ハードディスクドライブ


■■ はじめに ■■

 ハードディスクドライブ(HDD) は通常パソコン内部にあって情報を記録するための装置です。 高速に回転する複数の磁気ディスクで構成されています。 ハードディスクは消耗品と考えましょう。 いつまでもおりこうに記録し続けられるものではありません。 データのバックアップは必須です。 デスクトップ型などのコンピュータの場合通常 3.5インチのハードディスクを使用します。 ノート型の場合は2.5インチサイズのもので、厚みのあうものを使用します。

 接続にはいろいろあります。 一般的なつなぎ方はパソコン内部にE-IDEという規格でつなぐ方法です。 ATAPI接続ともいいます。
 他にはSCSIという、コストは結構かかりますがとても高速にデータをやり取りできる規格もあります。 最近では、ほかにUSBだとかIEEE1394だとか外部にハードディスクをつなぐ方法もあります。 

 Windows などのOSはE-IDEプライマリ・マスタードライブかSCSIドライブにインストールすることになります。
 今後普及するとみられる最新の技術に「シリアルATA」という接続方法があります。 低コストで、SCSIをしのぐ高速の通信が可能になるそうです。

■■ クラッシュ防止 ■■

  1. 新しいHDDは慣らし運転をしたほうがいいようです。 高速で回転するディスクですからね。 一日ほど回しっぱなしにしましょう。
  2. 最近は、高速に回転するようになってHDDの発熱も大変なことになっています。 通風など、しっかりとした冷却を考えましょう。
  3. パソコンの電源を入れたまま放置し、突然にHDDを使用するようなことになりますとクラッシュしやすくなるようです。 それを防ぐソフトが開発されています。 特に、複数台のHDDを繋いでいますとこれが威力を発揮します。

■■ もし、具合がおかしくなってしまったら、、 ■■

 もしも、ハードディスクの調子が変になってしまったら、、完全な物理的故障(クラッシュ)には無駄ですが、、ローレベルフォーマット(=物理フォーマット)という作業を試してましょう。 だめ元ですね。 ただし、これをするとディスク上のデータは完全に失われてしまいます。 ローレベルフォーマットのツールはハードディスクのメーカのサイトにあります。

 製造したてのディスクにはOSなどをインストールできません。 まずは、ローレベルフォーマットを施して(いわゆる整地をするわけです)、さらに各OSに対応した論理フォーマット(畝たてをするわけです、、FAT32とかNTFSだとか)を施すのです。 それからやっと、インストールできたり、書き込みができるようになります。

■■ 内臓ハードディスクドライブのつなぎ方 ATAPI編 ■■

 M/B (マザーボードorメインボード) の上にあるE-IDEコネクターには、プライマリセカンダリのふたつがあります。 通常ふたつずつで合計4個のドライブをつなげることが出来ます。 CD-ROM、DVD-ROM ドライブなども同様につなぐことが出来ます。

memo


ジャンパの設定

 ハードディスクやCD-ROMドライブのコネクター付近にある、ジャンパーにそれぞれ接続するすべての機器について、マスターかスレーブかどちらかに合わせてピンをさします。
!これを誤るとディスクは動きません!

 ハードディスク後面図
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| -------------------  ----------  -------- |
| | E-IDEコネクター |  |ジャンパ |   |電源 | |
| -------------------  ----------  -------- |
 ------------------------------------------- 

ケーブルの接続

 ハードディスクがデータ転送速度UltraATA/100または133の規格に対応していて、それに対応しているM/B マザーボードで利用するのならケーブルは「40端子、80芯」のものを必ず使用します。

 それ以外のものであれば、たとえばUltraATA/33,66のハードディスクや、CD-ROMドライブなら従来の「40端子、40芯」のケーブルでかまいません。


 <概念図>  
 要は、CD-ROMドライブとCD-RWドライブは別々のケーブルにつなぐということですね。両者を一緒のケーブルについないじゃ駄目ってことです。

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|                                     |
| プライマリ------------------システム用ディスク        |
|       |            (マスター)             |
|       CD-ROM,DVD-ROM                       |
|        (スレーブ)                        |
|                                     |
| セカンダリ------------------HDD,CD-RW,DVD-R/RW,DVD+R/RW |
|       |            (マスター)             |
|       HDDC,D-RW,DVD-R/RW,DVD+R/RW            |
|       (スレーブ)                        |
|                                     |
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DMA利用

ハードディスク・チェンジャーの使用

 ハードディスク・チェンジャーとは、ケースをいちいち開けて繋ぎなおさなくても、ハードディスクを手軽に入れ替えられるようにするための機器です。(引出しのようになっていて、ガッチャンとやって出し入れする。)
 ハードディスク・チェンジャーを利用すると、複数のOSを使用してマシンを起動し、使い分けることもできます。
 しかし、これを使うと、ハードディスクが物理的に故障してしまう(クラッシュ)こともあり、考え物です。  どうしても、利用したいときは「DMA」はオフにして、「IPO」のみで利用したほうがいいようです。

動画などをキャプチャする場合

 テレビ番組を録画したり、ビデオカメラの映像をキャプチャしたりする場合、動画は非常に大きなサイズのファイルになります。 記録容量がたくさんあっても、すぐに足りなくなることもしばしば。 転送速度も十分に速いものが必要です。 UltraATA/100以上、回転数7200rpm、容量はなるだけ大きなものを用意しましょう。 2003年末、160GBの製品で1万円前後まで価格が下がってきております。

■ 外部ドライブとして使用する方法 ■

デスクトップに使用する3.5インチHDDや、ノートパソコン用の2.5インチHDDを外付けのドライブとして利用することもできます。

通常販売されているHDDは主にATAPI接続用のものですが、ATAPIコネクタをUSBやIEEE1394などに変換する基盤が内蔵されたハードディスク・ケースがあります。 自力でHDDをケースにセットしなければならない商品と、最初からHDDがセットされた商品とがあります。 


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