れいめい塾25時2001年

松原悦子編集

れいめい塾 発

「25時」 

2001年12月2日号

  今だから言えること・・・・。

 今日、合格発表でした。おかげ様で第一志望の学科である「教育学科教育心理学専修」に決まりました・・・。

 私は「指定校推薦」で決まった。「指定校推薦」で推薦してもらえると決まった時に、周りの人達からは「もう合格」と言われ、私自身も自己推薦書を必死に書き、面接があることに緊張しつつも、心のどこかには「99%合格・・・」という言葉が響き、妙に落ち着き、遊ぶことばかり考えていた。しかしそんな私の横で推薦合格を目指している田上君、世古君、そして学校の友達が頑張っていた・・・。

 田上君はほぼ毎日塾に来ては、書いた小論文を塾頭、大西先輩や紀平先輩に見せ、厳しい言葉を受けながらも、常に“自分の考え”を持っているように見えた。時には横で決められた時間の中で、紀平先輩と私が盛り上がっている中で必死に書いていた。その文章は塾頭等によって厳しく批判されていた。確かにそれは“小論文”としてはまだまだの段階なのかもしれない。私自身も少し“?”と思うところがあったけど、田上君の文章を見た時、正直“すごい”と思った。私も自分では結構物事を考えるほうだと思っていたけど、田上君は私なんかと到底比べものにならないくらい物事を深く考えていたように思う。“日常で、しかも同じ年の子がこんなことを思っているなんて・・・”私は正直、そう驚いていた。・・・私はこういうふうに、田上君のことをすごいと思うけど、一つ言いたいのは、田上君はもっと高校生らしい部分、やわらかい部分を持ったほうがいい、ということ。塾頭の書いた「25時」を見た時、初めて田上君という人間を知ったような気がしました。田上君は本当にすごい。いろんなことを知ってるし、いろんな考えを持っている。・・・でも、どこか欠けている部分があるようです。 

 田上君はもっと素直に人と接することが大切だと思います。塾頭、大西先輩や他の先輩に感謝の意を表すべきです。心の中ではきちんと感謝しているのかもしれないけど、それらをちゃんと相手に伝えなければ誰も分かってくれません。(って、これは私がよく母に言われることなんですけど・・・) 人間というのは、人の気持ちを理解することは難しい。だから話し合いが必要なんだし、人とのかかわりが必要なんです。“自分のこと、誰も分かってくれない”なんていうセリフ、よくドラマとかで聞くけど、そんなの当たり前やん。だって言わな分からんのやもん。だからこそ、自分の思っていることを口に出すべきなんです。

 変に思われるかもしれやんけど、“ヤッター”って喜んで飛び跳ね、“ありがとうございました”ってはしゃいでみるのも高校生らしくていいし、気持ちいいと思います。

 田上君はなぜ「25時」上で“くらい”と書かれて、自分自身も“こんな自分が嫌い・・・”と言うのか? それは田上君は“自分は一人で生きている”というような雰囲気をかもし出しているからだと思います。田上君は、なんか、他人とせっかく深くなれるチャンスを自分で捨てているように見えます。塾頭、大西先輩に感謝して、塾に来る約束をきちんと守ったら、塾頭や大西先輩ともっと良い関係が築けるだろうし、塾の人達と話もできる・・・。人の中に飛び込んで行くことを、まずしなければいけないと思います。そして、自分の周りにいてくれる人達に気付いて、感謝の意を素直に表せば、“自分は一人で生きているんじゃない”ということに気づき、視野が広くなって、いろんなものが見えてくると思います。そうすれば、少しは明るくなるんじゃないかな? あくまで、これは私の見解だけど・・・。窓を閉めきった状態だったら息苦しくなると思います。

 話は戻って・・・。私は田上君をすごいと思うと同時に、学校の友達に対してもそう思っていた。学校でも私の後ろの席の子は、毎日小論文を書き、毎日毎日国語の先生に削除してもらっていた。いつも経済の本を持ち歩き、新聞を休み時間に読み・・・。そんな忙しい中でもテストの“ Top Students ”(点数のいい生徒達は張り出される)に載っていたし、予習も手を抜いていなかった。“自分は時間を無駄にしているんじゃないか・・・”そう思わせるくらい、その子は一分一分を大切に生きているように見えた。

 私は、この「小論文」を書く人をとても尊敬する。私だったら“2時間以内で書け”なんて言われたら圧迫感で焦ってしまうし、“感想文”になってしまう。それをやりこなしていた田上君や学校の友達を見るたび、私はうしろめたい気分になった。“面接”なんて所詮聞かれることなんてほぼ決まっている。それを用意して、ある程度答えていたら何とかなる。でも“小論文”はそうはいかない。その場で初めて題を与えられて、原稿用紙4,5枚にわたって論理的に文章を進めなければいけない。そんな難しいことを必死に頑張っている人達の背中を見て、自分が恵まれていることを感謝せずにはいられなかった。

 “小論文”だけではない。世古君が受けた“推薦入試”・・・これはとても倍率が高い。私の面接と違って、現在社会で問題になっていること等に対して、自分の考えをしっかり持っていなければいけない。そんな世古君に対しても、正直“すごい”と思っていた。

 いつだったか、黒田先輩と3人で面接の練習(?)みたいなことをしていた時、黒田先輩に質問され、しどろもどろな私と違って、世古君はきちんと自分の考えを述べていた。“志望動機”に“テロによって引き起こされる経済不況について”等、黒田先輩の質問はどれも痛い所を突いたものだった。それでも世古君は動揺せずに落ち着いて答える。横にいる私は、テロについては“ウサマ・ビン・ラディンを捕まえたら**億円の懸賞金”のことくらいしか知らない。それでも、なぜ私が焦らなかったのか・・・? それは自分ではっきり分かる。それは自分が指定校だから・・・“ほぼ合格”と太鼓判を押されていたから。“こんなこと面接では聞かれない”・・・なんて、黒田先輩と世古君には本当に申し訳ないことだけど、そう思ってました。ごめんなさい。

 世古君の結果はダメだったけど、BBSに「今日から出直します!」と、また新たに進むことの意気込みが書かれていた。この潔さはすごいと思う。

 田上君も世古君も、自分の夢に向かって一生懸命だった。結果が合格でも、彼らの姿を見てきた人、皆、彼らの頑張りを認める。みんなにとっては二人とも“合格”です。

 私が、私の周りにいる受験生の友達に“頑張れ!”と言ったら、私はもう安心している立場なんだから、どうしてもその言葉を素直に受け取ってもらえないかもしれないけど、それは人間だったら当たり前のことだと思う。私はそれでもいいです。

“みんな、頑張れ!!”

   

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