追加:光岡自動車

MITSUOKA
皆さんは、光岡自動車という自動車会社をご存じでしょうか。
これは、日本で10番目に認められた自動車会社である。名前から推測されるように、光岡進という人が自動車会社勤務の経験を反面教師にして立ち上げた自動車会社である。
光岡氏は、自動車会社に務めていただけあり、自動車にかける想いを傾けて自分の思うような自動車を作りたいと、これまでにないコンセプトカーづくりを始めた。
設立は1959年(昭和54年)、正式に国産自動車メーカーとして認定されたのは1996(平成8年)という。
光岡氏は、最初に市販にこぎつけた「オロチ」と銘打ったスポーツカーは、部品は各自動車会社の製品を利用し、それにオリジナリティを加えて、独自の自動車を作り出す手法をとった。
オロチでは、ブレーキはホンダ、ハンドルはスズキ、エンジンはトヨタ、リアはマツダという具合であり、オロチは、日本の自動車会社の総力を結集して作り上げたものともいえる。
オロチの後も、M55、Viewt、Ryugi、Himiko、Buddy、Rock Starと車種の名称もオリジナリティを前面に打ちだし、他の自動車会社の中古車を独自改良するなど、限定生産ながら、車両価格や性能に世の中のニーズを反映して、技術者のクラフトマンシップを前面に押し出した自動車づくりとなっている。
車種名を拾ってみると、オロチは八岐大蛇から、Himikoは卑弥呼から、Rock starはロックスターからなどと名づけ、オリジナリティを強調している。
また、性能面でも2WD,4WD,ハイブリッド車、さらに、安全性能面も最近の各自動車会社が取り入れているものを取り入れ充実させている。
そのせいもあり、技術者のハンドメイドで念入りに仕上げ、価格設定もそれなりに抑え、限定生産(?百台のレベル)ながら予約完売が続いている。中でもViewtという車種は、すでに4代目に入っているという。
詳しくは、こちらをどうぞ。


以上のように、光岡自動車はベンチャー企業として、大メーカーのひしめく自動車業界で異彩を放っている自動車メーカーである。
これがすべてではないが、ベンチャー自動車企業の一つのモデルケースといえるものではないでしょうか。
私には、ベンチャーを立ち上げるだけの度胸も能力も資金力も持ち合わせていないが、読者の方の中には、これを参考にベンチャーに挑戦してみようと思われる方もあるかもしれません。
くれぐれも自己責任で進めていただくようにお願いしておきます。
今回は、まだ途上かもしれませんが、ベンチャー企業の一例を取り上げてみました。
次回は、最近の世界の自動車業界の動きについて考えてみたいと思います。


戻る   HPのスタートページへ