剣道と私 もうこれは切ってはては切れないもの、空気のような存在、長年連れ添った夫婦・・・どの言葉も ふさわしい。振り返れば約25年 はっきりいって夫との付き合いよりもず〜〜っと長いことになる。道場で子供達に”私はあなたたちが生れる前から剣道しとるんよ”なんていい続けてきたけど、もうこれが大学生にも当てはまるようになってしまった。思えば私の学生時代は剣道一色だった


私が最初に選んだスポーツはバレーボールだった。感化されやすい私は 
”世界のアタックNO.1”を目指して回転レシーブと木の葉おとしに夢中になっていた。
でも何かが違う・・・そう、私はすごく自分勝手でわがままな人間だった。
それにひどく負けず嫌い。自分が拾ったボールをミスされると”えぇ?!”逆に自分がミスをするともっと許せない。また女子クラブという独特の雰囲気の中で私はもがいていた。あんなにバレーが好きで選んだのにうつうつとした日々の中次第に私の足は、コートから遠ざかっていった。そんな時、同じ体育館で剣道部が稽古をしていた。

なんとなくかっこいいなと思った。それに女子禁制といわれていた剣道部に女子がいる。
聞けば 新キャプテンが女子の入部を認めたという。新しい歴史・・・
ラッキーなことにその年の担任は新しく転勤してみえたK先生 剣道部の顧問だった。”お前に剣道に向いている”その一言で、”そうよこれからは新しい女性剣士の道を私たちが作っていくんだわ”と勝手に思いこみバレー部に退部届を提出し、剣道部にピカピカの入部届を出した。
これが自分の将来を決めるほどの一枚になろうとは その時は思わなかった・・・

私と剣道 入門編

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