えたか? まあしょせんは真剣に受けない進研模試や。偏差値15くらい引いとけよ」 直矢、いつものように笑いながら俺の冗談を聞き流している。

夏休みにやって来た綾奈のお母さんから電話。9月からどのようにウチの塾と付き合うかとのこと。綾奈は付属から高田6年制に合格、現在5年生。数学ができるところへウチの夏季講習で過去の全国模試の問題ばっか解かせたのが効を奏したのか、全国統一模試では答えだけは全部合ったとのこと。「でも部分点で引かれるでしょうから」と本人はえらく健気。高橋君は「彼女は書く力は充分ありますから満点の可能性おおいにありますよ」 ネックは英語。偏差値が50に届かない。しかし英単語や英熟語が恐ろしいほど知らないだけで、辞書を使わせるときれいな日本語にできよる。つまりは全身が擦り傷、やり方次第では短期間に伸びるはず。綾奈本人もウチの生徒に触発されたとかで、自宅でも英単語を覚えるようになったとか。しかし綾奈の希望は土日に塾に来たいとか。これがやっかい、土日は大西君や森下など、文系講師の独壇場である。彼女の希望の科学物理の講師は出払っている。はてさてどないなることやら、彼女がいそうもない講師に応援を頼んでみようか・・・。

寺沢(三重高2年)を最近ちょくちょく塾で見かけるようなった。大西君からは「最近寺沢がいい」とよく聞く。桐原の試験もミス10で私立文系の大森のミス12をごく差でかわした。そんな寺沢、ついに志望大学を口にした。「関西大学に行きたいんです」 最近よくやっていると言っても高1の時はからっきし勉強やってなかったんだろう、英単語や熟語、基本的な自動詞や他動詞などの識別すらできなかった。しかしこの夏休み、桐原の試験でやっと英熟語を攻略した。そして今、英単語と格闘している。「今のテンションを持続すりゃ関西大学なら勝負できる。頑張ってや」 見るからに仁侠映画の親分の取り巻きが似合う寺沢、ニヤッと笑った。怖い・・・。

今夜のラストは恵(高田高校3年)、深夜2時過ぎに送る。「めずらしいな、こんな時間まで」「明日は中井先輩(アジア・太平洋立命館1年)の日本史の試験なんすよ」 恵はウチの塾で最も今風の高校生だが、この「す」抜きのコメントがいつも気になる。中井が高3に日本史を教えている。高3といっても恵と真理子(高田高校3年)の二人だが。月に一度大阪から襲来するデンちゃんの授業をフォローするかたちで、盆開けから江戸時代をやってたっけ。「試験内容は?」「山川の一問一答です」「裏表で10枚くらいか」「そうです」「あいつらが去年やってた量やな」

9月4日

俺の高校生英語(高1と高2合同)の授業の日。今日からセンター試験に入る。まずは編年体を気取って1988年度センター試行問題。

直矢の進研模試の成績に触発されて高1のご家庭への通信を書き始めた。高1の英語が腐りかけている。賞味期限が切れかけている。高校でチンタラ勉強しているうちに今まで積み上げてきたものが霧散しようとしている。危機感だけで一挙に書き上げた。

        れいめい塾通信 高1のご父兄へ

津高1年の真歩と優里(津高1年)から進研模試の成績表を渡される。二人とも実力試験の数学は惨憺たるものだったが今回は持ち直したよう。しかし二人とも数学に関してはモチベーションが上がったわけでもない。手放しには喜べない。さすが英語は真歩が学年6位、優里が14位と安定している。中学時代からの英語の貯金が残っている。こいつを絶対に涸れさせちゃなんねえ。

中井の日本史の試験は、あまりに量が多すぎると恵から泣きが入り翌日に延期。

9月5日

海星高校の歯磨き少年(困ったことに名前を覚えようという義務感を持ち合わせていない)は恐ろしい勢いでターゲット1900の1〜800基本単語の派生語プリントを暗記してくる。こりゃ、ウチの生徒さんウカウカできんで。

古い塾で高3数学の授業がある塚崎(三重大学医学部4年)が姿を見せる。花衣からのリクエスト「数学全般を教えてほしい」の件について話す。花衣はこの2年間、楽しい津西高生として過ごした。そしてその反動が数学の至るところから水漏れしていた。このタイプを教えるスペシャリストは高橋講師がぴったりなのだが医学部6年生。高1化学と高2数学、器用に高3地理を担当している身としてはこれ以上は無理。となると残るは塚崎をおいて他には見当たらない。壊れてしまった花衣の数学、そこへ海星高校の歯磨き兄ちゃん。うまい組み合わせになるかもしれない。塚崎が言う、「数学の授業でも橋本や卓の質問とレベルが違いますね。彼女の質問はもっと基本的なことなんですよ」「木曜日の数学ははずしても結構。あと1コマつくってそこへ海星兄ちゃんと花衣をぶちこむ」「分かりました」

菊山(津高2年)が進研模試の成績を持ってくた。いつしか数学が津高41位、英語が126位にまでなっていた。

こ奴は津高入学後、まったく勉強しなくなった。正直言えば塾を辞めたかったのだろう。しかし同じく高校入学後に塾を辞め崩れていった兄貴がいることから、お母さんが塾を辞めることに断固反対。そんなことから塾に来てもはぐれ雲のような日々を送っていた。切れ味鋭かった英語と数学もいつしか偏差値50を切っていった。俺とは冷戦状態が続き、今まで一度たりとも俺の英語の授業を受けたことがない。大学に何の希望も夢もなかったと思う。俺は待つしか手立てがなかった。おためごかしの類には鼻が利くタイプ。ここはお互いがお互いを気に入らないとはっきりさせたほうがいいと思えた。本音を隠した歩みよりなど屁のツッパリにもならない。時を待つ・・・弱気にも思えたが、半荘2回程度なら和了放棄と覚悟を決めた。最後にトップを取るためにだ。

古西が名古屋大学に合格、塾でブラブラしていた時に俺は言った。「オマエ、暇があるんなら菊山の志望校の相談に乗ってやれよ」 あまり期待はしていなかった。中学・高校の後輩とはいえ、タイプ的には水と油だった。上下関係の義理人情をいたく愛する古西と暑苦しい塾の人間関係を嫌う菊山・・・しかし、これが良かったとしか思えない。その頃から菊山の背中を1階のドア超しに見る機会が増えたような気がする。俺って無力だよなあ。

甚ちゃんがいみじくも言ったことがある。「ウチの塾で京都大学を狙えるとしたら菊山だけでしょうね」 俺も異論はなかった。しかしいくら才能があったところでやらなければ何も始まらない。古西が菊山と相談のうえ決めた志望大学は名古屋。何のことはない、古西の持ち前のものぐさな性格が出たのか、自分の大学だった。そして菊山の成績表の志望校の欄には、第一志望・名古屋大学工学部とあった。そして判定はD・・・。

8時から始まった日本史のテストが日付が変わっても終わらない。俺は深夜2時に愛を送り、3時に卓を送る。塾に戻ったところでやっと終了・・・7時間を越える試験になっちまった。点数付けは明日にして真理子を送る。恵は森下(立命館国債関係学科3年)に頼む。試験責任者の中井がつぶやく。「よくぼやくわ・・・。俺達だってあのくらいの量、こなしてたんやけどな」「古典の授業でもそうや。ブツブツブツ・・・ぼやき、それが今年の高3のキーワードやな」 これは俺のぼやき・・・。

9月6日

久しぶりに小学生の英語の授業。夏休みは喧騒と狂乱の毎日、ついつい小学生にとばっちりが行く。反省しきりだ。

「今年の高3は僕らと違うんかなあ」と中井から泣きが入る。「覚えやなアカンもんは覚える。これができへんなあ」「そっちはどうや」と俺は仁志を見やる。仁志はマンツーマンで小西に政治経済を教えている。無言で首を振る。「教えられるとは楽やったけど教えるのはシンドイやろ」 二人、厳かに頷く。今年の高3文系の明日は今だ見えない。

イギリスで2週間のホームステイを終えた中塚講師(三重大学医学部2年)が姿を見せる。名古屋大学工学部の院から一転、26歳にして三重大医学部1年生になった変わり種でもあり、どこか浮世離れした青年。お土産も期待してなかったら嬉しいことにマウスパッドを買ってきてくれた。今日は久しぶりの物理の授業である。

森下が中学1年に英語の音読の授業。今から4年前も当時の中1に音読をやってくれたっけ。その当時の中1が現在の高2、大森(津西)・菊山・直嗣(津西)などである。今年の中1も今の時期から一挙に英語を推し進めていくつもり。

午前2時、花衣と橋本と卓が「今から授業をお願いします」「午前2時やで!」 こ奴らの今夜の授業は中塚君の物理、久しぶりということもあり、またイギリスの土産話でもしていて時間が長引き今日の俺の英語は中止だろうとたかをくくっていた。そろそろ中3の愛とユカリを送ろうと思ってたや矢先。仕方ない、俺は中3に言った。「30分くらい待ってくれる」 今夜はセンター試験1988年度試行試験の4番5番だ。

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