はじめてみましょう  
   自分のための食事作り

食事をつくるという動作は日々繰り返して行っている動作のひとつです。日常生活動作の中でも複雑で危険な動作のひとつでもあります。そのため、身体機能の低下した障害を持たれた方が、長時間の調理動作を行うケースは稀ですが、調理を行うなら、キッチンに潜む構造的な問題をも検討し(作業療法士等にて)調理を安全に行うため、無駄な動作を行わないよう流し台、調理台などの配置をコンパクトに利用者の方でまとめてもらいます。調理訓練は、まず、ここから始まります。実際には、自宅での調理を最終目標に、ハード、ソフト両面、利用者と話しをしながら問題解決を図っていくのです。というのも、調理器具にしたところで、便利性だけを追求するのではなく、利用者が使い慣れた器具を基本に安全性に配慮する必要性があるからです。キッチンの高さ、設備機器も経済的な側面への配慮などもからんできます。調理訓練はただ調理するだけではなく、住環境整備と密接な関係があるので、個別訓練を原則としています。
生活の質の改善、生活の仕方を共に考えるといった姿勢で取り組んでいます。「どこまで調理作業を望みますか。」ご家族の方と話し合って確認した上で調理訓練にチャレンジしてみませんか。

調理をしよう 
調理をする人へ
ちっとも緊張することはありません。調理なんかでうまくいかなくても平気。自分で作って自分のを食べるのですから、おいしいもんです。
O-157対策をくれぐれも注意してね。
 
調理の進め方 
 ビデオ学習を基本とします。失敗作も入ったビデオです。もちろん、 ビデオに頼らない調理もOKですよ。
@ 調理集中勉強会への参加 15回
A 自習学習及び勉強会欠席者への補足
B 集中調理実習 15回
C 在庫を利用した調理 5回
D 訓練のまとめとB、C欠席者への補足 o
  o 簡単な調理の必要な人 応用的な技術の訓練が適当な人

E レトルト中心の調理10回 自立生活室か自宅での調理
再訓練=@かEに戻る 終了 再訓練=Cに戻る 終了

(調理訓練担当指導員)



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