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私のスケッチブックその2
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私が、『絵手紙』を始めたきっかけは、たくさん有り余ったハガキ。
白い小さなキャンバスに、思ったことを描いて実家の母に送ってみた。
描き始めた頃、未熟なことが恥ずかしい、上手に描こうと気負っていた。
山歩きと同様、まず自分が真っ白になることだ。
山に登っている時は夢中になれる。新しい自分と出会うことが出来る。
絵も同様、新鮮な発見がある。そんな時をすごせる自分がうれしい。
素直な気持ちを伝えるには、この大きさで精一杯。
少しずつ、自分の時間がとれるようになった今、もう一度絵心を復活させたい。
単純な気持ちから、お遊びでやっている。
| かき 今年は柿がたくさん実をつけた。本当においしそうな色をしていたので思わず描いてみた。親戚のおばあちゃんが、今年米寿のお祝いをしたとかで、息子さん夫婦から記念の品に『益子焼きの菓子鉢』をいただいたお礼のハガキです。 |
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| バナナ 絵筆をとるとそこには、腐る1歩手前のバナナがあった。じっと見つめていると、こんなことが頭をよぎるのです。 店屋のバナナは、今すぐ食べるにはちょっとまだ早い。なぜか家においておくと、あっという間に賞味期限が切れる。人間も同じ、あっという間に賞味期限切れ。そのちょっと前が一番おいしいみたい。 |
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| だいこん 本当においしくなってきましたねえ、大根。夏大根は辛いだけ。まさに冬の大根は何をしたっておいしいもの。 透き通るような大根の白さを見ていると、誰かに『絵手紙』を送りたくなってきます。 |
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| キーウィ うちの畑で、手入れもせずに、毎年、欠かさず実を付けてくれるキーウィを、採った。キーウィは初霜の降りる少し前に収穫するらしい。 追熟をしなければ食べられないのに、切ってみた。 食べられそうな切り口なんだけど、これがまた酸っぱいのなんのって。まだ、追熟出来てないなあ私って!このキーウィと同じ。 |
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| さつまいも 女・子供はどうして「いも」が好きなんだろう。 ご多分に漏れず、娘2人と私の3人で、せっせとサツマイモ料理を食べている。畑でたくさんとれて、もう嫌になるのかと思いきや、ぜんぜん。 サツマイモが減ると体重が増える。そんな気がする。 |
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| 黄色い実 どこかの駐車場の片隅で、ひと枝いただいてきた。なんの実かも知らないけど、一生懸命実をつけていた。 つやつやとした、薄黄色の実が何ともいえずかわいらしかった。暑い夏に花を咲かせていたんだろうか、やっと、初秋に実を結んだのだろう。 |
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| 鶏頭(ケイトウ) 名前の通り、鳥のとさかのような形と色をした、ケイトウの花。 種をまいた覚えもなく、勝手に一人で育ったのだ。 暑い夏から、秋になってもずっと枯れることなく倒れることなく、生きている。このいろどりの無くなってきた秋の畑でたくましい姿を見せてくれる。 |
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| 茄子もどき 畑の堆肥の隅っこからこんなものが・・・ ちょっと前は、茄子がなるのだろうと思っていたのが、オレンジ色のカボチャを縮小したようなものがなった。思わぬものがなって、ビックリ。 予想外の結果でも、受け入れる柔軟さが必要なんだね。人生は。 |
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| 落ち葉 山歩きをしていて拾った落ち葉の一枚。 やっとの思いで持ち帰った落ち葉。それだけ大変な山歩きだったのだが、帰ってくるとその大変な思いは忘れてしまっている自分がいる。舌の根も乾かぬうちに、次に行く山を探してしまっている。実家の母に送ろうと思って描いた一枚。 |
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夏に咲く花 夏に咲くはずが、ぼけて咲いていた。今年は、すっきりした青空が少ないように思う。いわし雲や赤とんぼが舞う空が恋しい。乾燥した空気の中、里山を歩いて、素朴な草花を見つけ、スケッチして一日を過ごしたい。曇り空ばっかりの日に描いた一枚。 |
| 菊 少し早いかなと思ったけど、家族が出かけた後、コタツを出した。 帰ってきたら、きっと子供達がビックリするだろう。 実家の母は、もう出したのだろうか? 耳が遠いのか、このところ電話での会話がうまく出来ず、自分勝手なことばかり言ってはブチッと切ってしまう。 |
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しろい招き猫 母は、いつも電話をかけてきては、どこか行きたそう。ずっと断ってばっかりなので、たまにはどこかへ連れて行ってやりたいな。そんなことを考えていた。長く歩くのは無理なくせに、出かけたがる。 伊勢神宮でも行こうかと誘っても、母は、みやげ物屋で時間をつぶす方が好きらしい。年寄りなのに、信心などまったくない。 |
| 紫の花 ついこの間まで半袖のTシャツを着ていたのに、今ではすっかり冬。街ではクリスマスの飾り付けが、あちこちで見られる。 クラブ三昧の中学の娘が、期末テストの日が決まったと言っていた。 テストの苦しさよりその後にやってくる、クリスマスが待ち遠しいようだ。 |
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実 この間採ってきた木の実を、一輪挿しにさしておいたら、知らぬ間にはじけて中から赤い実がこぼれ落ちそうになっているのに気が付いた。こんな黄色い実、そのうち枯れていくだろうと、タカをくくっていたのが、とっても可愛い小さな赤い実がはじけた。 |
| みかん そろそろ大掃除の季節がやってきました。そんなことを考えると、主婦はとってもナーバスになってしまう。 |
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| まねきねこ 年賀状を作らねば・・・去年は主人の母が亡くなったので年賀状は送れなかった。今年は力が入りそう。そうこう言っているうちに、忙しくなり、ありきたりの年賀状になってしまうのは毎年のことなんだけれど。やっぱり今年は・・・ |
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| もみじ こんなにも赤く色づいたもみじを見たのは、はじめて。山歩きをはじめての発見は、自然の一番美しい時と一番似合っている場所があるのは、人も同じだと思う。 自分にとっての一番すてきに生きられる環境が、人を美しくするんだと思う。 おごり高ぶることなく、慎ましやかに生きたいと願う。それを、教えてくれるんだなあ。自然は。 |
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りんご (ハガキではなく、和紙に描いたものをスキャナーで小さくして取り込んだもの) 今年の夏、青森へ家族旅行に出かけた。子供の成長とともに、家族で旅行をするなんて、そうそうできなくなるなあと、ちょっと寂しい気もする。楽しかった夏の思い出を、娘達は、ずっと心の引き出しにしまっておいてくれるだろうか? |