2003年11月24日

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  ザ・サークルのギター弾き「ムラさん」から、 日頃お世話になっている「みなさん」へのお便りです。 ホーム・ページでは十分に伝えられないザ・サークルの近況や、 文化情報、私の雑感などを、随時お知らせします。
メイルでも配布していますので、必要な方はお知らせください。次回からお送りします。
ご意見、ご感想などは、 Eメール でどうぞ。

 昨日は、勤労感謝の日でした。
「勤労をたつとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」 という国民の祝日ですが、 もともとは、「新嘗祭(にいなめのまつり)」といって、 「天皇が国民を代表して農作物の恵みに感謝する式典」だったようです。
今でも、伊勢神宮では、11月23日に実施されているとのことです。

秋もいよいよ深まってきましたが、 今日は、「秋の恵み」についての話題をお送りしましょう。

 ◇新酒の蔵開きに行きました◇ 

 昨23日は、三重県久居市の造り酒屋 「油正(あぶしょう)」(ホームページ) の蔵開きがありました。
今年仕込んだ新酒がしぼりたてで飲めるというので、 それにつられて、行って来ました。

 久居(ひさい)というのは、三重県の方はよくご存知ですが、 県都津市の南隣のまちで、 藤堂家の分家のおさめていた城下町です。
(市役所のホームページ)
(同上から市の沿革)

 油正は、近鉄久居駅から1kmくらい、 近鉄の 「てくてくまっぷ(83) 久居散策(古刹・史跡)コース」 を利用して、ハイキング気分で歩いてみました。

玉せん寺という立派なお寺を拝観して、順路をたどると、 うれしそうな顔で急ぎ足の、おじさん二人連れが追い越していきます。
昔の街道に出ると、 その向こうに、杉玉が見えてきて、お店の前は大変なにぎわい。

 翌日(つまり今日)の中日新聞 によると、何と1500人もの人が集まったとか。
 酒を造っている蔵の中に入れてもらって、 搾りたての新酒を試飲させていただきました。 さすがにおいしかったですよ。

秋の日差しのなかで、 みんなうれしそうな顔をしていたのが、 印象的でした。


蔵開きを楽しむ人たち
 うらやましい、と思われたあなた、 まだチャンスはあります。

近鉄では、 ハイキングと酒蔵見学を組み合わせた企画が準備されています。
12月11日から来年の2月28日まで全16回の「酒蔵みてある記」です。
予約も参加費も不要で、 当日の午前10時から11時半の間に酒蔵最寄り駅に行けば、 地図を渡してもらえるという簡便な企画。
詳しくは近鉄ハイキング係
名古屋:052-582-3325
大 阪:06-6775-3566
にお問い合わせください。

 三重にはたくさんの造り酒屋さんがあって、 (三重県酒造組合連合会のホームページ) このハイキングの16回の大部分は、三重県です。

蔵開きをご紹介した油正は、第3回、12月23日(祝)です。

ほかにもいくつかご紹介しますと、
第1回、12月11日(木)は、「宮の雪」の宮崎本店(塩浜駅前集合)
第5回、1月18日(日)は、「瀧自慢」酒造(名張駅)
第12回、2月14日(土)は、「青雲」の後藤酒造(北勢線・蓮花寺駅)
などなどです。

 蔵開きで出会ったいかにも酒好きの方は、 後藤酒造の「久波奈」という酒がうまいと褒めていましたので、 第12回は、出来れば行ってみたいと思っています。
第5回の瀧自慢も小さな蔵なので、面白そうです。
 ◇ボジョレ・ヌーボー◇ 

 今年の夏は、日本では冷夏でしたが、 フランスでは猛暑だったそうで、 ワインの「当たり年」になるのではないかと期待されています。

そんななかで、 ボジョレ地区産の新酒、ボジョレ・ヌーボーが、 20日に解禁になったそうです。

 本日付けの中日新聞では、 連載コラム「木村太郎の国際通信」が、 「ボジョレ・ヌーボー考」でした。
面白かったので、要点をご紹介します。
 ヌーボーの解禁は、ボジョレ地区のブドウ園やワイナリーが、 新酒の仕込みを終えた祝いに従業員にふるまい酒をしたのが 始まりと言われている。

 その習慣が広がったため、 仏政府が新酒の品質を確保する目的で解禁日を指定するようになり、 1951年に「11月15日」と定められた。

 それが、1985年に「11月の第3木曜日」と変えられた。 解禁日の後に週末が来るようにという配慮だったらしい。

 (かっては)あくまでもボジョレ地区での解禁日で、 午前零時に教会の鐘を合図に ワイナリーからヌーボーが運び出され、 各地に運ばれ始めた。

 英国人は、オートバイやヘリコプターを使って、 解禁されたヌーボーを持ち帰る早さを競った。
(ムラ注:何やらカティ・サークを思い起こさせるお話ですね。 賭け好きの英国人は競争も好きなのですかねぇ)

 最近では解禁日も便宜的に解釈されるようになり、 日本や米国へは事前に大量に運び込まれ、 現地の「11月の第3木曜日」に解禁が認められるようになった。

日本では、ニュージーランドに次いで、解禁日が早く来ることになる。
といったお話でした。
 ◇ノートン愛用の方、ごめんなさい◇ 

 前々回、 「ノートン・ゴースト2003」は、 非常に質(たち)の悪いソフトだと書いたところ、
読者の方から、 ノートンのソフトを使っているが大丈夫か と心配の声がありました。

現在使っていてトラブルがなければ、 何もご心配はいりません。

 腹立ちついでの、少し過激な表現だったかと 反省していますが、 「質が悪い」としたのは、 まず、 ウインドウズの重要な設定を勝手に変えてしまうこと、 次に、 アンインストールしても設定が元に戻らないこと、 です。

 ウインドウズでは、 同時にたくさんのソフトが動いていて、 パソコンの資源を共有しています。

それぞれのソフトに都合の良い設定があって、 新しくソフトをインストールするたびに、 設定が少しずつ変わっていきます。 そのために、前のソフトの動作が不安定になったりします。

私は一種の欠陥だと思うのですが、 多くのウインドウズのソフトが、やっていることです。

 しかしながら、CD−Rの書き込みといった 基礎的な動作に影響を与えるような設定変更は、 絶対してはいけないと思うのです。

 ノートンのソフトをインストールした方でも、 現在、特にトラブルがないということであれば、 ノートンの設定で、他のソフトに特に悪影響はないわけですから、 そのまま使い続けていて、何も問題はありません。
誤解を生んだことは、お詫びしたいと思います。

 もっとも、私自身は、 購入した「ノートン・ゴースト2003」をインストールする気にはなりませんし、 同社の製品は、二度と買わないつもりです。

お便り、ご意見は、 Eメールでどうぞ

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