1000年もの昔から存在していたツヅラト峠の道は、昭和49年頃まで生活道として利用されてきました。
そのため、峠ふもとの石碑に「明治45年青年団・・・」という記述があるとおり、地元の集落「志子」(しこ)の人々が、草刈などをして道を守ってきました。
|
|
若い人は志子から都会へ出ていきましたが、道を守る活動は続けられました。そして昭和45年4月1日、峠の石畳道が紀伊長島町の指定文化財になったのです。
それによって、「地元の文化財を地元で守っていく」という意識は強まり、現在にまで受け継がれてきました。
そして、この意識こそが、私たち「ツヅラト峠を守る会」の土台になるものです。 |
|
1999年、東紀州地域を舞台とした大規模なイベント「東紀州体験フェスタ」が開催されました。熊野古道コースのひとつツヅラト峠ももちろんその舞台の一つ。
県・町行政の取り組みに刺激された私たちは、道を守るだけでなく歩く人たちをおもてなししようと活動を活発にしていったのです。
そして平成11年10月24日、「ツヅラト峠を守る会」が発足したのです。 |

2002年4月現在、会員数は約60名。活動にボランティア参加してくださる人を含めると、120〜130人にもなります。
会員の年齢は高く、59才の会長が最年少。最年長は86才にもなりますが、みんな元気に活動しています。 |
|