ハードディスクドライブ(HDD) は通常パソコン内部にあって情報を記録するための装置です。 高速に回転する複数の磁気ディスクで構成されています。 ハードディスクは消耗品と考えましょう。 いつまでもおりこうに記録し続けられるものではありません。 データのバックアップは必須です。 デスクトップ型などのコンピュータの場合通常 3.5インチのハードディスクを使用します。 ノート型の場合は2.5インチサイズのもので、厚みのあうものを使用します。
接続にはいろいろあります。 一般的なつなぎ方はパソコン内部にE-IDEという規格でつなぐ方法です。 ATAPI接続ともいいます。
他にはSCSIという、コストは結構かかりますがとても高速にデータをやり取りできる規格もあります。 最近では、ほかにUSBだとかIEEE1394だとか外部にハードディスクをつなぐ方法もあります。
Windows などのOSはE-IDEプライマリ・マスタードライブかSCSIドライブにインストールすることになります。
今後普及するとみられる最新の技術に「シリアルATA」という接続方法があります。 低コストで、SCSIをしのぐ高速の通信が可能になるそうです。
もしも、ハードディスクの調子が変になってしまったら、、完全な物理的故障(クラッシュ)には無駄ですが、、ローレベルフォーマット(=物理フォーマット)という作業を試してましょう。 だめ元ですね。 ただし、これをするとディスク上のデータは完全に失われてしまいます。 ローレベルフォーマットのツールはハードディスクのメーカのサイトにあります。
製造したてのディスクにはOSなどをインストールできません。 まずは、ローレベルフォーマットを施して(いわゆる整地をするわけです)、さらに各OSに対応した論理フォーマット(畝たてをするわけです、、FAT32とかNTFSだとか)を施すのです。 それからやっと、インストールできたり、書き込みができるようになります。
M/B (マザーボードorメインボード) の上にあるE-IDEコネクターには、プライマリとセカンダリのふたつがあります。 通常ふたつずつで合計4個のドライブをつなげることが出来ます。 CD-ROM、DVD-ROM ドライブなども同様につなぐことが出来ます。
ハードディスクやCD-ROMドライブのコネクター付近にある、ジャンパーにそれぞれ接続するすべての機器について、マスターかスレーブかどちらかに合わせてピンをさします。
!これを誤るとディスクは動きません!
ハードディスク後面図 ------------------------------------------- | ------------------- ---------- -------- | | | E-IDEコネクター | |ジャンパ | |電源 | | | ------------------- ---------- -------- | -------------------------------------------
ハードディスクがデータ転送速度UltraATA/100または133の規格に対応していて、それに対応しているM/B
マザーボードで利用するのならケーブルは「40端子、80芯」のものを必ず使用します。
それ以外のものであれば、たとえばUltraATA/33,66のハードディスクや、CD-ROMドライブなら従来の「40端子、40芯」のケーブルでかまいません。
<概念図> 要は、CD-ROMドライブとCD-RWドライブは別々のケーブルにつなぐということですね。両者を一緒のケーブルについないじゃ駄目ってことです。 ========================================================= | | | プライマリ------------------システム用ディスク | | | (マスター) | | CD-ROM,DVD-ROM | | (スレーブ) | | | | セカンダリ------------------HDD,CD-RW,DVD-R/RW,DVD+R/RW | | | (マスター) | | HDDC,D-RW,DVD-R/RW,DVD+R/RW | | (スレーブ) | | | ========================================================
ハードディスク・チェンジャーとは、ケースをいちいち開けて繋ぎなおさなくても、ハードディスクを手軽に入れ替えられるようにするための機器です。(引出しのようになっていて、ガッチャンとやって出し入れする。)
ハードディスク・チェンジャーを利用すると、複数のOSを使用してマシンを起動し、使い分けることもできます。
しかし、これを使うと、ハードディスクが物理的に故障してしまう(クラッシュ)こともあり、考え物です。
どうしても、利用したいときは「DMA」はオフにして、「IPO」のみで利用したほうがいいようです。
テレビ番組を録画したり、ビデオカメラの映像をキャプチャしたりする場合、動画は非常に大きなサイズのファイルになります。 記録容量がたくさんあっても、すぐに足りなくなることもしばしば。 転送速度も十分に速いものが必要です。 UltraATA/100以上、回転数7200rpm、容量はなるだけ大きなものを用意しましょう。 2003年末、160GBの製品で1万円前後まで価格が下がってきております。
デスクトップに使用する3.5インチHDDや、ノートパソコン用の2.5インチHDDを外付けのドライブとして利用することもできます。
通常販売されているHDDは主にATAPI接続用のものですが、ATAPIコネクタをUSBやIEEE1394などに変換する基盤が内蔵されたハードディスク・ケースがあります。 自力でHDDをケースにセットしなければならない商品と、最初からHDDがセットされた商品とがあります。