協会行事について 


☆令和6年度の協会行事の予定について、全体もしくは一部が決定されてものについて、以下に記載させてもらいます。
☆詳細につきましては、確定しだい、順次掲載していきますので、都度、ご確認ください。


☆令和7年1月17日(金):今後の協会行事の予定を見直しました。


○第16回 三重県自閉症協会作品展
 日 時:令和7年4月3日(木)~6日(日)
 会 場:津市 津リージョンプラザ 3階 展示室

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  注目!! 第16回三重県自閉症協会作品展「最終日イベント」のお知らせ

 毎年、会員の皆さまのご協力をいただき開催しております三重県自閉症協会の作品展の最終日イベントに中野元洋さんの「書道パフォーマンス」と新たに「きいて きいて 私の好きなこと」という余暇活動についての発表の場を設けることになりました。
 今回、東條玲也さんと豊濱駿輔さんが、余暇の楽しみ(好きなこと)について発表してくれます。普段はそれぞれ就労先や通所先で頑張っている彼らの「これがあるから頑張れる」という楽しみを聞いていただき、余暇の過ごし方について考える時間になればと思います。また「私の好きなことも聞いてほしい‼」と思われたら、是非とも次回に発表してほしいです。
 学生の頃は、発表会などで頑張ると拍手を贈られたり、ほめてもらえたのに、社会に出ると注意をされることはあっても、ほめられることが激減します。
 ですので、4月6日(日)11:00~「書道パフォーマンス」と13:00~「きいて きいて 私の好きなこと」(恐らく、たどたどしい発表になりますので・・・)に どうかどうか大きな拍手を贈ってくださいますようお願いいたします。
 このイベントでの嬉しい経験が、きっと普段の生活の支えになります。よろしくお願いいたします。

(文責:名張・伊賀ブロック 豊濱)


○第36回「自閉症の理解を求めて」講演会
 日 時:令和7年8月22日(金)13:00~
 会 場:三重県総合文化センター 中ホール
 講 師:吉川 徹 先生(愛知県医療療育総合センター中央病院 子どものこころ科部長)

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 その他の協会行事については、現在検討中です。決定次第、順次掲載させていただきます。



☆令和7年1月17日(金):以下の行事は無事終了いたしました。


○星の街の音楽会vol.28
 日 時:令和7年1月13日(月・祝)
 出 演:村島 増美さん(ソプラノ歌手)他
 会 場:三重県総合文化センター B1階 第一リハーサル室

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 「星の街の音楽会vol.28」無事終了のお礼

◎1月13日(月・祝)開催の「星の街の音楽会vol.28」は、約70名の方々の参加をいただき、無事、終了いたしました。

 三重県総合文化センターのリハーサル室が会場だったのですが、ステージと客席の間に段差がなく、コンサートに来た人たちと演奏する人たちに一体感があり、よかったです。

 思い返せば、30年くらい前に、この「星の街の音楽会」を始めた時に、手伝ってくれたBB・BS活動の大学生たちと「障害を持った子供たちが、楽しさのあまりに騒いだり動き回ったりしても、気を遣わずに楽しめる音楽会があったらいいね」と言って、手作りのような音楽会をした当時の原点に立ち返ったような感じの素敵な音楽会でした。

 村島さん・伊藤さん・河内さん、ありがとうございました。また、参加された皆様方も、ありがとうございました。

 後日、行事報告をさせていただく予定です。

  

 (文責:HP管理人)


 「親族支援研修の行事報告」

 日 時:令和6年11月8日(金) 12:30〜14:00
 会 場:城山れんげの里 地域支援棟 2階研修室
 テーマ:今後の後見制度について
 講 師:石坂 すみ 氏(三重県社会福祉士会 ぱあとなあみえ)
  

  

 令和6年11月8日(金)に、「 城山れんげの里 2階 研修室」に於いて、三重県社会福祉士会の主催で「今後の後見制度について」の研修会が実施されました。
 「後見人などが必要になるのは どのような時か?」「今後 後見制度は どうなるのか?」や「後見制度の費用について」など具体的にお話をしてくださいました。

以下、研修会アンケートより抜粋して、感想を紹介させてもらいます。

☆いつ、後見人を頼んだらいいのか、どのくらいのお金を残したらいいのか、親の(自分たちの)財産の管理をどのタイミングでしたらいいのか、相続になった時に動けるようにこれから考えていきます。ありがとうございました。

☆よくある質問や当事者が不安に思っていることが知れて大変良かったです。行政職員として、本人、家族の疑問に少しでも寄りそっていけたらと思いました。

☆後見・保佐・補助の類型がなくなるかも、という話は初めて聞きました。分かりにくいので、なくなるのはありがたいです。
☆スポット後見が導入されれば、後見人利用が容易になると思います。

☆将来は、在宅とグループホームの中間の支援が強化されることを望みます。個人的にはシェアハウスやスポット的自立支援のような制度の構築が必要になってくると考えています。

☆今後の法制度の改定も含め制度利用について理解出来ました。いつ利用したら良いか迷う事が多い為、今日のお話を伺い参考になりました。

☆わかりやすく、今迄の知識を整理することができました。親としては、少しほっとすることができました。ありがとうございました。

☆理解している様で間違った理解も沢山あり、勉強になりました。具体的な親しみ易いお話で分かり易かったです。兄弟が後見人になった場のお話も伺いたかったです。将来、自宅を障がいのある息子に残すことの是非も知りたいです。

☆今後のことなども詳しく聞けてよかったです。最後のまとめがとってもよかったです。(すごくホッとしました)本人といっぱい楽しみを増やします。

☆なかなか聞くことが出来ない貴重なお話が聞けた。来て良かったです。とにかくお金をたくさん残せばいいと思っていましたが、そういう訳ではないと知りました。

☆親の立場に立ってのお話、ありがたかったです!!ありがとうございました。まだまだ理解が難しく、またこの様な機会をつくって頂けたら嬉しいです!!

☆障害のある子どもをかかえた高齢者の支援にたいして自分が伝えてきたことが間違っていなかったことを確認できて良かった。
☆今後の制度変更も見据えての説明だったので、とても勉強になりました。ありがとうございました。

・・・以上・・・


☆令和6年10月21日(月):

  令和6年度:津市自発的活動支援事業(保護者研修会)の実施報告

 テーマ:「発達障害の人たちの個性を大事に育てていくために」
 日 時:令和6年8月23日(金)10:00~12:00(開場9:30)
 講 師:柳澤(やなぎさわ) 亜希子(あきこ) 先生(山口大学 教育学部准教授教授)

  

 ※令和6年8月23日(金)三重県総合文化センター:大会議室において、柳澤亜希子先生をお招きして保護者研修会を開催いたしました。

 ※以下に研修会参加者のアンケート結果より、参加しての感想(抜粋)を紹介させていただきます。


【正会員より】

〇障害は個性なのか?息子が診断受けた時、障害はこの子の「個性だ」と何度も言われた。でも、その頃それで納得しようと思ったけど、ネガティブな案件をなんとなく「個性」という特別なというか良いニュアンスな言葉に変換されているようで納得できずにいたけれど、子どもと向き合って20年近くたち今は、「この子の個性」と思うことがたくさんある。
 見つけること 気づけた時に楽しく思っている。個性を伸ばせる環境が大切ですね。藤田さんの本の紹介で はっとする部分があった。また読んでみたいと思いました。

〇周りも努力できることたくさん知れて嬉しかったです。発達し続けられることあきらめずに頑張ろうと思える内容でありがたかったです。しくみ作りを頑張ります。

〇高機能自閉症、中学二年の息子と暮らしています。ASDとの関わりの中で「共感」というワードがよく出てきますが、ASD同士では共感できると言う話を伺って、共感力が低いのではなく、TDとの間に共感する材料がお互いないだけなのかなと思いました。
 同じ理屈で、少数派であるがゆえにASDは社会への「順応」を求められがちですが、それもおかしいのかなと思いました。現にうちの息子は「TDの人たちははっきり喋らなくて誤解もおおいし、すぐに雑談して本来の目的忘れるし、烏合の衆になりがちで、いろいろ非効率なのでは?」と思っているフシがあります。
 結局は異文化コミュニケーションと同じで、お互いのいいところを学び合うのが大事なのかなと思いました。なので、次はASDの人たちと認め合うために、TD自身が変われることは何があるのかをもっと伺ってみたいと思いました。

〇私は、息子には生きていく力をつけてほしいと願いながら育ててきたつもりです。でも、息子の障害を、お話しいただいたような捉え方ができていなかっので、今思えばずいぶん乱暴な育て方だったと思います。
 それにしては、よく育ってくれたと、息子に感謝です。

〇障がいを個性と捉えることに少し違和感がありました。研修会で、捉え方は「当事者による」もので、障がいを活かせる部分もあれば、生きづらさの部分は支援や配慮が必要と分けて考えればいいと気付かされました。

〇分かりやすいお話で、また考えさせられる点も多く大変勉強になりました。自閉症というのは、子ども自身のひとつの側面にすぎないという言葉にはハッとしました。また、できないのではない、苦手なのであり皆無ではない。という言葉も胸にきました。
 私自身が決めつけてしまっていることもたくさんあることに気づきました。藤田壮眞さんの作文の要約もさきほどネットで拝見しました。私の子どもとは違うところもあるでしょうが、そうか、そう感じているのかと当事者からの視点を言葉にして教えてもらったのが良かったです。著書、読んでみます。
 本当にたくさんのお話を分かりやすく教えていただきありがとうございました。定期的にお話を伺いたいです。


【会員ではないが保護者より】

〇「障害」「個性」など、言葉の意味や解釈に幅があり、わかっているつもりでも、なかなかお互いに共通認識を持つことが困難だと改めて感じました。
 「発達障害」についても同様で、それに伴う困り感も、当事者や親、兄弟などであっても、簡単に一括りにはできないし、逆に一括りにしてしまう怖さも感じました。


【福祉関係者より】

〇講演の中で、ASDの方の認知の仕方の特徴や違い、当事者である藤田さんの言葉から、当事者の方の感じ方や世界の見え方について知ることができ、とてもわかりやすかったです。勉強になりました。
 まずはASDの方の特徴や感じ方、情報、処理の仕方の特徴を理解することが大切で、その上で、その感覚に寄り添う姿勢がお互いにとってもより安心できるコミュニケーションのヒントになるのだと感じました。

〇直接支援をしていた時は経験上手さぐりで、その子に対して療育していました。相談支援をしている今、経験上の話を保護者にしたり、寄り添ったりしています。
 今まで思いもなかったことや「あ、そうか!」ということが得ることができて良かったです。


【教育関係者より】

〇「自閉症の方が自分を肯定する時は対人性なしだが、否定する時は対人との関りの中で」という時、ハッとしました。弱さは強みでもあり、まわりが1人1人をどう理解し関わっていくのか大切なもの改めて大切だと思いました。安心できる場所作りも増やしていけたらと思いました。

【皆さま、アンケートご協力ありがとうございました】

  


【書籍紹介】

※柳澤先生の講演の中で紹介されていた書籍「わたしは、あなたとわたしの区別がつかない」(著者:藤田 壮眞)の紹介をさせてもらいます。

  

「わたしは、あなたとわたしの区別がつかない」
 KADOKAWA  藤田 壮眞

・15歳、自閉症当事者が書き下ろす、みずみずしくも胸に迫るエッセイ
・自閉症者は何を考えているのか?世界がどういう風に見えているのか?
・その心の声を真っすぐに書いた自伝の登場!

【著者プロフィール】
・4歳の時に自閉スペクトラム症の診断を受け、小学校では支援級に在籍。中学受験を経て現在は私立高校に通う。
・中学3年時に夏休みの課題の作文「自閉症を持つ私から見た日常」が文部科学大臣賞を受賞。
・自身が経験した、外見や行動が相手に与える誤解、コミュニケーションに生じる不調や、脳の特性による世界の見え方などを綴り、SNSでも大きな話題となった。


☆令和6年10月21日(月):

  令和6年度:第35回「自閉症の理解を求めて」講演会の実施報告

 テーマ:「対話から始める支援」
 日 時:令和6年8月29日(木)
 講 師:日詰 正文氏(国立「のぞみの園」研究部)

  

※令和6年8月29日(木)三重県総合文化センター多目的ホールに於いて第35回「自閉症の理解を求めて」講演会を開催いたしました。

◎自閉症の方の「健康の問題」と「記憶とこだわりの問題」について、「国立のぞみの園」での取り組みについても詳しくご講演をいただきました。また、インシデント・プロセス法については、会場の皆さまで5名くらいのグループを作って、実践させていただき、和やかな雰囲気で終えることができました。

◎この度の講演会は、台風10号の接近による豪雨の中、やむを得ない状況で会場に来られない方もいらっしゃいました。そんな中、なんとか講師の日詰正文氏に来ていただき、講演会を開催することができましたことを心から感謝しております。

◎今回の事態を省みて、今後は安全に開催できるように検討していきます。また、台風による豪雨で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

(役員一同)


※以下に講演会参加者のアンケート結果より、参加しての感想(抜粋)を紹介させていただきます。

  


【正会員より】

〇自閉症や強度行動障害の特性のポイントをおさえての説明がわかりやすかったです。本人が生活しやすい方法を多方面から考え、チームで取り組んでいくことの必要性がより一層重要であろうと理解できました。

〇とても気持ちが温かくなる時間でした。これほど理解が深いと本人さんも親子さんも安心していられるなぁと思いました。

〇支援者、本人どちらも主体的に関わるためのアイデアをいただき、とても刺激になるひとときでした。インシデント・プロセス法の実践、会場で初めてお会いした方とスムーズにやりとりできました。
 チームの保護者さんとウチのコもそんな感じ!と共感しあえたのもよかったです。支援者のチームの方にも、利用者さんが30代になるとこんなんだよ、とお伝えできたかな? 良い機会がたくさんいただけました。ありがとうございました!

【賛助会員より】

〇自尊心について人に自分の良いところをわかってもらえているとのお話に「あなたの良いところをたくさん知っています」という事が伝わるような関りがしたいと思いました。日常の中で意識していきたいです。事例検討も日常のちょっとしたエピソードをお聞き出来て少し生活場面のイメージができました。支援者が見る機会のない場面ってこんな時間が流れているのだなーと。今回は楽しいエピソードをお聞き出来ました。

〇幼少期から、本人の特性、障害の特性に応じた丁寧な対応を引き継いでいくことの大切さを感じました。個別の支援計画、個別の教育支援計画等の情報を関わる人が共有する、1人1人またはチームで丁寧に関わることの大切さも感じました。

〇日詰先生のご講演を拝聴し、今までの支援の考え方や関わり方などについて確認ができました。方向性として間違っていなかったとの思いを持つことができました。また、事例検討を体験でき面白かったです。活用したいと思います。

【福祉関係者より】

〇強度行動障害と身体の状態が深く結びついていることに改めて気づくことができました。初めての人との事例検討も面白かったです。

〇強度行動障害を有する人への重要な2点のポイントがわかりやすく良かった。すぐ現場で活かせる内容で参考になりました。
 後半のチーム検討方法も実際に体験できたのがよかった。

〇「仲間を頼る」事例検討の大切な部分だと再確認できました。どうしても事例を作るのが大変と否定され、何を言われるかわからない不安があり、仲間の大切さを考える良い機会となりました。

〇優しい語り口調と話内容から、自閉症の方たちへの支援の本質を感じることができました。

【教育関係者より】

○事例検討はいろんな考え方を知ることができてよかった。こんなに簡単にできるものが、こんな身近にあるとは思っていなかったため有意義な研修をすることができた。

〇インシデント・プロセス法による事例検討で、いろいろなご意見を伺えて良かったです。この方法をまた職場でも活用させていただいて、チームで支援に繋げていきたいと思いました。

〇教育関係の研修では、知る事ができなかった事を知る事ができました。

〇自閉症を持つ子供たちが大人になるまでにどのような事が必要なのか(特にマイナスな気持ちになる体験をはぶくこと)を知る事ができた。
 現在チーム長として働く中で、みんなが過ごしやすく働きやすい場になるために、みんなの困りごとを解消する方法を話し
合うようにしていきたいです。

〇学校の子どもの特性を改めて見直す機会となり大変ありがたい機会でした。なによりも優しく穏やかな口調で丁寧に説明していただいたので、すごく聞きやすく頭にも入ってきやすかったです。

〇看取りまでされているので、取り組みに説得力があり、将来困るからとこだわりを減らすのではなく、受け入れられるように変えるという視点を大切にしたいと思います。

〇日詰先生の言葉が自分の中にすっと入っていくという感覚で、毎回講演会に行かせていただいているのですが、初めての感覚でした。優しく鼓舞されて自然と自分を省みている自分に気がつき、先生の今までの経験や、1人1人に向き合われていた年月を感じ、今回の講演会に参加出来て良かったなと思いました。嵐の中開催していただいた協会の方々、遠方から三重に来て頂いた日詰先生本当にありがとうございました。

【医療関係者より】
〇「のぞみの園の高齢者の方々から学んだ」と何度もおっしゃった先生の言葉が印象的でした。私達は子どもさんと関わらせていただく機会が多いですが、本当にお子さんから学ばせていただいてばかりだと改めて実感しました。そして、それを忘れてはいけないと思いました。


【アンケートに書いてあった質問にも、お答えくださいました】
Q. 高齢になったASDの方は認知症になるのでしょうか?記憶が頼りの方の記憶が薄れるとどうなるのでしょうか?

A. もの忘れについて一般的に、記憶の障害は時間的に近い(ちょっと前のこと)ところから始まります。この点は一般もASDの場合も同じです。
 でも、視覚的な補助(スケジュール表)をASDは使っているので、この点はあまり目立たないかもしれません。一般の認知症とASDが違うのは、ネガティブな昔の記憶が特に残りやすい(どうでもいいこと、にならない)点だと感じています。

 認知症については、近年は、物忘れの有無だけではなく「実行機能(洗髪・着脱・排泄の失敗、読み書きやお金の管理など)」の大きな変化などがある場合にも診断されるようになっていますので、ASDの方も物忘れとは別の観点で認知症診断がつく方がいらっしゃいます。(最終的には脳画像の検査で)

 そういったときには、日課・スケジュールを見直して、本人に説明しながら、やるべきことを減らして負荷を下げていくと、落ち着かれる方が多いという印象です。空いた時間を、昔の写真を見て楽しむ、家族や支援者と一緒に整理するということに充てるのが良いかもしれません。


【書籍紹介】

○講師の日詰正文氏より紹介された書籍「みて わかる 知的・発達障害者のしあわせな高齢期 50代になったら知っておきたいこと」(国立のぞみの園編著 1,100円(税込)の紹介をさせてもらいます。

 ~ 暖かみを感じ・めくると“しあわせ”を感じる本 ~

  

○高齢期の生活を考えるきっかけに!知的・発達障害のある人の、特に50歳以降にみられる身体の変化とその付き合い方を知ってほしい。

  



☆令和6年8月30日(金):

 8月後半に予定されていた以下の2件の協会行事は、無事終了いたしました。

 8月23日の「保護者研修会」(講師:柳澤亜希子先生)は、会場参加とzoom参加あわせて39名の方々にご参加をいただきました。

 また、8月29日の「第35回自閉症の理解を求めて講演会」(講師:日詰正文先生)については、台風10号の影響で大雨となってしまい、交通事情などでキャンセルせざるをえない方もお見えになられましたが、それでも84名の方々にご参加いただき、なんとか開催することができました。

     いずれの行事も、ご参加いただいた皆様方にお礼を申し上げます。まことにありがとうございました。

 後日、行事報告などを掲載させていただく予定です。


○令和6年8月23日(金)
 保護者研修会(令和6年度津市自発的活動支援事業)
 「発達障害の人たちの個性を大事に育てていくために」
 日 時:令和6年8月23日(金)10:00~12:00(開場9:30)
 講 師:柳澤(やなぎさわ) 亜希子(あきこ) 先生
     (山口大学 教育学部准教授教授)
 会 場:三重県総合文化センター 大会議室

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○令和6年8月29日(木)
 第35回自閉症の理解を求めて講演会
 「対話から始める支援」
 日 時:令和6年8月29日(木)13:30~15:30(開場13:00)
 講 師:日詰(ひづめ) 正文(まさふみ) 先生
     (国立重度知的障害者総合施設 のぞみの園 研究部長)
 会 場:三重県総合文化センター 多目的ホール

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☆令和6年6月24日(月):

  令和6年度三重県自閉症協会総会の報告

  

 令和6年5月24日(金)、城山れんげの里2階研修室に於いて総会を開催しました。

 総会の後の研修会「令和6年度変更の制度について」の講師には、三重県子ども・福祉部 障がい福祉課 地域支援班 主任 山口伸也氏をお招きして 改正される制度についてご講話いただきました。ありがとうございました。


【顧問のご紹介】

  

 NPO法人ライフ・ステージ・サポートみえ 理事長 西田 寿美
 NPO法人ライフ・ステージ・サポートみえ 副理事長 中村 みゆき
 三重県立子ども心身発達医療センター センター長 中西 大介

 総会にご参加くださいました顧問の皆様からご挨拶をいただきました。ありがとうございました。今年度もよろしくお願いします。


【総会に参加して】

 普段は理事会のzoomの画面越しにお話しする方々にリアルでお会いできて良かったです。役員のみなさま、今年度もたくさんの自閉症協会の活動の事務や段取りでお世話になります。いつもありがとうございます。
 総会で個人的に一番印象に残ったのはやっぱり児童精神科医歴50年の西田寿美先生が「今年で医者をやめる」と決心されたというお話でした。
 長男が3歳で西田先生に受診して以来20年、親として至らない私にずっとダメ出しをしてくださってきたのに…淋しくなります。
「したいこと、やりたいことをしなさい。楽しいこと、好きなことを見つけなさい。嫌なことは嫌だといい、さっさと逃げる。親は子どもをああしようこうしようとしないで、ただ受けとめる。すると小さなきっかけで自分のしたいことが出来てくる。それを大事に伸ばしていって、それぞれその人が自分の生活を楽しめることが大切。」
 西田先生が、今私達に言いたいことを胸に刻みました。

(文責:鈴鹿ブロック 安田)


【三重県立子ども心身発達医療センターの研修生の感想】

・障がい者の方が、より地域で生活しやすくなる為の社会の実現に向けた法改正であるという事がわかりました。
・対象の方への支援とともに、支援者を支援する存在になれるよう、また、地域の支援拠点等の充実を図る為に、地域のネットワークの一員となれるよう、研修で学んでいきたいです。



◎新旧役員・理事・ペアレントメンターのご紹介  
【令和5年度 役員】
 会長 勝又 亜里砂、副会長 柿本 宏枝、事務局長 北岡 千博、会計 伊藤 絹子

【令和5年度 理事】

《桑名ブロック》   小山 加容子・夏目 光章
《四日市ブロック》  藤井 滋子・伊藤 絹子
《鈴鹿ブロック》   加藤 真理子・安田 紀子
《津ブロック》    宮崎 亜有美・中村 美乃里・東條 純子・濱地 美佳・倉田 昌幸
《名張・伊賀ブロック》豊濱 美幸
《松阪ブロック》   中野 喜美
《伊勢ブロック》   須崎 秀美・廣池 幸子
《あさけブロック》
※大変お世話になりました。ありがとうございました。


【令和6年度 役員】
 会長 勝又 亜里砂、副会長 柿本 宏枝、宮崎 亜有美 事務局長 北岡 千博、会計 伊藤 絹子

【令和6年度 理事】
《桑名ブロック》   小山 加容子
《四日市ブロック》  青木 経子・林 真澄・伊藤 絹子
《鈴鹿ブロック》   加藤 真理子・安田 紀子
《津ブロック》    中村 美乃里・東條 純子・濱地 美佳・倉田 昌幸・長谷川 みゆき
《名張・伊賀ブロック》豊濱 美幸
《松阪ブロック》   中野 喜美
《伊勢ブロック》   須崎 秀美・廣池 幸子
《あさけブロック》

※今年度の役員・理事です。どうぞよろしくお願いいたします。


【ペアレントメンター】
中野 喜美・山根 一枝・亀田 佳子・杉本 智子・濱野 芳美・横山 美香・岡部 浩美・夏目 光章
前川 登紀子・柿本 宏枝・入江 深雪・瀧本 恵子
●ペアレントメンターって?
ペアレントメンターとは、自閉症・発達障害の子どもを持つ親が同じような境遇にある親の『信頼のおける相談相手』となり、心のサポーターになること(同じ経験をしてきた先輩として、後輩の親の心理的支援を行うこと)です。
●ペアレントメンターとしての役割
① 同じ親として仲間の子どもの障がい理解や障がい受容への支援を行います。
・障がいを見通した子育ての参考になります。
・子育ての辛い出来事などを共感します。
・子育ての楽しさを伝えます。
② 発達障害とそれに関する情報の提供を行います。
③ 地域のリソースに関する情報の提供を行います。
④ 専門機関での相談のきっかけ作りになるように可能な範囲で支援します。
(一般社団法人日本自閉症協会ペアレントメンター事業ハンドブックより)




☆令和6年4月27日(土):

 「世界自閉症啓発デー」(4月2日)について  

  

 自閉症のことを知る日として、世界各国の代表が国連の会議で毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」に決めました。そして、癒やし・希望・平穏を表す「青」をシンボルカラーにして、世界各地でイベントやライトアップなどが行われるようになりました。

 世界自閉症啓発デーのポスターとリーフレットには“すべての子どもたちのアイデンティティーや友情を尊重し、多様性豊かな社会で、子どもたちが自分自身に誇りを持ち、居場所を感じられるように”との願いを込めて制作された楽曲にちなんで「WE BELONG みんなで歌おう わたしたちのうた」というキャッチフレーズと共に、セサミストリートの人気パペットで自閉症の特性があるジュリアがヘッドホンをつけ、ジュリアの良き理解者であるエルモやマイクを手にするクッキーモンスターが登場しました。みんなで歌うことで個性・特性といった“違い”を理解・尊重し、“違い”を超え、みんなが仲良くなることを伝えています。

 三重県自閉症協会では、世界自閉症啓発デーに合わせて もっと自閉スペクトラム症の人たちの魅力を知っていただこうと、毎年 作品展を開催しています。

【発達障害啓発週間について】
 自閉スペクトラム症の人たちが生活しやすい社会は、みんなが幸せに生活できる社会につながります。そのため日本では、4月2日から4月8日の1週間を、自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害をみんなが知るための発達障害啓発週間としています。


☆令和6年4月27日(土):

 「第15回三重県自閉症協会作品展」

                  三重県自閉症協会 会長 勝又 亜里砂

 4月4日~7日まで、津市リージョンプラザにて、「第15回作品展」が行われました。今年は、242点の個性あふれる作品が集まり328名の皆さまにご来場いただきました。素敵な感想をたくさんいただいております。
 また、初日には前葉泰幸津市長もお越し下さり、温かいお言葉をいただきました。子どもたちの作品から得られるパワーは多大で、本当に幸せな気持ちになります。作品展を通して、たくさんの方々とお会いすることもできて、今年も良かったなあ、と余韻に浸っています。

    

 本年は募金箱を設置させていただきました。ご協力頂いた募金は、赤い羽根共同募金として全額寄付させていただきます。ありがとうございました。


 【伊勢ブロック】

 今回も、みなさまの協力により沢山の作品を展示させていただきました。いつもいつも楽しみに製作してくれてる人。あーして、こーして展示する人(私たち!!)。
 楽しく過ごすひととき  本当にありがとうございます。
 来年もご協力ヨロシクお願いいたします。

 (文責:伊勢ブロック 廣池)

  


 【松阪ブロック】

 今年も力作が揃いました。「あじへいラーメン」が大好きなKさんは、お店への愛を文字にしてくれました。
 又、小学校の時の作品を大切に残してくれていて、懐かしさと共に出してくれた作品もありました。
 どの作品にもご本人のステキな感性とご家族の優しさを感じます。

 (文責:松阪ブロック 中野)

  


 【津ブロック】

 津ブロックには43名・作品60点の個性豊かな力作が集まりました。
 ブロック旅行で体験した友禅染の色鮮やかなハンカチや昨年の作品展で制作した豆畳、書道、絵画、工作、造形等々、楽しく素晴らしい作品の数々に元気と癒しをもらいました。
 ご協力くださった皆さまありがとうございました。

 (文責:津ブロック 東條)

    


 【四日市ブロック】

 四日市ブロックは、5名の方から18点を出品いただきました。
 絵画、工作、編み物、写真、PCで自作されたレポートなどです。
 今年は参加者さんは多くありませんでしたが、学校での活動に加え、多彩な余暇活動に取り組まれていることがうかがえます。
 子ども達の楽しんで作った様子を感じていただけたら嬉しいです。

 (文責:四日市ブロック 青木)

  


 【鈴鹿ブロック】

 鈴鹿ブロックからは、5名の11作品を出展いたしました。
 学齢期が過ぎた人が多く作品製作の機会が減る中、今年も素敵な作品が出そろいました。
 手作りの温かい展示、来場された方に伝わりましたでしょうか?
 ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

 (文責:鈴鹿ブロック 加藤)

    


 【名張・伊賀ブロック】

 24点の作品(絵画・書・陶芸・木工・アイロンビーズ・工作・織物など)、力作が揃いました。毎年、たくさんの人たちに観てもらえて、頑張った作者の皆さんも きっと嬉しいですよね
 発表の場があることのあり難さを年々実感しています。

 (文責:名張・伊賀ブロック 豊濱)

  


 【三重県自閉症・発達障害支援センターあさけ】

  


 【三重県自閉症・発達障害支援センターれんげ】

  


 「作品展最終日のイベント

 【書道のパフォーマンス】

 中野元洋さんの今年の書のパフォーマンスは最高でした。

 一筆一筆、流れるような線の美は、見ている私たちを捉えて離しません。元洋さんの周りの空気だけ清らかな感じがしました。季節を感じさせてくれた作品の数々は、秋を感じ、春を感じ、初夏を感じ、本当に筆がすすむと共にその情景の中に自分がいるかのような素晴らしい時間でした。

 本年もパフォーマンス終了後に、作品をチャリティ即売会として、その売上を全額、三重県自閉症協会にご寄附いただきました。ありがとうございました。

    


 【シュガーアート】

 シュガーアート、楽しい体験でした。ケーキ型の土台に自分で好きな飾りを選び自由に飾り付けていくのですが、口に入れても大丈夫な材料がたくさん準備されていました。
 子どもたちは選択するのに迷いがなく、またイメージが頭の中で組み立てられているのか、あっという間に作り上げていました。
 講師の小林貴子先生がしっかりサポートしてくださったので、次から次に作品が出来上がり、お互いどんな作品を作ったのか見回りながら、やはり個性があふれた色とりどりの作品がたくさんできていました。

          


 【啓発コーナー】

 啓発のコーナーでは「はっぴぃのーとコーナー」「防災コーナー」「自閉症とは」などを展示しました。
 自閉症の啓発DVDを鑑賞するコーナーも設け、来場された皆様に見ていただきました。

    


 【その他、素敵な作品たち(いくつか)】

       

        

    


☆令和6年4月27日(土):

 「保護者研修会の行事報告」

「令和5年度 津市自発的活動支援事業(保護者研修会)」令和6年1月12日(金)

 講演会:「対話から始める 脱!強度行動障害」 ~ひとりにしない ひとりでしない~
      『吉川先生を囲んで~支援者・保護者一緒に考えてみましょう~』
 講 師:吉川 徹先生(愛知県医療療育総合センター中央病院 児童精神科部長)
 会 場:三重県総合文化センター フレンテみえ セミナーA室

   

 テレビやネット等で、強度行動障害をいう言葉を何度も耳にすることはありましたが、実際にどういうものなのかは分かっていませんでした。
 息子を育てていく中で、知っておくべき知識だと思い、今回の吉川徹先生の研修会に参加させていただきました。

 正直、研修会に参加する前は、小学生の息子と強度行動障害は まだまだ関係ないと思っていました。しかし、吉川先生の話を聞き、強度行動障害になってからではなく、関係ないと思っている今のうちに、しっかりと知識を得て、息子が安心して暮らしていけるように支援していくことが大切なのだと強く感じました。

  

 研修会の中で印象に強く残ったのは『大人に言われたことはしなくてはならない=奴隷労働』この言葉でした。息子の育児を振り返ると、「息子が将来困らないように」「息子が安心して過ごせるように」と良かれと思い、親が主体となって色んな事を決めてしまっている場面が多々あるなと感じました。思い返せば、

 「本当に息子がしたいことだったのかな?」
 「親のお節介だったのでは?」
 「大人の都合になっていたのでは?」

と反省する機会になりました。

 人生の中でやりたいことがない割合が高いとカタトニア(長時間動きが止まってしまう、動作が遅くなってしまう、同じ動作を繰り返してしまう、自発的な動きができなくなるといった体の動きが低下する症状を起こす症候群)が出てきやすいという話も聞き、余暇活動の大切さを改めて感じました。

 研修会に参加したその日の夜に、息子にどんな風に成長してもらいたいのか夫婦で話しました。親の一番の願いは、息子がどこにいても安心して暮らしていくこと。そのためには、息子の好きなことをたくさん増やしていきつつ、息子が社会に出たときに困らないように、今一度 息子にしっかりと向き合っていこうと思いました。

 今後、息子が強度行動障害になる可能性があるかもしれません。その時には、吉川先生から今回学んだことを活かし、しっかりと息子のSOSに向き合い、対応できる親になりたいと思います。

  

 (文責:名張・伊賀ブロック 西澤)


☆令和6年4月27日(土):

 「年少部の行事報告」

         【体育館を貸し切って、気楽に体を動かし発散できる集まり】

 令和6年2月12日(月・祝日)13:30~16:00
 年少部 お楽しみ会『体育館貸し切っちゃいました!』
 会 場:津市青少年野外センター 体育館

    

 2月12日、津市青少年屋外活動センター体育館を貸し切り年少部でイベントを開催しました。昨年11月に子どもが小学生までの親がzoom上で集まり、今後こんな取り組みをしたい!こんなことできればいいな!!など意見を出し合ったのですが、その内の1つを実現することができ嬉しく思います。
 普段の生活の中では、少しも子供から目が離せなかったり、近くにいないと安心出来なかったり気疲れする毎日を、少しでも開放して、同じ立場の親がフォローしあって楽しい空間を作れれば、安心の空間で親同士の交流が出来れば最高!という思いから開催に至りました。
 準備を行う上で、どれくらいの方が参加してもらえるのか、楽しんでもらえるのか、こんな時期に寒くないか?など不安もありましたが、体育館という広い空間でそれぞれで持ち合わせた遊び道具で思いきり遊ぶ姿を見たら、その心配を解消するには十分でした。

  

 親子で楽しみながら体を動かし、音楽に合わせてダンスしたり、バスケットしたり、跳び箱したり、肋木登ったり、安心安全の環境で親子の交流や家族間での交流を行う事ができました。また、家族対抗のボッチャ大会では、初めてボッチャをする!という子がいたり、お菓子釣りをする目は真剣な眼差しでした!
 またこのような活動を行い、輪が少しずつ大きくなっていけばいいなー!!と思いました。

 (文責:年少部会 津ブロック 倉田)