ひとりごと7  2000ねん7がつ        

私を尾瀬に連れてって!
 尾瀬に行きたい

ずっと前から漠然と「尾瀬」に行ってみたい。
そうおもってきた。
ニュースなどで尾瀬に水芭蕉が咲いたとか、湿原が美しいとか、

そんなことを小耳に挟んでは、写真集で尾瀬の特集を見たりしてあこがれの場所だった。
湿原に歩く歩道が板で出来ており、その道をどこまでも歩いている自分を想像していた。
場所がどこにあるのか、どうやっていけばいいのか解らないまま、

「今度の連休に、尾瀬に連れてって」
などと夫に言っていたのである。
もう何年も前からの口癖になっていた。

それも、やっと子供の手も放れて、自由な時間がもてるようになった。
以前は、小さい子供連れの旅行などつかれるだけだと、
どこへも泊まりでは出かけたことがなかった。

もちろん夫婦二人きりでなんて、結婚して一度もない。
この15年泊まりでなんか、出かたことはない。。
今、やっと夢ではなくて、現実に計画を立てられるようになった。

夫婦2人での旅行なんて考えられないと、よその夫婦は言うけれど、
私はどんな女友達と出かけるより、夫と2人でどこまでもくっついて出かけたいのだ。
それが、結婚してからの夢であり、夫婦の形態であると考えている。

ブレーキのかからない妻と、それを押さえてメンテナンスしながら運転する夫とのコンビは、
私にとって最高である。
ちょっと迷惑気味に感じている夫をうまく連れ出すには、根気がいるのだが、

向こうも、こいつを押さえるには相当辛抱がいる、そんな風に思っているに違いない。
とりあえず、押しの一手で「尾瀬」を獲得するつもりだ。