SUMMER SONIC 03 OSAKA レポ

03.08.02, 03 WTCオープンエアースタジアム、インテックス大阪

後半はこちら

私のロックフェス参加は98年の豊洲でのフジロック、00年のサマーソニック富士急に続き3回目。やっぱりね、ちゃんと見る予定のアーティストの曲の予習はしておいたほうがいいなと思った。今回色々見たアーティストのなかで曲とタイトル名が100%一致したのはブラーだけ。次に認識率高いのはレディオヘッドだったんだけどそれでもBENDS, OK COMPUTER収録の曲しかわからなかった。ステフォはもう少し昔の曲もやるかと思ったけど3曲くらいしかわからなかった。その他のアーティストはさっぱりです。自分の洋楽アンテナが3年くらい前で止まってることに気づかされました。好きなバンドとかのはチェックするんだけどそうでないパンク系だったり、以前なら割とチェックしてたUK勢でもここ最近出てきた新人とかよく知らないし。ストロークスとかすごい人気あるんだね。というわけで、サマーソニックレポとはいってもマシなのが書けるのはブラーだけ。あとのアーティストに関してはヒトコト感想になりそうです。
とりあえず最初から最後まできちっとみたのを羅列すると初日がルーニー、エレファントカシマシ、ブロンディ、グッドシャーロット、ステレオフォニックス、ストロークス、レディオヘッド。2日目がダットサンズ、東京スカパラダイスオーケストラ、ハイロウズ、チープトリック、スターセイラー、ジョンスペンサー、ブラーです。ほとんどアウトドアステージですね、インテックスのソニックステージとゼップ大阪には一度も行きませんでした。大阪の会場は駅から近いというのがなかなかいいなと思いました。都市型フェスの名にふさわしいのではないかと。アウトドアステージのあるWTCオープンスタジアムとインドアステージのインテックス大阪との距離もそれほど離れていないし。豊洲のフジロックのときは駅から会場まで延々30分くらい歩いた記憶があるし、富士急でのサマソは都市型フェスを謳うのに関東はなぜに富士急?という感じだったし。こんとき送迎バスで会場にいったのですが車内で寝てる間に渋滞に巻き込まれたらしく新宿を出発してから1時間たって起きたらまだ国分寺だったのには閉口しました。おかげでミューズ見逃したんだよな。
今回も実家を朝一で出発。実は前日8月1日の夕方、隣に住んでいる母方のじいちゃんが他界して、通夜が3日、葬式が4日という段取りに決まりました。2日は大安なので何もできないとのこと、また、4日は僕が病院の予約をとってあるのでこれをキャンセルするわけにはいかず、結局通夜と葬式には参列せず予定通り出発することにしました。チケット代ももったいないしね。9時半に天王寺に着き環状線で弁天町まで。そして地下鉄延長のニュートラムとやらでコスモスクエアという駅で降りたんだったかな。よく晴れていて、蒸し暑い。家の冷蔵庫でお茶のペットボトル冷やしておいたのに忘れてきたので改めて買って、それと帽子も持ってなかったのでタオルを頭に巻いて前日買っておいた日焼け止め乳液を塗って会場に向かいました。駅から出る時のエスカレーターに乗っている時、隣の階段に「チケット譲ってください」の紙を持った人がわりといました。キャパ3万程度のイベントなんだし、最初から行く気があるなら絶対取れると思うんだけどね。急遽参戦できるようになった人達だったのかな。入場の前にまずはチケットとリストバンドの交換。Rブロックです。そして音が漏れてきているアウトドアステージに行きました。そこで最初にみたのがポリフォニックスプリーというバンド、というか白装束集団でした。一応サマソオフィシャルサイトでちらっと白装束という情報は仕入れていたのですがとにかくステージ上にたくさんのメンバーがいてみんな白い服をきています。ドリフの全員集合の早口言葉のコーナーの絵ズラみたいな感じ。ベレー帽はかぶってないけど。勿論曲も全然知らないですけどオープニングを飾るアーティストとしてはなかなか良かったのではないかと思います。
その後、インドアステージにも一度行ってみようと思ってアウトドアを出ました。徒歩10分くらいの距離かな。インテックス大阪には2つのステージとサマソニオアシスというくつろぎのスペースがあってオアシスのほうに行こうと思ったらグッズ販売の長蛇の列ができていて中に入れそうにありませんでした。(飯食うだけなら入れたのかもしれないが確認不足)せっかくきてすぐ帰るのもどうかと思ったのでインドアステージに行ってルーニーというバンドを見ました。フツーでした。開始前に自分の隣にいた高校生くらいの奴が「ハバファンッ(Have a fun???)」と連呼してたのがちょっと気になった。そう言えば入り口の所に次出演する予定だったラプチャーというバンドを乗せた飛行機が心臓発作の乗客がいたために一旦アメリカに引き返したので、午後8時からの演奏に振り替えるという張り紙がしてあった。終演後、再度アウトドアへ、リビングエンドが演奏中でした。ここからは最後までずっとアウトドア内にいました。おなかがすいてきたので会場内後ろにある食べ物販売コーナー行ったもののどうもいまひとつパッとしないメニューばかり。INDIA, CHINA, KOREA, JAPANなど国ごとの食べ物に仕切られてるんですけど、全部日本人が作ってるし。とりあえずナンカレーを買って食べました。で、真ん中のブロックでゆっくりエレファントカシマシを見ることにしました。ブロックを分ける柵の上がちょっとした足場になっていてそこをセキュリティが歩けるようになってました。ダイブした人をひきだしたり、気分が悪くなった人をブロックから移動させるために使うわけです。これはなかなかいいアイデアだと思った。エレカシは一度ブリッツのイベントライブで見たことがあります。真ん中のブロックの人はみんな始まるまで座ってました。ピーンという音と共に左右のスクリーンにバンド名が表示されると演奏が始まる合図だったのですが、その音と共にようやく立ち上がった。で、出てきたメンバー、宮本さん以外地味です。宮本さんは真っ白なシャツでの登場。唄うというより叫ぶという感じでした。知ってる曲は「悲しみの果てに〜♪」ていう唄いだしのやつだけ。これが客の反応も一番大きかったと思います。宮本さんのアクションがおもしろかったです。ギターの人に蹴りいれたり、ドラムから始まる曲で「俺が入れねえ、急にやるな、バカ」とか言ったり。ベースの人に「音がねちっこい」とケチつけたり、めちゃくちゃでした。僕は「これもパフォーマンスのひとつなのか!?」と思ったが会場内の多くの人は引いていたと思います。真ん中のブロックにいると前のブロックとの間の通り道をセキュリティが行ったり来たりするのが目に付いてちょっとうっとおしいなと思ったので次のブロンディからは前のブロックの後ろで見ようと思いました。で、ブロンディ。名前だけしか知らない。今はおばさんでしょ?と思ってたらやっぱりそうだった。でも、曲はすごい良かったな、声も割りと出てたと思うし。これはちょっと過去のアルバム聴いてみたいと思った。演奏終わると、次のグッドシャーロット待ちの客が前のブロックに押し寄せてきた。僕は空腹をみたすため食べ物コーナーへ。ピリカラのドレッシングのかかったから揚げを食べました。グッドシャーロットはパンクバンドだということは知ってたので真ん中のブロックでまったりみることにしました。この日見たなかで一番盛り上がったんじゃないかな。前のほうを見るとダイブしてセキュリティに抱えられてるひと多数いました。一緒に唄ってる人もすごく多かった。こんなにたくさんの人が歌える歌を僕は知らないことがなんかね、自分のアンテナ折れてるなという気持ち。まぁいいけど。
次はお目当てのひとつ、ステレオフォニックスだったのでまた前のブロック(の後ろのほう)に行くことにしました。ケリーは皮ジャン着てたと思います。すぐ脱いだけど。ステフォは過去2回観たことがあります。でもそんときからもう4年経ってますね。そんときはライブ編成も3ピースだったと記憶してますが今回は女性コーラスついてるしサポートのギターの人もいるし、ケリーの立ち位置も真ん中になってました。僕が持っているのは初めのアルバム2枚だけでその後出した2枚のアルバムは聴いてませんでした。初期の曲は2曲しかやらなかったです。バーテンダーとローカルボーイだけだった。ちょっとがっかり、いや、聴いてない自分が悪いのだ。後、PVがMTVとかで割と流れてたハヴァナイスデーの3曲しか知ってる曲はなかったです。ドラムの人がスティックを上に放り投げてキャッチしようとしてましたが失敗してました。中盤アコースティックスタイルで何曲か、ドラムの人はステージ袖にはけていきました。以前観たときはエネルギッシュな印象があったのですが今回持った印象は渋いというもの。最後に「1月にまた来る」というような事を言ってステージから去っていきました。そのまま前のブロックに残ってストロークスを見ることにしました、でも全く曲知りません。同じUK勢であるステフォの後にクレジットされてるわけだから人気はかなりあるんだろなと思いながら演奏が始まるのを待ってました。で、わかりました。ボーカルがかなりのオトコマエ、左側のギターの人もイケメンさんです。女子人気だな、と。実際、ストロークスの演奏中、自分より前方はかなり混みあっていて、おそらくもみくちゃにされて柵の足場のところでセキュリティに抱えられてブロックを離れる(ていかざるを得なかった)女の人すごく多かったです。それが視界的にちょうどステージと重なって観るのに集中できなかったな。曲自体は一聴して「これは!」というようなのはなかった気がします。まだ1枚しか出してないそうなので機会があれば聴いてみようと思いますけど。
そのまま前のブロックに残ってレディオヘッド。僕はOKコンピューターの頃に聴き出したのですが、98年の来日は見逃しました。チケット取れなかった。ブリッツとかでかなり公演回数もあったように思うのですが、まぁそんなにどうしても観たいというほどでもなかったです。国際フォーラムの公演はわりとキャパ大きいからチケットもなんとかなったと思うけど、当時国際フォーラムがどこにあるのか知らなかったし、湾岸のほうにあるのかと勝手に思ってたんですけど、あとで日比谷にあると知って、なんだ行けば良かったと後悔しました。でも、当時はオアシスの武道館のほうに目がいってたかな。なので今回がライブ初見です。これまではパンクが好きな人、UK勢が好きな人など棲み分けみたいなものは自然にできてたと思いますけど、レディオヘッドはトリだしやっぱりどの層にもアピールする部分があるのか、僕のいた前ブロック後方でもかなりギュウギュウになってきました。で、セットチェンジの時間が随分ありました。これまでのバンドはバックに何も無しで演奏するだけだったし、グッドシャーロットは後ろにバンド名の書かれた垂れ幕があったけど、レディオヘッドはなんていうか大きな電光の棒みたいのを7〜8本くらいかな、持ち込んできました。その後ろに銀幕みたいなのもあったかな。で、使う楽器の数も多いのでそのセットにも時間がかって、結構予定時間通りに始まるサマーソニックですが10分押しくらいで始まりました。ドンドンドコドンと太鼓の音。there thereです。これは知ってた。でも新作とその前の2作はそれほど聴きこんでないから、演奏が始まって曲そのものはわかるんだけどタイトル名がでてこない。おまけに昔の曲もひとつタイトルど忘れしてたのがあった。後で確認したらLUCKYだった。トムーヨークは僕の中のイメージではあんまり動かずにギター持ってしっとり唄う、というよなものだったんですけど曲によっては一心不乱に踊ったり(踊りといえるかどうかは疑問だが)して結構イメージ変わりました。やっぱり昔の曲は音が鳴ったときウォーッっていう声大きいです。僕もFAKE PLASTIC TREEやMY IRON LUNGとか始まった時はちょっと「おおっ、キター」と思った。トムは所々でカタコトの日本語をおりまぜてMCしてました。この日それまで観たバンドで盛り上がる曲のときにはほぼ「オイオイ」っていう掛け声を発する観客がそこかしこにいてちょっとうざいと思ってたんだけどレディオヘッドではそういうのなかったように思います。僕(の年代)からすれば「オイオイ」といえばCOBRAなんですけど、オイオイッていう掛け声がここまで浸透しているとは思って無かったです。新しい発見だ。本編最後の曲のときにセッティングされた電光棒に文字がスクロールしていく演出があったのですが何て書いてあるのか最後までわからなかった、EVERYなんとか、だけは読めたんだけど。で、最後にFOREVERと映し出された。やっぱりトリだけにアンコールはありました。タイムテーブル観たらレディオヘッドの割り当て時間は70分だったのですが実際は100分弱くらいあったのではないかと思います。最後の曲をやる前、トムが「ワタシモソロソロ」と言ったのはかなりウケタ。で、レディオヘッドが終わって会場外に出る時に随分待たされた。出口の幅がすごく狭くてチョロチョロ程度の人数しか出られない。何分かおきに半歩だけ前に進める程度。結局、ライブが10時頃終わって外に出るのに40分かかりました。で、その日はあらかじめ予約してあった心斎橋のカプセルに着いたのが11時50分くらい、風呂に入った後はすぐ寝ました。ホテル内にラウンジがあって晩御飯食べるかどうか迷ったけど胃もたれしそうなのでやめておきました。

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