〜思い出話シリーズ〜   [戻る]
ジャズからクラシック/2PHさん

若いころから私の音楽はジャズでした。
今で言うライブハウスでしょうか、ジャズ喫茶で 膝をつき合わすぐらいの距離でよく聴きました。
そのために私は楽器が出す直接音を録音にも求めたのでしょう。
スピーカーはJBL。いつかはJBLだったのです。
とりあえずは4312Bで、狙うところは4344。
でも、だんだんと刺激的な音を避けるようになり、 クラシック音楽が癒してくれるようになってきました。
2〜30年前からクラシックを聴くならタンノイで聴きたい。
こんな気持ちを持ち続けていました。
わが家の新築を機にすこし余裕のスペースが出来ましたので、 JBL4312Bとタンノイ・プレステージシリーズのスターリングを 並べて聴くようになりました。
次第に私の好みがタンノイ=クラシックに傾きだし、 ピアノ曲よりも弦の美しさに引かれるようになりました。
タンノイを鳴らすなら真空管。こんなことを聞くとほしくなる。
ユニゾンリサーチのS2がスターリングにはよく似合いました。
ジャズはJBL、クラシックはタンノイ。

ただ、いつまでも満足できないのが趣味の道。
JBLを大きくするのではなく、タンノイを大きくしてしまいました。
クラシックを聴くことが多くなった今、当然のことだったのでしょう。
50年ほど前のラジオ技術誌に、ホーンスピーカーの記事があったことを思い出させ、 壁や天井をぶち抜いた高城重躬氏や池田圭氏のシステムに度肝を抜かれたものでした。
そんな勇気もないまま、オートグラフもGRFもなくなった今では、せめて名前だけでもと、 GRFメモリーを生産終了の宣告を機に購入してしまいました。
豊かな音に驚きと満足感でJBLを別室に移動する始末です。
GRFメモリーはハードエッジで、バスレフ箱のためかジャズにもいい。
アンプもタンノイのレファレンスアンプとしてティアックが発表したUT-50。 メーカーから依頼を受け上杉研究所が作ったウエスギアンプです。
効率のよいGRFメモリーを鳴らすのには十分なパワーでした。
まさに至福の音を楽しむことが出来ました。

だがGRFメモリーで、またジャズ復活となるのです。
アンプに不満もなかったのですが、 ひょんなことからマッキントッシュのMC202が仲間入りすることになり、 低音の解像度が上がりました。ジャズにはこちらか、という感じです。
セレクターとアッテネーターでMC202を使っていましたが、 30年ほど前から発行されるたびに集めていた切手を処分すると... なんと! おかげで思わぬ臨時収入です。まさにバブル。
あるといいけど、いらないものを臨時収入で買おう。 その範囲で買えたオモチャがC46だったのです。

ちょっと贅沢だったかな?