三重県障害者スポーツ指導者協議会が設立されました。



  平成13年12月5日に、三重県身体障害者総合福祉センターにおいて、三重県障害者スポーツ協会の設立総会が開催されました。
県内の福祉団体や障害者競技団体等22団体が参加し、今後は相互の情報交換・連携や各種障害者スポーツ大会の開催や協力を行い、障害者スポーツの総合的な振興を図っていきます。
 又、平成13年度より全国障害者スポーツ大会として「身体障害者」と「知的障害者」の各全国大会が統合実施されるなか、当協会においては、それに加え「精神障害者」も含めた一層の総合的推進体制を整備し、同時に障害者スポーツ指導員を始めとした支援者の育成にも取り組んでいきます。
 
尚、当協会では正会員および賛助会員を募集しております。
障害をお持ち方をはじめ、応援をしてくださる個人、団体の方々のご協力を必要としています。皆様の温かいご支援を心よりお願い申し上げます。










   

第1回全国障害者スポーツ大会に出場して

伊藤直行
(生活援助棟通所利用)

「第1回全国障害者スポーツ大会(翔く!新世紀みやぎ大会)」

 この出来事は、今までの僕の人生の中において、最大のイベントと断言しても過言ではありません。
通所をしながら、今まで訓練を続けてきた普段の積み重ねの中で、又その結果として最高、最大に位置付けられるものだったと改めて実感しています。 本大会への出場が決まってから、宮城県という遠隔地で、5泊6日に及ぶ長旅ということに、精神的にかなりプレッシャーを受け、その不安から出場を迷った時期もありました。その中で、毎週水曜日に行われる電動車椅子スポーツ訓練での練習、スポーツ指導員の川嶋さんに特別練習を付けて頂いた時もありました。
それらを通じ、徐々に自信を深め、また一緒に行く大竹さんを始めとするスタッフの方々にも普段から色々と気に掛けて頂いたおかげで、不安感も無くなり出場を決断することができました。

実際に参加してみて、日程はかなりハードだったなあと感じています。
本大会開催期間中は、宿舎を朝7時前に出発して、夜8時ごろに宿舎に戻ってくるという生活を繰り返していました。
しかし、その点以外は、本当に楽しかった思い出が印象深く心に残っています。
僕の泊まった部屋には、スポーツ指導員の川嶋さん、大竹さん、そして同じ陸上競技出場選手の中村くんという度会養護学校の生徒の計4人でした。
 また中村くんがとてもユニークな性格のおかげで、いつも笑いが絶えない愉快な4人部屋でした。 
夜になると、部屋が近かったので、同じ三重県選手団の方々が遊びに来てくれて、宴会のように騒いでいました。
まさに修学旅行のような雰囲気でした。
今でもその時を鮮明に思い出すことができるほど記憶に残っています。競技会場へ行っても楽しかったです。
各都道府県選手団には、様々なことについてサポートをしてもらえるボランティアが数名付き添っていました。
「チャレンジド・パートナー」という愛称がありました。

地元の介護福祉専門学校や東北福祉大学の学生の方でした。
僕と年齢が近くて、まさに友達みたいな感覚でした。仲良くなることができて、本大会期間中は色々な話をしたり、一緒に他の競技を観戦したり、会場地周辺を散策したりと面白かったです。
 最近ではEメールを交換して、写真を送りあっています。肝心の競技でも、金メダル受賞という最高の結果が出ました。まさか金メダルを受賞できるとは、思いも寄らなかったのですごく感激しています。種目出場選手数の関係から、受賞できたのかもしれませんが、でも本大会へ出場しなければ、僕の手中には無いです。僕が21年間生きてきた中で、一番の喜び、最大の歴史の瞬間でした。生まれて初めての経験です。
 テレビカメラにもバッチリ映っていたし、母に良いお土産ができたなと思っています。帰ってきてからも、生活援助棟でも皆さんから祝福され、いい意味での優越感に浸れました。
 優越感というのは、あまり持つのは良くないのですが、こういうことは悪くないと思います。それともう一つ気が付いたことがあります。日常生活おいて、僕の介護は主に母に毎日してもらっていますが、今回は様々な人に介護をしてもらいました。
 普段は、何も言わなくてもスムーズにできることが、一つ一つ細く説明しないと理解してもらえませんでした。 介助の仕方についての説明がうまくいかず、なかなか僕の思ったとおりにしてもらうことが難しかったです。
 自立というのは、介助を受けるにしても、その依頼から説明方法に至るまで、できるようにすることなのだと痛感しました。それと同時に母の大変さ、偉大さを感じました。
特に夜の寝返り介助は相当の苦労が必要です。大竹さんと川嶋さんには、5日間普段とは慣れない介助をしてもらい、心から感謝しています。5日間の労をねぎらいたい気持ちでいっぱいです。
本大会への参加日程を終えてみて、今までの自分自身の価値観や考え方を変え、人間的にも大きくなった6日間だったと振り返っています。
しかも、体調を崩すことなく無事に終えることができたのは、今でも信じられないことです。今回の経験を糧に、これからはアクティブな人生を歩んでいきたいです。病気の性質上、自分は普通の人よりこれからの未来が短いかもしれません。だからこそ、今後の生活は、一日一日を充実したものにしていきたいと思っています。




三重県厚生事業団平成11年度決算状況報告(pdfファイル)

(尚、事務局は当センター内に設置されます。)
事務局 担当:経営管理課 川嶋陽平
TEL:059-231-0155 FAX:059-231-0356
E-mail



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