14年3月3日更新しました!



三重県身体障害者総合福祉センター所長  家田博昭


   新年あけましておめでとうございます。
 日頃皆様には、当センターをご支援いただき厚くお礼申しげます。

 さて、当センターでは、平成11年、12年の2ヵ年をかけてセンターの「今後のあるべき方向性」について検討し、その基本方針に添って事業を展開してまいりました。その主なものを見ますと、A型センター部門にあっては一つには地域リハビリテーションの推進、二つには社会参加促進を目指して障害者スポーツ協会の設立、IT講習会や県内施設等のバリアフリー情報提供事業の実施を進め、地域福祉、在宅福祉推進の支援をして参りました。一方施設福祉として生活援助棟にあっては高次脳機能障害者の社会復帰支援モデル事業を実施する全国施設の一つとして厚生労働省から指定を受け進めているところであります。
この他当センターのFM(ファシリティーマネージメント)思考を取り入れ、就労・職能復帰を目指しての三重県津高等技術学校、障害者職業能力開発分校を誘致し、当センターが就労支援をも視野に入れた実質上の総合福祉センターを目指すものであります。これら事業を技術的にも推進システムにおいても確固たるものとし充実、普及、一般化するには並大抵の努力では結実しないことは明々白々であります。このことを充分認識し本年は一層職員一同一丸となって邁進する所存でございますので、県民の皆様のなお一層のご支援を賜りますようお願いして念頭のごあいさつといたします。


「くるまいす」

 平成11年に指定を受けた「三重県リハビリテーション支援センター」事業も3年目を迎え、三重県リハビリテーション協議会の開催、地域リハビリテーション研修会、リハビリテーション冊子の作成、及びホームページ開設等順調に事業を進めています。
 平成13年度はリハビリテーション協議会のワーキンググループとして、県下で実際にリハに携わっていただく方々により 構成する「作業部会」で関係団体との調整や連携指針、普及啓発活動の作業を進めています。
特に連携指針作成のため、13年夏季に三重県におけるリハビリ資源調査とニーズ調査を行ないました。
 この結果は集計のうえ発表する予定ですが、調査にご協力いただきました医療機関、老人保険施設、訪問看護ステーション、デイサービスセンター、特別養護老人ホーム、身体障害者施設、在宅介護支援センター、NPO及びボランティア団体の皆様に厚くお礼申し上げます。
 研修会としては、平成13年12月3日、14日に三重県人権センターにおいて市町村担当者を対象に「地域リハビリ調整者養成研修会」を開催しました。
また、平成14年1月27日には津アストホールにて第3回三重県地域リハビリテーション研修会を開催いたします。
 これらの研修会をとおして県下におけるリハビリテーション体制が整備促進されていくことを願っています。






平成13年度 福祉フェスタを終えて生活援助棟
 
久保田敏広

 本年度の福祉フェスタは、去る10月21日(日)、22日(月)の2日間にわたり、当センター内で開催されました。昨年までは、福祉機器体験展ということで開催してまいりましたが、本年は楽しみの要素も加味し、福祉フェスタという名称で開催しました。 また本年は、福祉機器の紹介はもちろんのこと、地域の人々により当センターを知ってもらうということ、利用者の方々もともにフェスタを開催していくということに重点を置きました。
 利用者の方々とともにでは、利用者中心によるお茶席の設置があります。利用者の方の発案のもと提案され、その運営は行なわれました。これら以外の催し物としては、福祉機器業者13社出展の体育館内での展示、福祉車両関係業者5社による屋外車両展示、当センタースタッフによる福祉機器体験コーナーや福祉相談コーナー、県内福祉施設5ヶ所と当センター生活援助棟による展示即売コーナー等が設けられました。
また、1日目の当センター利用者音楽バンド「小さいな種」の演奏会や詩吟の発表、2日目の谷井亨さんによる「どうして車椅子に乗るようになったか」の講演等、多彩な催し物が行なわれました。こうした中、1日目は118名、2日目は208名の参加者がありました。この場を借りてあらためてお礼申し上げます。これらの中で、参加者の声を一部紹介したいと思います。「小さな種」の演奏会…自己を見つめ直すということを教えられた。
 利用者の作品…不自由な身体で、一生懸命作った作品が心に残った。等の声が上がっていました。また今回、一身田地域への宣伝を重視した結果、回覧を見てきましたとか、地元の一身田小学校が集団参加された結果、子供達にボランティア精神や障害者理解を深めるため、子供達とともにやれるイベントにしてはどうか等の提言をいただきました。今後の事業開催で検討させていただきます。 
今後とも、私たちは福祉機器を地域の人々に紹介する中で、障害をお持ちの方への理解をより深めていただく活動をするとともに、当センターがよりこの地域の方々に親しまれ、福祉活動の拠点になれるよう努力いたしますので、よろしくお願いします。





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