直線上に配置
これ読んだ感想を
お聞かせください!
☆当直の話をすると、そらもうイッパイあって、このページでは書き尽くされへんくらいや。医者って職業は『守秘義務』と云うモノがあって、職業上知り得た情報・事実は第3者に伝えたらアカンの。せやからこれは『笑い話』のつもりで読んでネ。(まあ特定の人の特定の情報やないから全然問題ないやろケド。)

地方の病院に勤務すると、まあ患者さんの病院とか当直とか救急とかに対する概念が、グッと素朴なものになるのネ。一言で云うと「のどか」なんやけど、一生懸命になっているこっちがアホらしくなってくるねん。

☆ある日の夕方、救急車で一人の男性がいらっしゃった。その前に救急隊から「胸が苦しい」との情報。『心筋梗塞』?『心不全』?とたんに循環器医としてのワタシの血が騒ぐ!走って救急外来へ。(あ、ワタシまだ自分が循環器医やっちゅうこと云うてなかったネ。うん、そうなん。)

☆救急車から降りてきた男性は歩いて救急外来へ。。。「あれ?結構平気じゃん!?」騒いでいた血がとたんにしぼむ。

☆さらに驚いたコトには、その男性、近くの駅まで電車で来て、そこからアシが無いのンで救急車を呼んだ、とのこと。・・・オイオイ、救急車をタクシー代わりにしぃないな!

レントゲン心電図をとって異常ないことを告げたら、その患者さん笑顔で帰って行かはった。技師さんたち、ごめんね〜、帰るトコを引き留めたりなんかして。患者さんの笑顔とは裏腹に、こっちはカオ引きつってました。。。


☆それからなんやかんやあって、夜の1時くらい。おじいちゃんが救急外来へ。結構深刻なカオ。「おじいちゃん、どないしたン?」「あのな、実はウ○コが出ぇへんのや」「・・・・・」

☆一瞬言葉につまる。あのな、今何時やと思う?夜の1時や。アンタこんな時間に毎日ウ○コするのんかい!・・・喉まで出かかったコトバやが、そこは人気商売(←ほんまかいっ!)グッとこらえてさらに聞く。「おじいちゃん、ウ○コはいつから出てないの?」「もう9日くらいかな」・・・

☆あのな、9日もウ○コ出てなかったら、せめて8日目までの昼間に来(き)ぃや。こんな夜中に、しかも救急車で!また9日まで我慢出来たンならせめて10日の朝まで我慢しぃや。・・・喉まで出かかったがそこは人気商売(←もうエエっちゅうのに!)「ほな、おじいちゃん、浣腸しましょか?看護婦さん、グリセリン浣腸!」叫ぶワタシのコトバに重なるようにおじいちゃんのうめき声。「おっ、お〜っ、おおぉぉおお〜っ!」

☆「ど、どないしてん?」「で、出るぅ〜っ!」おじいちゃん、救急室の隣の便所に駆け込む。しばらくして看護婦さんが「先生、ウ○コいっぱい出ました。」便所から出てきたおじいちゃんが笑顔で「先生、ありがとうございました。楽にさして貰うて」・・・別にワタシは何にもしてへん。ただ、「看護婦さん浣腸!」云うただけや。

おじいちゃん、歩いて帰って行かはった。実は、家は病院の一件おいて隣らしい。・・・歩いて来た方が早いがな!

☆今でも思い出すワ。あのおじいちゃん、真夜中に一件おいた隣から、救急車に乗って病院までウ○コしに来よったんや。ウソのようでマジな話。

◇お医者さんの当直はきびし〜い!(その2)◇

(このページはかなりふざけて書いているように見えますが、当の本人はいたってマジです!)