BONECO Evaporator 1359 motor


表題の通り、BONECO 加湿器 1359 丸型 のモーターを改良しました。 なんたって高価な品物ですので、使えなくなったからといって、すぐに捨てる気にはなれませんでした。 私が買ったんじゃないのですがね。

■ 問題点 ■

 加湿器の使い方として、一日中稼動させているということは当然だと思います。 ですが、やがて焼け臭がし、やがてモータ自体動かなくなってしまいました。 分解すると、この機種のモーター設計に欠陥がることがわかりました。

 扇風機などと同様に、ブラシレスモータが使われているのですが、軸を垂直に立てた状態で使うのなら、それなりのパーツを使わないとモータはすぐに動かなくなってしまって当然です。 軸を水平にして使うのなら、軸受けに極端に摩擦が生じて焼けてしまうことはないと思われます。

■ 改良 ■

 一番の問題個所は、、モータ下側の軸受けばかりにモータの重みがかかり、摩擦が大きいことにあると考えました。 そこで、下側軸受けにベアリングを使ってはどうかと試すことにしました。 

 軸の直径は4mm。 ホームセンターで内径4mmのベアリングが400円ほどで売っていましたので、それを購入。

 あとは、分解、試行錯誤。 手間をかければもっと格好のよい解決策もあったかもしれませんが、面倒なので最終的にこのようにしました。

モータ図その1 これは改良前のモータ、側面の図です。
ネジなどは省略してあります。

軸受け、軸のセンター出しは、中央にホールがある球状のものが、ばねで押さえつけられているという機構でした。

上下の軸受けにはオイルを染み込ませたフェルトが組み込んでありました。たったそれだけ。
ベアリングを入れると、元のままではうまく収まらないので、ナットをかませました。

既存のワッシャは取り除き、ベアリングの内側には上から重さがかかるように適当な大きさのワッシャをかませました。

ベアリング外側には下のスプリングなどに重さがかかるように、大きな内径のワッシャをかませました。 
ワッシャでなくとも、ベアリング内側にしたのスプリング等が触れないようにできればいいと思います。

■ 結果 ■

 しばらくの間は成功したかのように静かに動いてくれてました。 ところが、異音が・・ 分解しても原因がわからない。 何度か分解、グリスアップと繰り返したが、とうとう嫌気が差してほったらかすことになってしまいました。

 忘れかかったころ、再び気を取り直して挑戦。 なんと下方のモーター軸のセンタリングがうまくいっていないことが判明。 元のままなら誰が組んでもセンタリングは狂わないつくりであったが、改造したために発生した。 なんどか様子を見ながら調整をして組みなおすとなんとか異音がなくなったようではあった。 しかし、しばらくするとまた・・ 

 再び、忘れた頃に再挑戦。 下側の軸受けのセンタリングには最初からついていた部品を流用。 只のスレーブ。 スレーブとシャフトとの間に摩擦が発生、それが良くないらしいので、注油。 ミシン油が最適と判明。 その後、静穏化成功。焼け臭もなし。

◆ 感想 ◆

 この商品は高級品の価格ですわね。 こんな設計でよく販売しましたね。 ボネコさん。 


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