![]() 古西のマジカル・ヒステリー・ツアー 2号線の漆黒の闇のなか、愛車のフィットを走らせた。そして暁を背に受けて遂に開門海峡初踏破! いや〜、九州は初めてですけん、ズオッ! <旅 〜2日目前半〜> ポプラの駐車場で俺は爆睡。 しかしTは慣れない車であまり眠れなかった様子。30分くらいしたところで、「福岡の方向かうわ〜」 とかなんとか言いながら発進。 そのさらに30分後くらい・・・「おい、起きろ!起きろって!」 時計を見ると9時過ぎ。アラームは確か10時。泣きそうになる。 「・・・んん、どうしたん?」 「宮本武蔵の墓見つけた。行ってみようぜ。」 「まじで?それはちょっと熱いな〜」 バガボンド好きとしては少々テンション上がってしまい、その武蔵関連の公園の階段を登る。 そこは見晴台みたいになっており、何湾か知らんけど海が見える。その近くにでかい工場あり。かの有名な八幡製鉄所に違いない!!と思ってシャッターを押す。 さらにそこからの景色を解説するような看板があり、少し遠くにある島が巌流島と判明。これまたデジカメ行き。 極めつけは『兵法天下無双』なる題名の碑文が刻まれた石。 「臨機応変者良将之達道也・・・」などと強そうな言葉が並んでいる。当然デジタル化。 ここに来るまでずっと夜で、たいして見所も無かったため、本旅行で初のデジカメ大活躍となる。 宮本家の墓(←後で気付いたが、関係者や史跡研究者以外立ち入り禁止だった。ごめんなさい・・・)を参り、歯を磨き、顔を洗った後再び運転開始。 九州に入ったら福岡まで3号線をひた走る。北九州市・・・広いし結構都会。三重惨敗。 福岡まではそんなに遠くなく、確か70kmくらい。比較的素敵な道を楽しく走る。途中のコンビニで運転交代。俺の番。あまり寝てないけど武蔵パワーで超元気。一気に福岡まで突っ走る。 この日の宿泊地は、中学の同級生Nの家。就職1年目で、九州に配属されている。事前情報によると、福岡と佐賀の県境に彼女と一緒に住んでいるらしい。当然Nは俺らが九州に来ているなどとは夢にも思わないはず。いきなり行って驚かせてやろうという魂胆。 しかし、詳しい住所を知らない。電話でさりげなく聞き出す必要がある。 プルルル・・・プルルル・・・ 俺:「もしもし、久しぶり!古西やけど。」 N:「おお、久しぶり〜どうしたん?」 俺:「いや、さっきTとたまたま会ってさ、Nの話になって掛けてみたんさ〜。九州におるんやって?」 N:「そうなんさ、末端で月から土まで働かされとるよ〜」 ほんとに泣きそうな声である。 俺:「頑張っとるな。俺も九州配属とかあるからな〜、なんていうとこにおんの?」 N:「福岡県の小郡市ってとこなんさ。」 よしもう一息。詳しい住所を怪しまれずにどう聞き出すか・・・と考えていると、Tが携帯をひったくる。 T:「もしもしN?Tやけど。住所何?」 いやいや、ストレート過ぎるやろ(^^; T:「うん、美鈴が丘の・・・なんていうマンション?」 うおいっ(><) T:「そうなんや、今地図見とってさ〜近くにファミマあるやろ?・・・やっぱり!?載っとる載っとる。」 地図を見ているなんて真っ赤な嘘。適当にありそうなコンビニ言っただけである。奇跡的にほんとに近くにあったのだが・・・ 〜〜しばし雑談〜〜 T:「じゃあまた古西と休みあったら行くわ〜(笑)じゃあ、今日は日曜やし家でゆっくり休まなあかんで。外出とか禁止な。・・・うん、おう、またね。」 少々強引過ぎたが作戦成功。あとは探すだけ。 走っていると佐賀県がぐんぐん迫ってくる。しかし小郡市の看板なし。3号線沿いって言っとったし、近く来たら絶対看板あるはず。さらに走る・・・佐賀県入り。おい、どういうことや!と近くにいた駐車場誘導のおっちゃんに道を聞く。 「小郡?3号線まっすぐ行ってもよか。こっちの道でもよか。」 突然の九州訛りに遠くまで来たな〜と実感する。礼を言い3号線走行開始。すると『小郡こっち』の看板無事発見。一度佐賀に入るが、再び福岡に戻る道でした。安心安心。 美鈴が丘の看板もなんなく発見し、あとはマンション探すだけ。きれいな団地で、あまりマンションはない。これは簡単そうだ・・・見つからない。マンションある度にマンション名を確認するが、全然違うネーミングばかり。ガソリンのEランプが点灯。7、80kmは走るが気持ちのいいものではない。そして・・・遂に発見。 シャ○○○○Aと、シャ○○○○Bが仲良く並んでいる。問題はどっちの102号室か。Aの方に洗濯物あり。ナイキのシャツや若い感じの靴下あり。 勝手にこっちだと決め付け、インターホンを押す。 ピーンポーン、ピーンポーン。 さあ、お次は二日目後半ですたい、ズオッ!
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