![]()
![]()
ひとりごと12 2000ねん 2がつ
![]()
白き御在所岳
「御在所に行こう!」と誘ってくれたM氏と待ち合わせの場所に向かう途中
雪が降り始めた。
雪の降る日に、それも御在所岳に・・・初心者の私はどうなるかと。
私のような初心者を連れて行くのだから、今日はやめにしようと言われるだろうと
思っていました。
ところが、そのままM氏の車に同乗させていただいて車は登山口へ。
登山口駐車場は真っ白でした。
M氏;「ちらちらと降るだけだから、大丈夫。」
そう言ってるけど、内心こんな雪の山で初心者の、しかも「夏の御在所」も経験が無い私。
大丈夫なんだろうかと、ずっとドキドキでした。
ほんというと、口から心臓が出そうなくらい・・・
だって、前日に登山ガイドで調べたら、キレットがある。なんて書いてあるんだから。
実は私、高所恐怖症!子供の頃から高いところへ登って遊んだこともないし
運動は全然。バランス感覚も鈍くさい。
歩行開始から、「新雪だから気持ちがいい」
なんて、M氏は声高々にはりきっている反面、
「そうですね。」
と言ってみたものの、そんなの余裕なんか全然無しの私。
ずうっと、緊張しっぱなしでした。
M氏;「先に歩いて。」
そんなこと言われても、どこへどう足を置いて良いのか、雪の積もった
登山道は、そこが平らなのか、ゴロ石があるのかさえわかんない。
ずいぶん、歩いてヘトヘトになりました。
どうやら、積雪が多くなってきたので、足を取られているみたい。
そこで先頭交代!M氏は先に行ってくれました。ホッ!!
先に歩くM氏の足跡をたどれば、歩きにくさはない。ちょっと楽。
でも、私よりずっと身長の高いM氏は、歩幅が大きく
その後を3,4歩たどると、とたんに息が上がってしまう。
自分の歩幅で行くと、雪に足が埋まって歩きにくい。
そんなことの繰り返しで、とうとう例の場所へ。グワッ!心臓がバクバク!
そこはキレットでした。
見下ろすと、全然足が進まず、すぐには行けず
とうとう私は、ごねてしまいました。
「私ここから行けません。」
と、M氏はザックからザイルを・・・
岩に付いた雪で、どこへ足を置いて良いのか固まっている私に
次はここ!と教えてくれました。
ほんのちょっとの時間だろうけど、ものすごく長かったように感じました。
ロープがあると、ちょっとは安心みたい。
このロープは、私が家から持ってきたものです。
こうなることは、わかっていましたから。
M氏の車に乗り込むときに、私が持ってきた物です。
M氏は、それを自分のザックに入れて持っていってくれました。
頂上手前にも、凍り付いていて滑りそうなところがあったけど
登りのせいか落っこちるとは思わず、ただ、ただ進むだけ。
もう、覚えてないくらい・・・
中道〜頂上〜裏道というコースでした。
全行程時間(昼食含む):5時間1分
![]()