れいめい塾25時2001年

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2001年5月18日号

 なぜか分からへんけど、5月17日、突然に復旧や! 今まで何度やってもサーバーにつながらなかったフロントページが今日になって不思議なことにつながった。何が何やら・・・所詮、パソコン音痴には結果だけが全てや! 2月25日号以来途絶えた「25時」、やっと書ける。しかし仕込んでおいたネタはない。せめて意気込みだけでもと、まずは今日の話から・・・。

 齋藤(北海道大、ちなみに何年目か忘れちまった)から電話、いつものようにくぐもった声・・・。「あのな、オカンがな。塾の前に車をとめたらしいんやけどな。鍵を差し込んだままで車から離れたらしいんや」 「中に差し込んだままか?」 「いや・・・よう分からんけど、でな、塾先に鍵を取っておいてほしいらしいぞ。プラッツや」 「で、車の車種は?」 「だからプラッツや」 「クラッツ」 「アホ! プラッツや」 「プラッツ?」 「そうそう」 塾の駐車場に行くとドアに鍵が差し込まれたままの車が一台・・・プラッツかどうかは知らへんけど、こんな車は一台で結構や。

 今日の事務報告?はともかく、齋藤といえば、こ奴から酔っぱらって電話があったのは4月に入った頃だった。俺はあいにく生徒を送っていて留守、電話を取ったのは允(高田高2年)。生徒を送り届けて塾に戻った俺に允は言った。「先生、齋藤先輩から電話がありました」 「で、なんて?」 「いや、酔っぱらっていて・・・僕に明治なんか受けるな!ってえらい剣幕で」 「なんでそんな流れになったんや」 「オマエは誰や?って聞かれて名前を言うと、どこの大学受けるんやって。それで明治大学って言うと、何年やって聞かれて、今年2年ですと言ったら怒鳴られて・・・」

 それからしばらくして齋藤から電話、「古西には仮面(浪人)してほしいな」 「なんや、酔っぱらってるから一挙に核心突いてきやがるな」 「それほど飲んでへんけどな、やっぱ上智はアカンやろ」 「そりゃ古西自身の問題やろ、俺達がとやかく言うこっちゃねえぞ」 「まあな、でもやっぱり上智ではアカンで」 「オマエ、かなり入ってるな!」 「ふふ・・・ちょっとだけな。で、村瀬の弟さんはどこを受けるんや」 「なんや突然、似合いもしねえ敬語使いやがって」 「だって村瀬さんの弟やろ、呼びつけなんて恐くて恐くて・・・」 「わかった、村瀬は横浜国大で志望を出してきたけどな」 「横国! そりゃアカンやろ。お姉様が神戸で弟君が横国・・・そりゃアカン!」 「やっかいだな、オマエ。だから俺も村瀬には言ったさ、今年の作文に書いたことにネタふってさ。あ奴は”あと1年、僕は歴代の先輩達に負けないくらい、いやそれ以上に努力するつもりである”って書いた。今の全統模試の偏差値、英語が74で数学が67やで。今のままでも横国やったら受かる。じゃあ、あの作文はなんやね。別に横国やったら身体を削るような勉強はいらへんで。しかし京浜地区で横国より上となると一橋か東大しかねえけどな」 「それで村瀬は何て言うてんの」 「決められへんねん」 「なんで?」 「だってな、一橋の数学やで。文系数学最難関と言われる一橋数学、村瀬に勝負する度胸あると思うか?」 「できるやろ」 「オマエ、簡単に言うけどね」 「いやあ、村瀬さんの弟やったら実力はなくとも度胸だけで勝負できるやろ」 「確かに嬢やったらな、でもな・・・」 「ところでさ」 「ん?なんや」 「村瀬さんの弟がテレビ局で働きたいっていうの本当か?」 「村瀬さんて敬語使うなって。ああ、ホンマや。その流れでテレビ局に強い一橋が出てきたんやけどな」 「あのな・・・」 「なんや」 「実はな、俺の親戚にさ、CBCテレビで働いてる人がおるんさ」 「え! おいおい、紹介してくれよ」 「うん、そのつもりで電話したんやけどな」 「ラッキー! マスコミ方面は俺のダチにあたるつもりやったけど、テレビ局がおらんで困ってたんや」 「うん、じゃあ、俺のオカンに連絡を取ってもらうことにするよ」 「ありがたい! オマエどうした、珍しく優しいじゃねえか」 「だってあの村瀬さんの弟やで」 「わかったわかった」

 4月のある日、齋藤のお母さんから電話を頂いた。「先生、もうすぐ伊藤という者から電話がいくと思いますから・・・」 「どちらさんですか?」 「ほら、CBCの・・・」 

 3月末、古い塾で受験生としての1年を過ごすにあたり俺は新高3に志望大学を書かせる。センター試験ボーダー得点やら二次試験の教科に配点も同時に提出。2月の段階で村瀬は横浜国立を出し俺は烈火のごとく怒った。逡巡したあげくに村瀬が出した大学は・・・一橋と筑波。「決められないんですが・・・」と苦渋に満ちた表情の村瀬。村瀬はバランスがいい、あらゆる教科をそこそここなす。そんな村瀬にとって一橋数学は最もやっかいなシロモノ。今まで塾で講師を務めてきた医学部の面々が異口同音に言った台詞が「一橋の数学はハンパじゃない!」 そして去年、やはり古西が一橋志望から数学の難度の高さに辟易して慶応に方針変更した経緯がある。実際に見たことはない、しかし一橋数学恐るべし!という前口上、嫌と言うほど聞いてきたわけだ。そして俺の立てた戦略、とりあえず一橋数学に体当たりを敢行! 目安として3年の全統模試記述1回まで数学を徹底的にこなす。サポートは小田&高橋の医学部の面々。村瀬の場合、英語は十分に勝負できる。手を抜いても後から取り返しがきく。ゆえに数学で全面戦争ごっこ。そして一橋数学に突破口を見いだせるようなら一橋勝負。しかしどうしても手に負えないのなら次の展開を考える。しかしパターン認識だけが武器の今の村瀬にとり一橋数学で地獄を見る経験は、たとえ一橋から方針変更しようとも必ず他の大学の二次試験でも生きるはず。そんな戦略で始まった村瀬の高3に上がる春休みは数学一色に塗り潰されることになった。そこへ突如乱入?してきた大西君の現代文読解、村瀬にとってはお騒がせ以外の何者でもなかったわけだ。

 4月中旬の頃はグラムシなどの中文を読んでその場で要約したり、”もののけ姫”のビデオを見て「進化」について小論文を書く程度。この程度なら村瀬、なんとかしのげたようだったが、講談社現代新書”ヨーロッパ近代の終焉”を使っての授業に入るや状況が一変していく。次回の授業までの準備、精読したうえで難解な言葉の読みと意味を辞書で調べ、自分の担当する章は要約、これらに要する時間が村瀬から数学を勉強する時間を奪っていく。

 4月22日、大西君は静かに言った。「村瀬君、どうして要約やってこなかったんや」     

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