こどもあそび


この地方の子どもたちの遊びです。もう消えてしまったものと、現在も受けつがれているものがあります。
自分がよく遊んだことおぼえていますか?

おくないあそび そとあそび つくってあそぶ くさばなあそび うたあそび おもちゃ

おくないあそび あそびかた
さんかくとり 紙にえんぴつで、たくさん点を打ち、2点をつなげて線をひきます。三角ができればその人の名前一文字をいれ、次々三角を作ります。最後に出来た三角の数を数えます。
あやとり ヒモをわにして、指にからめて遊ぶ。ひとり遊びと数人で遊ぶ仕方があります。はしごや、すべりだい、ゴム。
おはじき おはじきを重ならないようにばらまきます。はじいて当てるとひとつもらえます。「あてるだけ」と、「とおしてうって」、「うって、とおしてうって」などがあり、相手しだいでルールをかえます。
みかんとり 皮をむいて、ばらいたみかんをならべ、糸をとおした針で持ち上げます。針は、さわれません。糸を持ちます。
あぶりだし みかんなどのくだもののしるで、紙に絵や文字をかき、かわかします。火にあぶると、そこだけ色がかわります
リリアン 好きな色であんでいきます。長くして、ぬいぐるみにむすんだりして遊びました。
しょうぎ 本しょうぎは、むずかしいので、ひょこまわりや、はさみしょうぎ。音をならさずに山からとるカチカチもやりました。
けん メンコ遊びのこと、あいてのふだのそばに自分のふだをたたきつけて、相手のがひっくりかえればもらえた。強くするため、こっそり、まるめたり、はりあわせたり、ロウをぬったりくふうします。
かるた かるたは、おもに「いろはかるた」です。キャラクター物は、さいきんです。
トランプ 今も昔もかわりません。ハート切り、ポーカー、7ならべ、ばばぬき、しんけいすいじゃく。あかくろやだいふごうは、まだありませんでした。


そとあそび あそびかた
石けり ながれ・全など、石けり用の石は、たいらでつるつるのものをさがし宝物でした。かたあしとびでします。小さい子は、一度うごいてもいいように「ちょんちょんあり」にし、それ以外は、うごくと「いじった」ことになり失格です。
ゴムとび 二人がゴムを持ち、スカートのすそをはしょり、思い切り足を上げて引っ掛けて遊ぶ。ゴムの位置が高くなってくると背の高い子が有利で、小さい子は、助けてもらいました。
ちっちっぱっ 「ちっちっぱ、おちちの(ちのちの)ぱ」といいながらすすみます。円を8つかき、石を投げ、石のない円のところをかたあしとびですすむ。「ぱ」のところは、両足がつけます。かえりに石をひろう。とべないと円の横につなぎをかきました。小さい子とくんで、チームをつくったりもした
土あそび おもに土ダンゴをつくりました。また、きめのこまかい土では、「すべすべの石」でこすり、地面をつるつるにしました。ダンゴもすべすべも少し水をつけるのがこつです。
すなあそび これは、現在もおなじ。山やトンネルや川をつくり、じょうろで水をながします。
かくれんぼ 鬼が100かぞえるあいだにかくれます。おににみつからないようにして、きめたばしょをさわればいいのです。みつかるかもしれないどきどきにたえられず、とびだす子もいました。ばしょをさわるとき「、けっとん」といいます?おには、1,2・・・とかぞえずににぼしのかんぴんたんを10回いって、100とします。
とりこ 陣取りあそびです。つかまったなかまは、てきのじんちで手をつないで、たすけをまちます。あしのはやいこがたすけにいき、たすけるとヒーローでした。
カッチン玉 じめんにあなをほり、そのあなにビー玉をいれながらすすみます。あいてがあなにちかづかないようあいてのビー玉をはじきとばします。
バイ コマのことです。ベーゴマとはちがい、まんなかに芯がとおっています。手のひらにのせたり、ビールビンのふたにのせました。ふたへのせたまま走って競争したりもしました。芯をコンクリートややすりでけずって、みじかくして安定させるくふうをおしみませんでした。
しょうぎりん しょうぎりんは、ユニークな遊びです。底の安定したたてながの石を立てそこから、5,6歩はなれた所に線を引き、自分のこま石で、その立てた石をたおします。方法は、そのこま石を、頭のてっぺんにのせて、近づいて落とし、石にあて、たおしたり、石を投げておいて、後ろ向きに進み、うまのように足でけったりと、五体のあらゆる所を使い、石をたおします。町中に石がなくすたってしまいましたが、海岸へいけば、いしさえあれば、いつでもできます。
ぎっこんばったん これは、友だちと、せなかあわせになり、うでをくんで、こしをまげ、かわりばんこのせあいます。からだの大きい子と、小さい子がくむとつぶされそうになりますが、小さくても力持ちの子もいました。
さてつとり 宿題に、砂鉄取りがでるとじしゃくに、ひもをむすんで、鉄工所のうらをひきずりながら歩きます。すると、みるみるうちに、じしゃくにさてつがくっつきます。しゅくだいのないひも、おもしろくてとりにいきました。
はなび 夏の定番です。学年があがるごと、こわい花火をふやしていきます。ねずみ花火は、いつでもどきどきでした。
むしとり むしとりは、生活のいちぶです。セミ、カナブン、イナゴ、チョウ、トンボ、夏休みのおわりには、昆虫セットをかってきて、標本を作りました。注射器とくすり、むしぴんや、三角紙もついていました。


つくってあそぶ あそびかた
すぎでっぽう 細いささ竹で、作る。片方に竹ひごをさしこみ、押し手にし、もう片方は、杉の実を入れ、竹ひごでおしだす。すきまのないように作るとパンと音がしてよくとぶ。
みずでっぽう ふしをつけて竹をきり、短く切って押し手にし、あなと同じぐらいの太さの竹をさしこむ。長く切った方の竹の節にキリであなをあけ、水の出口を作る。すきまができないよう、押し手の先にきれをまいて、糸をぐるぐるまきとめる。
ゴムでっぽう わりばしと輪ゴムで簡単にできる。ひきがねに切り込みをいれ、せんたんとその切り込みに輪ゴムをひっかけ、ひきがねを引くと飛ぶようにする。★わりばしと輪ゴムで簡単にできる。ひきがねに切り込みをいれ、せんたんとその切り込みに輪ゴムをひっかけ、ひきがねを引くと飛ぶようにする。
たけうま ご存知の竹馬、支えは、ひもをつかって、ゆわえるだけでもできるが、くぎで打ちつけた方が丈夫で、のりやすい。
カンうま 2個のカンにひもをとおして、つなぎ、カンの上に乗り手でひもを引っぱりながらすすむ。
たけとんぼ 竹をプロペラのようにけずり、中央に二つ穴をあけ羽を作る。次に平らな竹の先っぽを、その穴にさしこむようにU字型にして、下部分は、丸く細くけずる。丸い部分を両手ではさみ、回すと、上の羽が、きりきりととぶ。
かざぐるま うすいセルロイドにきりこみをいれ、はしを中央にあつめ、針金を通し、針金の先をおりまげる。片方を直角にまげ、割りばしに固定する。針金の両側にビーズを通すと安定する。
たこ お正月になるとたこあげをしました。町の中では、電線があってあぶないので、広い所でします。
ひこうき 竹ひごと和紙で作り、ゴムをかけ、羽を回してゴムをまき、その反動で飛ばす、飛行機は、高度な技術と根気がいった。うすい発泡スチロールで、組み立てる、グライダーは、手軽です。


くさばなあそび あそびかた
くさぶえ えのころぐさの葉をくちびるにおしあて、ふるわせて音をだします。
けむし えのころぐさの穂を毛虫にみたて、くすぐったりせなかにすべりこませます。
ペンペンぐさ ぺんぺんぐさの実がからからになったころ、その実をつまんで、きってしまわないように少しずつ下へひきさげます。みをぜんぶぶらぶらさせたら、くきの下をもってかいてんさせます。たねがかわいているとしゃんしゃんと音がします。
れんげつみ レンゲのはなをたくさんつんで、かんむりやくびわをつくります。きれいなばしょでつんだレンゲのはなびらをつまんではずし、なかのみつをすいます。
おしろいばな おしろいばなの実がまっくろでかたくなったとき、わってみると中のみがおしろいのようにまっしろです。あつめたこなをかおにぬり、おけしょうするふりをしてあそびます。
くさずもう かたばみのはっぱの、くきのそとがわを葉のつけねでおり、せんいをのこし、とりのぞきます。くきのせんいをもち、ふたりで葉をからめて、ひっぱりあいます。さきにきれた人がまけます。まつばは、2本で対になっているので、あいてのまつばとこうささせて、ひっぱりあいをします。
のぞみ この遊びを知っている人は、少ないでしょう。庭のかたすみの土に穴をほり、きれいなちり紙(ティッシュ)をしきつめ、可愛らしい小花やたいせつなおもちゃをいれます。ガラスのふたをして、そっと土でおおいます。二人の他は誰にもひみつにしておきます。何日かして、その友だちとガラスの上の土を取りのぞき、どうなっているかたしかめます。
いろあそび あさがおのはなびらをつんで、しぼって色をだしたり、マルミノヤマゴボウのみをつぶして、どくジュースといってあそぶ。
じゅずだま じゅずだまの実をたくさんあつめ、中のしんをぬきとり、糸に通してくびかざりや、うでわを作ります。
ほうずき ほうずきの実を、やぶらないように根気よくやわらかくなるまでもんで、穴から中身をだします。きれいに洗い、穴を外に向け口にくわえ、音をならします。私の場合、やぶらずにとりだせた、ためしがありません。
てんぐのはな ヤマノイモが、木にからまって、果実のヒレだけのこったもの。3方に別れていて、1面につばをぬり、鼻にくっつけ、天狗の鼻といっておもしろがる。
しゅりけん マキの木の葉をあんで、十字にしてしゅりけんにしてあそぶ。。


うたあそび あそびかた
花いちもんめ 4〜5人が組んで、二組作り、肩を組んで、交互にせまりながらうたをうたう。♪ふるさともとめてはないちもんめ、たんすながもちあの子がほしい。あの子じゃわからん。この子がほしい。この子じゃわからん。A子ちゃんがほしい。A子ちゃんじゃだめだ。(相談して)B子ちゃんがほしい・・・と、かけひきしながら相手の中からともだちをを手に入れる。
カゴメ カーゴメ カゴメ かーごのなーかのとりは いついつでーやーる
ぞうりかくし ぞうりやくつを片方ずつ出し合い、ぞうりを指さしながら歌をうたう。歌の最後にあたったくつは、かくされる。歌 「ぞうりかーくし ちゅーねんぼ あーしのいーたいねーずみは ぞうりをくわえてちゅっちゅくちゅ ちゅっちゅくまんじゅうは だれがくた だーれもくわないわしがくた となりのかんばんしゃみせんや うらからまわってさんげんめ」 
おじゃみ
私が作ったお手玉
中にあずきやお米が入った、お手玉を両手で交互になげてあそぶ。小さい子は、2個からはじめ、3個、3個のごちゃごちゃあり、4個玉とすすむ。その時、ホトトギスなどの歌をうたいながらあそぶ。
もう一つの数え歌の4番と6番の、「四つとせ 用もないのにおさやんは 高げたはーいてかちゃかちゃと かちゃかちゃと」 や 「六つとせ むりなことじゃいきいてんか はながみ1じょうこうてんか こうてんか」が好きでした。
まりつき てまりうたをうたいながら、まりをつく。足の下をくぐらしたり、さいごはまたをくぐらせ背中で受けたりする。
おもにうたわれたのは、「いもやのいもさん いーもかいました。」とお店で買うものをいろはじゅんにうたっていくうたです。
ごーじゃごじゃ 目をうででかくし、かべにもたれるオニのうしろで、「ごーじゃごじゃ だれのとなりにだれがおる?」とうたい、ならぶじゅんをかえ、それにオニがめかくししたままこたえる。「AくんのとなりにCちゃんがおる」あたれば、Cちゃんがオニ。
だーれがつっついた 目かくししたオニのうしろに数人がならび、オニをつっつく。そのあと「だーれがつっついた?」ときく。
だるまさんがころんだ めかくししたオニが、「だるまさんがころんだ」と言う間だけ、動くことができる。ふりむいて動いているとアウト。オニに気づかれず、オニのところまで行けるか、どきどきします。
あんたがたどこさ 足をたがいちがいに動かしながら、あんたがたどこさのうたをうたう。「さ」のつくところだけ足を開く。最後は、足じゃんけんをしてしょうぶする。
げんこつやまのたぬきさん 子供どうし、あるいは大人と子供でと向かい合わせで、歌にあわせ、いろんなジェスチャーをしてあそぶ。さいごは、手を体の前でぐるぐるまわし、じゃんけんをしてしょうぶする。
八十八夜 相手と向かい合い、歌にあわせ、まず、拍手1回、相手と右手の平を合わせ、拍手、左手のひら合わせ拍手をくりかえす。うたの区切りで相手と両手の平をあわす。おしまいは、すげのかさ〜とうたいおわると同時に「ちょんちょん」といいながら、二度続けて両手の平をあわす。
ぞうりなげ あーしたてんきになーれ!といい、ぞうりやくつのかたほうを、ぬぎながらけりあげる。地面におちたとき、ぞうりがうらがえれば、雨。おもてなら晴れ。よこに立つと、くもり?
ひやかしうた 「みち」のつく名前の子をはやすうた。「♪みちみちみっちゃん〜〜〜」は、この手のうたの王道でした。あと、「だーれかさんとだーれかさんは、なかがいい!」とか、「おんなのなかにおとこがひとり。」など男の子と女の子が仲がいいとひやかされます。「あんたは(1本)ちょっと(2本)みかけに(3本)よらない(4本)にっぽん(2本)いち(1本)のクルクルパー。」指で、相手を差しながらはやします。「おべんとつけてどこいくの〜。」「でーべそ、でべそおまえのかあちゃんでべそ。」「おみやげ三つたこ三つ。」
ゆびあそび ゆびうらないは、たしか、おなべおなべとくりかえし、おは、おりこう。なは、なまけもの。べは、べんきょうかでした。「かいだんのぼって」は、友達と交互に手の甲の皮をつまみながら上へのせていくものと、手から尺取虫のように順々にはわせ、さいごに脇をくすぐるのがありました。


おもちゃ あそびかた
にっこうしゃしん 種紙(たねがみ)とよばれるものを感光紙の上に置き、おひさまの光で写真にします。こちらもみてください。
キューピーにんぎょう 今も昔も、かわらず愛されています。私のばあい、キューピー人形だけが唯一、あそんだきおくのある人形です。
アメリカンクラッカー 昭和40年ごろ、すごいブームになりましたが、かちかちとはげしく打ちすぎて、かけらが目に入り、目が見えなくなるというじけんがあり、発売禁止になったと記憶しています。そのニュースをみた母が、すぐにすててしまいました。
わたがしのきかい 商売用ではなく、おもちゃのわたがしのきかいがありました。きざらをおちょこに一杯中心へ入れ、スイッチを入れると、わたがしが、ふわふわとでてきます。ともだちがくると、わりばしをわたして、よく作りました。
子供用にかったのか、どうか、母のみぞ知るです。
野球ゲーム パチンコの玉のようなものが、ボールで、人形のバットの横におき、スイッチではじきとばすあそびです。たしか盤のところに穴があいていて、入るとヒットやホームランになりました。男の子にまじってよくあそびました。
だっこちゃん 黒いビニールのかわいい人形のうでが、わになっていて、うでにくっつけてあそぶだけだったんですが、いとこの家でみて、ほしくてたまりませんでした。ウィンクの絵がかかれているのと、みる角度でウィンクに変化するタイプがあったと記憶します。現在、夜店とかのくじびきでいろんな種類のだっこちゃんもどきがありますね。
2B弾 いじわるな男の子イコール2B弾というイメージです。B・B弾ともいいますね。てっぽうにいれて、うちます。銀玉ともいっていました。
てっぽう てっぽうは、火薬が入った、ロール状になったたまを入れ、少しずつひきだしながら、圧力で、火薬がパーンとはれつするタイプがおもしろかったです。うったあとの、火薬のにおいが、今も記憶にのこっています。いろんなタイプのてっぽうがありました。
けんだま これは、説明する必要ないぐらいです。木で出来た、けんだまは、重量感があっていいですね。さいきんでは、デジケンがブームになりましたが。
みずてっぽう なつの水遊びの定番です。弟たちは、せんとうへ持っていき、大人にかけておこられてました。
シール マーブルチョコや森永のキャラメルに入っていたシールをあつめていました。鉄腕アトムやディズニーのダンボのシールがたからものでした。
ぬりえ 少女たちのかく絵は、ほとんど、ぬりえの女の子が元になっていました。水色のアイシャドーをぬるのがおしゃれで、流行りました。服装や髪型も、おじょうさまっぽくて、あこがれました。
うつしえ 今の子達が、うでやかおにするおもちゃのタトゥーに似ています。家のたんすは、うつしえでいっぱいでした。
失敗しないように、ていねいに爪でこすりました。
景品 いろんなお菓子の懸賞におうぼしましたが、森永のチョコボールで、おしゃべり九官鳥が当たったときは、うれしくてうれしくて仕方ありませんでした。中が録音になっていて、ひもをひっぱるとおしゃべりしました。
煙の出る紙 紙についたねばねばを指にとり、指と指をこすると白い煙が出ました。正体は、硫黄(イオウ)?友達のかんからこぼしさんに聞いたところ、マッチ箱のする所を燃やした後、下に溜まるねっとりしたものを指につけ、こすると同じように白い煙が出るそうです。


にぼしのかんぴんたんへ