the TRUMAN show トゥルーマン・ショウ なんと言いますか…変な話(笑)
30年疑問を持たなかったトゥルーマンも変だけど…それに人生を費やしてきた他の人もどうかと思うぞ…。
エキストラの人も、役者として演技しなくてもあそこで普通に生活しててもいいんじゃないだろうか…。
現実にやっても、そんな視聴率はとれないんでしょうね。
平日、一人の男が黙々と仕事をしているのなんか見てもつまらないし、寝顔を見るのはもっとつまらない(笑)
この「非現実感」がいいのかもしれませんけど…これって、アニメに突っ込み入れても無意味なのと同じような感想かも
しれない。
人は誰でも俳優で、自分自身の人生を演じている。自分という人間を演じている。そして、誰かの人生のエキストラを演
じている。
こういう表現は、私は好きではないのですが…そういう事を言いたかったのかなぁ、とは感じました。
誰かに与えられるものではなく、自らの手で切り開き、築きあげる…トゥルーマンが最後に選んだのは、そういう事だと
思うし…こちらの表現の方が、好きかな。
CAST トゥルーマン・バーバンク:ジム・キャリー / クリストフ:エド・ハリス
ローレン:ナターシャ・マケルホーン / メリル:ローラ・リニー
監督 ピーター・ウィアー
CITY OF ANGELS シティ・オブ・エンジェル
「天使」のイメージを、根本から変えてくれた映画(笑)
天使といえば「白」「翼」「金髪」…というのは、偏見だったの?
そんな風に思ってしまったのは、黒づくめの天使セスが、本当の天使に見えたから。
どこか憂いを帯びた瞳…「感じる事が出来ない」事が、感覚を伴うことの出来ない「想い」が、全てその瞳の表情に出て
いるように思えました。
ラストには、賛否両論があるのではないでしょうか?
私は、どちらかというと「否」の方なのです。
パンフレットには「これからこれを見て頂く人々に新鮮な感動を味わって頂く為に<二人の愛の行方>を内緒にしておい
て下さい」なんてありましたけど…あの行方に新鮮な感動…?
私なんかは、せっかくここまで展開をしておいて何故そういうオチを付けるのぉ?!…と思ってしまいました。
この先は、いったいどうしてゆくんだろう…と思うラストだったかな。
CAST セス:ニコラス・ケイジ / マギー・ライス:メグ・ライアン
カシエリ:アンドレ・ブラウワー / ネイサン・メッセンジャー・デニス・フランツ
監督 ブラッド・シルバーリング
THE MAN IN THE IRONMASK 仮面の男
映画を見て「はまった」と思ったのは、これが初めてだと思います。
見終わったあと、熱に浮かされたような余韻にひたってほとんど放心状態でした(笑)
これほどまでにこの映画に入り込めたのは、原作や過去の映画等の「三銃士」をほとんど知らなかったからかもしれま
せん。
かつての英雄達の老いた姿を、素直に受け入れる事が出来たのですから。
老いた、といってもただ歳をとった、というのではなく、たくさんの過去を…喜びも悲しみも…を背負ってきたという事で、
決して悪いことではないと思うのですけどね。
さて…「レオ様」ファンの方には申し訳ないですが、私はこの映画の主役は4人の銃士達だと思っています。
もちろん、彼の2役は素晴らしかったと思います。丸っきり正反対の二人を、何の違和感も感じさせずに演じる事が出来た
のは本当にすごい。
けれど…ルイとフィリップは「権力の象徴」と「大義名分」で、それを担ぎ上げてストーリーを動かしたのは四銃士なわけ
で…彼らの強さ、そして人間的な弱さの方が、私的にはどうしてもクローズアップされてしまうのです。
特に、ダルタニアンにはすごく惹かれました。 ガブリエル・バーンに、思いっきり惚れましたし(笑)
大きな秘密を内に秘めながら、忠臣という名の仮面をかぶり続け…それでも時に仮面の表面に見え隠れする情熱や苦
悩。最後に、彼が自分の望んだ結果を手に入れたとき…その望みが痛すぎて、すごく切なくなってしまいました。
CAST ルイ14世/フィリップ:レオナルド・デカプリオ / ダルタニアン:ガブリエル・バーン
アラミス:ジェレミー・アイアンズ
/ アトス:ジョン・マルコヴィッチ
ポルトス:ジェラール・ドパルデュー
/ クリスティーヌ:ジュディット・ゴドレーシュ
監督・脚色 ランダル・ウォレス
THE MASK OF ZORRO マスク・オブ・ゾロ
時代活劇(でいいんですよね?)にひかれて、見に行きました。
最初に鮮やかな活躍を決めた「ゾロ」…それが、思いの外早く窮地に落ちる。
ヒーロー物の常で逆転劇を演じるかと思いきや、かつて民衆の英雄であった男は年老い、英雄に憧れた少年はお尋ね
者の盗賊に…。
この時間は長過ぎたのか、それとも必要な時間だったのか…彼らの再会が、二人のゾロと宿敵、そして一人の娘…そ
れぞれの運命を急速に絡ませて行く。
初代ゾロの鞭捌きと、二代目ゾロの身のこなしが絶品でした。
あと「父と娘」について考えました。
顔どころか、存在すら知らない本当の父と、長年慈しんでくれた、けれど血の繋がっていない父。
過去に自分を誘拐して来たこと、大きな罪に手を染めていた事は事実だけど…娘として心から慈しんでもらった時間だっ
て、事実のはずなのに。
二人の「父親」の結末に、何かすっきりしないものを感じました。…どうも、本編から外れた感想ですね(--;ゞ
CAST アレハンドロ・ムリエッタ(二代目ゾロ):アントニオ・バンデラス / エレナ:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
ドン・ディエゴ・ラ・ベガ(初代ゾロ):アンソニー・ホプキンズ
ドン・ラファエル・モンテロ:スチュアート・ウィルソン
監督 マーティン・キャンベル
TITANIC タイタニック
正直に白状してしまいますと、私は最初、この映画に全く興味がありませんでした。
それが、某テレビ番組でタイタニック特集をやっていまして、その「事故」に興味を抱いて映画に行く気になったのです。
こんなヤツですから、中盤近くから「まだ事故は起こらんのかぁ?」 …な、なんてヤツ(・・;)
もちろん、ジャックとローズの、情熱的なのにどこか純情な恋愛劇も素敵でした。
真剣にローズを見る「画家」としてのジャックの視線や、賑やかな音楽の中で踊る二人のシーンが印象的でした。
けれど、後半…船の事故が起こると、それらのシーンが一気に頭のすみに追いやられてしまったんです。
生にしがみつく人、死を受け入れようとする人、己の役目を全うしようとする人…さまざまな人間劇が怒涛のように自分の
中に押し寄せてくる気がしました。
そして、船が沈むときのあの迫力と、それが過ぎ去った後の奇妙なまでの静寂。
圧倒的…もし一言でまとめなければならないとすれば、私はこの言葉を使います。
「タイタニックを見て泣かないヤツって人間じゃない」なんて言った人が私の周りにいましたが…ほとんど泣けませんでし
た(^_^;)
ただ、ラストの方で歳をとったローズが「彼は私の中で生きている」と言った言葉にだけはぼろっときました。
これは「映画館でみなければならない映画」なんだなと、思いました。
CAST ジャック・ドーソン:レオナルド・デカプリオ / ローズ・デウィット・ブカター:ケイト・ウィンスレット
キャル・ホックリー:ビリー・ゼーン
監督・脚本
ジェームズ・キャメロン
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