私の廃油石けんの作りかた

その前にレシピを比較してみましょう。  
          
                   (廃油)          (苛性ソーダ)       (水) 
 
一般的レシピ
         1.5リットル   250g   0.5リットル 
 
自然派レシピ      
 1200g
     200g    400g    

自然派レシピは出来上がりが牛乳パック2本分。表示にリットルとグラムで違いがありますが、ほぼ同じです。
廃油でも元の油の種類で出来上がりが違いますので、自分なりの配合を見つけだす必要があります。一般レシピに
新油石けん作りでは常識の「保温」の事を書いた物はありません。簡単に混ぜて型に入れるだけです。しかし最初の
撹拌を新油石けん同様にきっちりやると、廃油石けん特有のいやな香りも薄れる気がしますし、気温の変化が激しい
季節には保温も必要だと思います。愛情込めて丁寧に作ると、廃油なの?と思うほど素敵な石けんになってくれます。
※初めての方は牛乳パック1本分(上記分量の半分)から始めてみる事をお薦めします


用意する物@廃油A苛性ソーダ(要印鑑)B石けん種を入れる入れ物(牛乳パックなど)Cステンレスかプラスチックのボール
D苛性ソーダ液用の入れ物(プラスチックか瓶)E計量カップFグラム計りG廃油のカスを漉すものH泡たてIゴムベラ他

ステンのボールは元々あった物。泡たて、ゴムベラ、苛性ソーダ液用のお茶入れ、計量スプーンは100円ショップで購入し、
発砲スチロールの箱はスーパーの干物用を無料で。牛乳パックと、ビール箱は自家消耗品より。
苛性ソーダは取り扱いが
難しいので「ゴム手袋・マスク・ゴーグル(あれば)」をご着用下さい。肌についた場合は「みょうばん水」か「酢」で
「中和」して下さい。水で流すだけでは効果はありません。参考:苛性ソーダ(強アルカリ)VSみょうばん水・酢(酸性)


廃油は食堂よりペットボトルで頂き、ラード分を溶かす為容器ごとお湯につけて温め、計りながらカスを漉しています。
苛性ソーダ水を作るときは、換気扇に出来るだけ近づいて混ぜます(ガスコンロの上にまな板を乗せて台にしてます)。
苛性ソーダに水を合わせると、化学反応ですぐに高温になります。粉と湯気を吸い込まないようにしてください!


写真左より:私が使っているボールでは、1200gで半分くらいになります。苛性ソーダ水を合わせて5分〜10分後。
木酢液を大さじ1加え、さらによく混ぜ合わせます。気泡が入ってくる感じになってきました。

   
15分後型に流し込みました。小さい目のを作るために牛乳パック半量にして、4本出来ました。この時点で夜の11時。
冷え込みそうでしたので、発泡スチロールに入れました。そして翌朝10時。もう固くなっていましたので、切り分けました。
割れることもなく、きれいに切れました。まだ暖かいので急激に温度が下がらないようにしばらくこのまま箱に入れておきます。

*夏場に気温の変化がほとんどない地域では保温箱に入れる必要はありません。「噴火状態」になるので注意して下さい。
また、「ジェル化」は失敗ではありません。乾燥に時間がかかりますが、うっすらと透明感のある石けんになります。


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