貴重なデータは別に保存


* 最初に

パソコンはいつもお利巧に動いてくれるとは限りません。 突然壊れます。 重要なデータはまめに、本体内臓のハードディスクとは別に複数保存しましょう。 データの(外部)保存をバックアップといいます。

このページでは、バックアップに使用できる各種のメディア(記録媒体)やドライブ(読み書きするための装置) の大まかな解説をします。 技術の発展に伴って、実に様々なメディアやドライブが開発されています。 実際に購入しようとするとどれにしていいのか分からずに迷うことになります。 ちょっとでも参考になればと思います。 Windowsの環境なら、いずれもまず問題なく動作します。 それ以外のOSはなかなか難しい面があるものもあります。

また、バックアップを自動的に行ってくれるソフトがありますので、それを併せて使用するとバックアップ作業は非常に簡単になります。

記録容量の単位 1MB (メガバイト) = 1024KB (キロバイト) 
1GB (ギガバイト) = 1024MB 
1TB (テラバイト)= 1024GB 
1byte (バイト)=8bit (ビット) ひらがな、漢字一文字が2バイト
通信速度の単位 1Mbyte/sec = 8Mbps

* 目次

* どのように機器をつなぐのか

それぞれの機器をコンピュータに接続するときの規格は何種類かあり、それぞれの規格に合ったドライブが販売されています。 自分の環境に合わせて、つなぎ方を検討する必要があります。 以下にその例を少し紹介します。

eSATA

イー・SATA とか、外付けシリアルATA (External SATA 転送速度300Mbps) 今後、普及すると思われる規格。 最近販売されているマザーボードにはeSATAコネクタがあるものもある。

接続には専用のケーブルが必要。 下のものと区別するために、コネクタの形状は通常のSATA用とは異なり、互換性はない。 最長ケーブル長2m パソコン起動中にケーブルの抜き差し可能(ホットプラグ機能)。

ハブをつかって、複数台を接続することも可能。 ストライピングやミラーリングの構築も可能。

・デスクトップ型マシン: PCI-X用 インターフェイスボード増設で使うことも出来る。(2005年11月現在、2万〜3万円・・高っ)

・ノート型マシン: Cardbus インターフェイスPCカード(PCMCIA PCカード) を使用して外部に接続します。

SATA

シリアルATA  主にデスクトップ型マシン内臓ドライブ、ハードディスクなどの規格。 (SATA : データ転送速度 150Mbps ,SATA II : データ転送速度 300Mbps ・・・最終的に750Mbps まできひあげられる予定)です。 近頃は下記のATAPI(PATA)接続は少なくなり、SATAが主流となっている。 SATA用の専用ケーブルが必要で、7芯、ケーブル幅1cm、ケーブル長1mまでと、従来のPATAのケーブルより細く、ケース内の空気の流れを妨げにくくなっている。 ケーブルが硬くてとり回しが難しく、コネクタが抜けやすいので、注意が必要。 OSの起動可能。

1本のケーブルに1台のデバイスしか接続できない。 ゆえに、PATAには必要だったが、ドライブごとのジャンパピン設定は要らない。

・デスクトップ型マシン:最近販売されているマシンならSATA用のコネクタが、マザーボード上に複数ついています。 内部に増設可能。大抵は増設したHDDで、ストライピングやミラーリングの構築も可能。

PATA接続

パラレルATA かつては主流だった、内臓ドライブ、内臓ハードディスクドライブの規格。 最近のマシンでは高速化されていて快適です。(DMA転送:UltraDMA 33/66/100/133Mbps)OSの起動可能。 

PATA用の専用ケーブルが必要で、40芯、及び80芯(UltraDMA66以上)の幅広ケーブルなど、長さ45cm。  1本のケーブルに2台のデバイスを接続できる (ジャンパピンの設定が必要)
(ATAPI :アタピー(AT Attachment Pocket Interface)接続とも呼ばれる。)

・デスクトップ型マシン:かつてはほとんどすべてのマシン内部にコネクタがありました。 内部に増設。 IDEインターフェイスカードを増設することで、より高速なDMAに対応させることもできます。 さらに、これを使えば接続できる機器の数を増やせます。

・ノートマシン: 専用の IDE PC-カードがあるようです。

SCSI接続

最近はこのSCSIという規格は人気がなくなりつつあります。 内臓、外付け両方あります。 SCSIの規格は複数あります。 かなり安定した高速のデータ転送が出来ます。 これを利用するためには、専用のインターフェイスボードなどを追加する必要があり、コストはそれなりにかかりますが、堅牢、確実ということで現在も使用されています。  数珠繋ぎに複数台のさまざまな機器を接続することが出来ます。  OSの起動可能。 それぞれ専用のSCSI用ケーブルが必要。 

・ デスクトップ型の場合 : オンボードといってマザーボード上に実装されているもの以外は、別途SCSIインターフェイスボードを増設する必要があります。 内部、外部ともに増設できます。

・ ノート型の場合 : SCSI・インターフェイスカード(PCMCIA PCカード) が必要です。 外部接続。

それぞれの規格で、ソケットの形が異なる場合があります。 以下の表のピン数を参照。

(SCSI スカジー=Small Computer System Interface) SCSI Trade Association

正式名称 通称 ピン BUS(bits) 転送速度 LVD 接続可能台数 限界ケーブル長
SCSI SCSI1 50 8 5Mbps × 8 6m
Fast- SCSI SCSI2 50 8 10Mbps × 8 3m
Wide-SCSI SCSI2,W-SCSI,FastWide-SCSI 68 16 20Mbps × 16 3m
Ultra-SCSI SCSI3,U-SCSI 68 20Mbps × 8 1.5m
UltraWide-SCSI SCSI3,UW-SCSI 68 16 40Mbps × 8 1.5m
Ultra2SCSI SCSI3,U2-SCSI 50 8 40Mbps 8 12m
Ultra2WideSCSI SCSI3,U2W-SCSI 68 16 80Mbps 16 12m
Ultra160SCSI U160-SCSI 68 16 160Mbps 16 12m
Ultra3SCSI 68 16 160Mbps 16 12m
Ultra320SCSI U320-SCSI 68 16 320Mbps 16 12m
Ultra640 16 640Mbps 16

USB接続

ほとんどの場合、外付けになります。 USB 1.1と 2.0 の規格があります。 マシン作動中の抜き差しが可能です。 USB HUB(ユーヱスビーハブ)という機器を介することで複数台の機器を接続することが出来ます。

Windows95OSR2から、正式にはWindows98からサポートされるようになりました。(Intelの82430HX/VXチップセット以降内臓)1.1の規格は非常に普及しました。 しかし USB1.1 のデータ転送速度は遅い(12Mbps)です。 高速転送が必要な機器には向きません。 USB2.0 ならかなり早い(480Mbps)です。  最近は殆どのマシンにUSBコネクタがついています。 デジタルカメラから画像を取り込むのによく使われます。 他には、マウス、キーボード、プリンターやスキャナーなどがよく知られています。 

OSの起動不可。 専用のUSBケーブルが必要な場合が多い。 

(USB ユーエスビー=Universal Serial Bus)

・ デスクトップ型マシンの場合 :最近のマシンはオンボード実装ですので、機器をつなぐためにUSBケーブル以外の装置は必要ありません。 オンボード実装されていない場合、あるいは既存オンボードがUSB1.1で、USB2.0にグレードアップしたい場合は、別途USB2.0インターフェイス・ボードを増設する必要があります。 USB 端子から供給される電流は比較的大きく余裕があります。

・ ノート型マシンの場合 :本体にUSBコネクタがあれば、USBケーブルを用意するだけです。 USBコネクタがない場合、PCカードスロット(PCMCIA)がCardbusに対応していればUSBインターフェイスカードが使えますが、あきらめたほうがいいということが多いです。 USB1.1からUSB2.0へのグレードアップには、USB2.0インターフェイスカード(PCMCIA PCカード)を使用します。 更に、ノート型マシンの場合は、USB端子から供給する電流が小さいので、比較的大きな電力を必要とするHDDなどの機器をつなぐときは、その機器に対して別途専用の電源を確保する必要があります。

IEEE1394接続

ほとんどの場合、外付けになります。 正式名称 FireWire といいます。  シリアル・SCSIともいう。  かなりの高速(100/200/400Mbps)でデータ転送が行えます。 マシン作動中の抜き差しが可能です。 複数台の機器を接続することが出来ます。 デジタルビデオカメラ(DV) から動画を取り込むのもこの規格です。

・ デスクトップ型マシンの場合 : 比較的新しいマシンには標準装備されていますが、IEEE1394インターフェイスがオンボード実装されていない場合は別にインターフェイスボードを増設する必要があります。 

・ ノート型の場合 : 本体にIEEE1394コネクタがついていれば、専用ケーブルを用意するだけです。 ついていない場合、IEEE1394インタフェイスカード(PCMCIA PCカード) を使用します。

OSの起動不可。 専用のIEEE1394用ケーブルが必要。 

(IEEE1394 アイ・トリプルイー1394)

最後に

PATA用のドライブをSATAに、SCSIに、あるいはUSBや、IEEE1394に接続するため、それぞれ変換アダプタなども販売されています。

ほかにもいろいろな変換アダプタが存在します。

* 機器やメディアの種類

最初に、、、どれもこれも、高速に回転する部品があり、寿命がくればいつかは壊れます。 消耗品ではあります。 

ハードディスクの場合、故障(クラッシュ)するとデータを復旧するのは専門業者に任せるしかありません。 費用もそれなりにかかります。 最悪の場合、プロの業者でもデータの復旧は出来なくなることもあります。

光ディスクや磁気ディスクなどのメディア(CD-R、DVD-R、MOなど)をつかうドライブの場合、万が一ドライブ自体が壊れてしまってもメディアに損傷がなければデータの復旧は容易でしょう。 
ただし、、ドライブの故障で回転速度に不具合が出ていることに気づかずにデータを書き込み続けて、、あとから、データが復旧できなくなっていたという例もないではありません。 

フロッピーディスクなどの磁気モノメディアは磁気をだす機器の影響をうけてデータが壊れることがあります。 高温、多湿もいけません。

CD-Rなどの光モノメディアは紫外線に弱いですので、取り扱い保存方法には留意が必要です。 もちろん高温もいけません。

ネットワーク・ハードディスク (NAS) ★★★

LAN (ラン) 、つまりネットワーク 越しにデータをバックアップすることが出来ます。 ファイルサーバーと呼ばれる機能が内蔵されています。  

 接続方法は、上にあげたもの以外の形をとります。 LANに接続できる環境が整っていることが前提となります。 そうでない場合はLAN カードなどを増設して対応させる必要があります。

・メリット: 複数台のパソコンから同時にデータを共有することが出来ます。  比較的大きなサイズのデータも扱うことが可能。 待機電力が低く省エネ設計であり、プリンターサーバー機能(一台のプリンターで、複数台のマシンから印刷できるようにする機能)を併せ持つ製品もあり、たいへん便利です。 書き込みに専用ソフトは要りません。 

ミラーリング用ソフトを併せてつかえば便利簡単にバックアップが行えます。

・デメリット: ハードディスクである以上、クラッシュ(破壊) は避けられないことです。 いつかはクラッシュします。 最悪の場合、データが失われることもあります。 別の光ディスクなどにもデータを同期させておきましょう。

また、データ転送速度がやや遅く、大きなサイズのデータをバックアップする場合に時間がかかります。


外付けハードディスク(ポータブルハードディスク) ★★★

本体のハードディスクとは別に、外付けのハードディスクを接続して、そこに保存したいデータをコピーしておきます。 接続方法はUSB、IEEE1394、eSATAまたSCSI などがあります。 ハードディスクは磁気ディスクで構成されていますので、強力な磁気を近づけるとデータは壊れてしまいます。 ディスクは高速で回転しますので落としたりすると壊れます。  記録容量は様々です。 

・メリット:他のメディアに比べて非常に大きなサイズのデータを扱える。 機器を別のマシンに接続することで、データを移動を比較的簡単に行うことができる。 書き込みに専用のソフトは要らない。 データ転送速度は比較的早い。

↑同様、ハードディスクである以上、クラッシュは避けられません。 いつかはクラッシュします。 最悪の場合、一瞬でデータが失われることもあります。 外付けHDDを二台使用すると安心です。 念のため、別の光ディスクなどにもデータを同期させておくと、最強でしょう。

外付けハードディスクには、中身のハードディスクを簡単に取り替えることが出来るものがあります。

内臓ハードディスク ★★

デスクトップ型コンピュータの場合、ハードディスクは複数台接続することができるようになっています。 本体に複数台のハードディスクをつないで、メインに使うハードディスクのなかのデータを、別のハードディスクへバックアップする方法は以前からよく使われてきました。 

専用のコントローラによってこのバックアップを自動的に行うのを 「ミラーリング」 とか RAID0 (レイド・ゼロ)とかいいます。

最近は、ミラーリング機能を装備しているマザーボードもあります。  手間は最初の設定だけで、ユーザーにバックアップ作業を意識させることなくバックアップを実行できます。 ミラーリング用ユニットも販売されています。 価格も、以前よりは下がってきました。

・メリット: 非常に大きなサイズのデータを高速にバックアップできる。 コストは他の方法に比べて断然低い。

↑同様、ハードディスクである以上、クラッシュは避けられません。 いつかはクラッシュします。 最悪の場合、一瞬でデータが失われることもあります。 別の光ディスクなどにもデータを同期させておくと最強でしょう。

FD

(ふろっぴーでぃすく)
 今や、その存在すら知らないという人もいるようです。 一般的には3.5インチサイズの大きさで2HDという規格、記録容量はかなり小さくて1.44MB 。 もっと少ない規格もあります(2DD=720KB)。 磁気ディスクですので、磁気を近づけるとデータは壊れてしまいます。 繰り返し読み書きが出来ます。 デジカメの写真データ一枚分が入りきらないほどの小さい容量です。 

・メリット:メディアケースに入っており、軽くて薄くて携帯、取り扱いに便利。 ディスク単価はきわめて低い。 古いマシンには必須かも。 特別なソフトがなくともデータを記録できます。 FDにDOSやLinuxを入れてパソコンのメンテナンスなどに使うと便利。

(注意!!古いNECの98〇〇シリーズのコンピュータには 記録容量 2DD=640KB、2HD=1.2MB という規格があり、最近主流のAT互換機=DOS/V機とは互換性がなく、利用するためには、3モードに対応したドライブが必要になります。)


ZIP

(じっぷ)
 これまた、すでに過去のメディアとなりました。 記録容量100M,250MB。 磁気ディスクですので、磁気を近づけるとデータは壊れてしまいます。 繰り返し読み書きが出来ます。 欧米でかなり普及しました。 音楽関係の録音用メディアとしてよく使用されていました。

・メリット:メディアケースに入っており、軽くて薄くて携帯、取り扱いに便利。 フロッピーディスクより大きなサイズのデータが扱える。特別なソフトがなくともデータを記録できます。 


MO ★★★

(えむおー)
 最近は見かけなくなりました。記録容量128M,230M,540M,640M,1.3G,2.3GB。 光ディスクです。 レーザー光線でデータを書き込みます。 繰り返し読み書きが出来ます。 それぞれの記録容量に対応したドライブが必要です。

・メリット:メディアケースに入っており、軽くて薄くて携帯、取り扱いに便利。 特別なソフトがなくともデータを記録できます。 光ディスクなので磁気の影響を考慮しなくてよい。 比較的大き目のサイズのデータを扱うことができる。 日本ではかなり普及しているようです。


MD data

(えむでぃー・でーた)
光ディスク、すでに過去のメディアとなりました。 音楽機器の録音用メディアとしても使用されました。 現在は読み書きできるドライブすら見当たりません。


SuperDisk

(スーパーディスク)
 最近は見たことがありません。記録容量は120Mと240MB。 磁気ディスクですので、磁石を近づけるとデータは壊れてしまいます。 繰り返し読み書きが出来ます。 

・メリット:メディアケースに入っており、軽くて薄くて携帯、取り扱いに便利。 特別なソフトがなくともデータを記録できます。


CD ★★★

( しーでぃー)
 記録容量は650MBから(12センチの場合)。 光ディスクです。 音楽CDなどはこれに含まれます。 ドライブは内蔵用、外部接続用の二通りあります。

CD-R/RWに記録するときには専用のドライブとライティングソフトが必要です(ドライブに付属している場合もあります)。  また、書き込みに失敗が起き難くする機構が組み込まれているものが主流とないっています。 CD-ROMの読み込みにはソフトは特に必要はありません。 裏の虹色に輝く面に情報が記録されていますので、傷をつけないように気をつけましょう。 

・メリット: たいていのマシンにはCD-ROMドライブが装備されていて、最低限、読み込みは可能で汎用性が非常に高い。 メディア単体の価格、記憶容量単価、イニシャルコストともに有利でしょう。 家庭用CDプレイヤーで音楽を再生させることも可能。 CD-Videoも可能。 光ディスクなので磁気の影響を考慮しなくてよい。 接続方法(ATAPI、USB、SCSIまたは内部、外部)の選択肢が広い。 外部接続なら、複数台のマシンで共用することが可能。 メディアは入手が簡単。

CD-RW ディスクに「パケットライト・アプリケーション」でバックアップする方法も簡単です。 データをドラッグアンドドロップするだけで書き込めます。 ミラーリングソフトもあわせて使うことができます。 

※ WindowsXPからは別途アプリケーションを用意しなくてもCD-R/RWに書き込みができるようになっています。しかし、機能は最低限だと考えましょう。

フォーマット 機能 メディア価格
CD-ROM
しーでぃーろむ
(Compact Disk Read Only Memory)
読み込み専用ディスクですので書き込みは出来ません。アプリケーションなどの配布に利用されます。
CD-R
しーでぃーあーる
(CD-recordable)
書き込みは1回のみ。消費者向けCDプレイヤーでは音楽、VideoCDの再生が可能。 30円/枚〜
CD-RW
しーでぃーあーるだぶりゅ
(CD-ReWritable)
繰り返し書き込み、削除が可能。 回数は約1000回。 パケットライトを使うとフロッピーディスクのように手軽に利用できるようになる。 100円/枚くらい〜



DVD ★★★

(でぃーぶいでぃー)

2004年になって、二層 (DL) に書き込める装置と専用のディスクが発売されるようになりました。 ドライブの価格は、最新の機器とは思えないほど安価です。 容量は二層あわせて8.6GB。

映画などが入っているDVD-Videoは二層にコンテンツが記録されてるものが少なくありません。 ディスクの表、裏両面に記録されているものもあります。 面に傷をつけないように取り扱いには注意が必要です。

一層メディアの記録容量は4.7GBから。 光ディスクです。 データを高密度で書き込みます。 

DVD-R/RW、DVD+R/RWへの書き込みには、専用のドライブとライティングソフトが必要です。 DVD-ROMの読み込みには、特別なソフトは必要ありません。  

・メリット1: DVD-ROM.R.RWについて、DVD-ROMドライブの普及で汎用性が高くなっている。 大きなサイズのデータを一度に扱うことができる。 光ディスクなので磁気の影響を考慮しなくてよい。 家庭用DVDプレイヤーで映像や音楽を再生することもできる。 イニシャルコストは低め。 記録容量単価も低い。 接続方法(ATAPI、USB、SCSIまたは内部、外部)の選択肢が広い。 外部接続なら、複数台のマシンで共用することが可能。   メディアの入手が楽。

・メリット2: DVD-RAMメディアだけはプラスチックのケースに入れたまま使用できるものがあり、取り扱いに便利です。 これは、書き込みには専用のソフトを起動する必要がない。 しかしながら、普通のDVD-ROMドライブでは読み書きできない。 専用ドライブが必要。

  
フォーマット 機能 メディア価格
DVD-ROM
(Degital Versatile Disc)

ディーブイディ・ロム
読み込み専用ですので書き込みは出来ません。
DVD-R
DVD-Recordable)

ディーブイディー・マイナス・アール
書き込みは1回のみ。最新の消費者向けDVDプレイヤーでは映画の再生が可能。日本での普及率は高い。2002年に4倍速で書き込みが可能なモデルが発売され書き込み時間は短縮された。RICOH,Logitecなど 4.7G:100円/枚〜
DVD-RAM

ディーブイディーラム
繰り返し書き込み、削除が可能。 回数は約10万回。 データ保存に最も適している。保存した映画は、消費者向けDVDプレイヤーの大半で再生不可。 書き込みに専用ソフトは要らないのがメリット。 ケースに入れたまま使用できるので安心。Pnasonic,NOVAC,Logitecなど 4.7G:500円/枚〜
9.4G:1000円/枚〜
DVD-RW
(DVD-ReWritable)

ディーブイディー・マイナス・アールダブリュ
繰り返し書き込み、削除が可能。 回数は約1000回。 主として映画の保存に使われる。 新しい消費者向けDVDプレイヤーの大半と互換性がある。 100円/枚〜
DVD+RW

ディーブイディ・プラス・アールダブリュ
繰り返し書き込み、削除が可能。 データあるいは映画の保存に使われる。 新しい消費者向けDVDプレイヤーの大半と互換性がある。 RICOH、HPなど欧米での普及率は高い。 500円/枚〜
DVD+R

ディーブイディ・プラス・アール
書き込み1回のみ。 最新の消費者向けDVDプレイヤーでは映画の再生が可能。 欧米での普及率は高い。 メディアは耐光性にやや劣る。 RICOH,IOデータ,HPなど 400円/枚〜
DVD+R DL

ディーブイディ・プラス・アール・ダブルレイヤー
2004年5月に発売、片面2層記録に対応。 容量は約8.5GB。 対応ドライブが必要。 書き込み1回のみ。 最新の消費者向けDVDプレイヤーでは映画の再生が可能。 メディアは耐光性にやや劣る。 Pioneer、SONY、NECなど 1000円/枚〜


次々と書き込み速度のより速いものが開発、発売されるようになっています。 ということは・・旧製品は一気に価格が下がりますので、性能を気にしなければ旧製品はとてもお買い得となります。

まれですが・・・・ドライブの故障を知らずに使っていて、修理をしたあとで書き込んだデータが読み取れなくなってしまったということもなくはないです。


Blu-ray DiscブルーレイディスクBD

光ディスク 25GB(1層12cm) 50GB(2層12cm) 7.5GB(1層8cm) 15GB(2層8cm) これからますます容量も増え、期待されるでしょう。

BD-R(Blu-ray Disc Recordable) 書き換えのできないディスク。 無機系記録層は経年劣化に強いが高価、有機系はコストは安いが耐久性が低いといわれている

BD-RE(Blu-ray Disc Rewritable) 書換え型ディスク。1,000回まで書き換え可能。

BD-ROM 読み出し専用。

対応ドライブは、2008年現在、3万円前後から。2009年には、書き込み可能な内臓ドライブが18,000円前後で販売されています。読み取りのみなら10,000円以下。

HD-DVD

未来型大記憶容量DVDとして登場したが、2008年現在、すでに過去のテクノロジーとなった。


テープ

サーバーなどシステム丸ごとをバックアップするのによく使われます。 価格は高くて、アマチュア用途には適しません。 記録容量はダントツに大きいです。



* フラッシュメモリ

以下のものはドライブではありません。 メディアはディスクではありません。 これらは小型軽量ですので、持ち運びに便利です。 静電気などは大敵です。 パソコンから読み書きする場合は大抵の場合、それぞれに専用の装置が必要です。 数種類ものメモリーを読み取れるリード/ライター装置(USB接続のものがほとんど)も販売されています。 読み書きに専用のアプリケーションは必要ありません。 新しい規格のメディアが次々に開発され販売されています。 

メモリースティックPRO 

(メモリースティック・ぷろ)
 メモリースティックとの互換性は無し。 記録容量256/512/1GB。 容量256MBの「MSX-256」が20,000円前後、512MBの「MSX-512」が46,000円前後、1GBの「MSX-1G」が92,000円前後の見込みだそうだ。 最大記憶容量は32GBまでを規定していて、最大転送速度は160Mbps(20MB/sec)、最低書き込み速度15Mbps(最適化された機器のみ)を実現しているので、 高速書き込み可能になり、DVD品質の動画を欠落することなくリアルタイムで記録できるという。 読み取り装置が必要。

xD-Picture Card

(eXtreme & eXcellent Digital   えっくすでぃー・ぴくちゃー・かーど)
 極めて小型のメディア。  記録容量 16MB〜数GB。 主にOLYNPUSなどのデジカメ用途。 スマートメディアの後継メディアである。 512MB〜8GB製品の開発を継続。 価格は高め。 人気はそこそこ。 カメラに挿入したまま専用ケーブルでつなぐか、カードリーダーなどの読み取り装置が必要。

USB フラッシュメモリ ★★

(ゆーえすびー・フラッシュメモリ)
 記録容量 〜数GB 読み書きするには特別な装置は必要ありません。 USBポートに差し込むだけです。 携帯、扱いが簡単です。 オーディオプレイヤー機能を併せ持つ機器もあります。 小さすぎて、紛失する人があとをたたないとか・・・ 2008年現在、1GBあたり500円前後から。

コンパクトフラッシュ

記録容量は8M〜数GB。 主にデジカメに利用されます。 価格はもっとも低い。 カードリーダーなどの読み取り装置が必要。

スマートメディア

すでに過去のメディアとなりました。 記録容量は8M,16M,32M,64M,128MB。 主にデジカメに利用されます。  コントローラをドライブに内蔵しているのでメディアはとてもコンパクト。 しかし、容量128MBは超えられないようです。 カードリーダーなどの読み取り装置が必要。

SDカード ★★★

(えすでぃー・カード)
 記録容量は8M〜数GB。 デジカメや携帯オーディオプレイヤーなどに利用されます。 Panasonic が提唱。 人気絶大。  カードリーダーなどの読み取り装置が必要。 アダプタ使用で通常のSDカードとして使用できる。

mini SD カード

(みに・えすでぃー・かーど)
SD カードのミニチュアサイズ。 かなり小さい。 紛失注意。 人気が高い。 カードリーダーなどの読み取り装置が必要。 アダプタ使用で通常のSDカードやメモリースティックとして使用できる。

micro SD カード

(まいくろ・えすでぃー・かーど)
mini SD かーどのさらにミニチュアサイズ。 きわめて小さく、携帯電話のメモリーなどにも使用される。 紛失には注意。

MMC カード

(えむえむしー・カード)
マルチ・メディア・カード 同じ規格には、SDカードがある。 MMCカードは、SDカードより厚みが薄いので、同じ読取装置が使えるとは限らない。 SDカードが使えるのなら、MMCカードは使える。

メモリースティック

 記録容量は16M,32M,64M,128MB。SONYの規格。 SONYのデジカメや、PSPなどに利用されます。 カードリーダーなどの読み取り装置が必要。



* バックアップ用ソフト

バックアップ用のソフトといっても、たくさんありすぎて選択に困ります。 数ある中で私が使っているソフトをご紹介します。

* 最後に

代表的なものだけをあげてみましたが、まだまだ他にもあります。 それぞれにメリット・デメリットがあり選択の際にはそれぞれ研究する必要があるでしょう。 

オフィスなどで複数のパソコンでネットワークが構築されているのであれば、ネットワークHDDなんかが簡単便利でよろしいのではないでしょうか。 外付けのHDDも操作や設定は簡単ですのですし、容量が大きくて、お勧めです。 光ディスクものと併せて使用しますと最強ですね。

光ディスクとしては、コストと汎用性からいうとCD-R/RW。 多量のデータを扱うのならDVD-RAM、多量のデータと映画など扱うのならDVD-R,RWかDVD+R/RWかというところでしょうか。 個人ユースの本命は、DVD-R/RWに高速書き込みができ、DVD-RAMも使えるマルチドライブでしょうか、、、。 価格はなんと一万円以下です。 ITの世界は、技術の進歩と価格の低下にはすさまじいものがありますので、あっという間にすごい性能の機器が登場してきて、一気に便利になります。 


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