れいめい塾広告2000年

広告「25時」作文


 かつて、スウェーデンの作家が1年に1作ずつ小説を書いた。ジャンルはミステリー。スコットホルム警察の警部、マルチン・ベックが主人公。地味な作品だったが、警察内部の描写に秀でていた。喧喧諤諤の議論に中傷・誹謗、罵詈雑言が現場の警官どうしの間で渦巻く。日本のその当時の作家、松本清張や森村誠一では上品すぎて描ききれない世界がそこにあった。リアルだった。これに匹敵する作家が20年後にやっと日本にも登場した。高村薫である。マルチン・ベック・シリーズにはそのリアルな現場の喧騒とは対照的に、街の風景が詩的に描かれていた。全10巻、つまり10年間にわたり作者は淡々とスコットホルムの変化を静的に描き出していた。

 広告「25時」のコンセプトはここにあった。

 塾生一人一人の、過去から現在を紡ぎ出していきたい。

 たとえば塾を始めた時に小学5年生で入塾した5期生の菊山善久は小5、小6、中1、中2、中3、高1、高2、高3、大学1年、2年、そして就職を控えた大学院2年に「25時」に作文を書いた。塾に関わりを持っていた延べ14年間で11回。この11回の作文を追っていけば、菊山善久の青春期の断面が現れてくるんじゃないか。

 最初の頃の広告「25時」に対する評価はキワモノ扱いだったと思う。好意的な解釈としては「あの広告は塾の内部がよく見える広告やね」との岩脇氏(三重高校教諭)の感想があるくらいか。塾外者からは変化球に見えたかもしれない。ただ、狙いは始めからストレート。塾生一人一人の思春期における成長にあったと自負している。

 その年の広告に目を通すだけでは、その時点における塾生の「今」しか見えてこない。しかし、ある個人を縦割りに眺めることにより成長の過程が見えてくるはずなのだ。

 以下に「れいめい塾」でメインを張ってきた面々の名前を掲げる。クリックしてもらえば、その塾生の作文が初期のものから順に並べてある。一個人の成長(退化もあるやもしれぬが)の軌跡として堪能していただきたい。なお、俺(塾頭)の作文はやたら長いために年度別に収録する。

 俺もまた、かつて広告に書いた作文を打ち込みながら、2000年の自分を確認する作業に入るつもりだ。

 * 超知 勲

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