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大福田寺の聖天大祭
写真1 桑名駅の西口から500メートルほど西の方に松平定信が信心した聖天を祭った大福田寺があります。 聖天大祭(しょうてんたいさい)は毎年4月1日・2日に行われ、 百数十年の歴史があります。 山伏姿の信者が一年の無病息災を祈り、護摩を焚いてその上を歩く 「火渡神事」や重要無形民俗文化財の「伊勢大神楽」、稚児行列などがあり、 二日とも沢山の見物客と火渡りをする人が集まりました(私は4月2日の日だけ行きました)

写真2 午後1時から伊勢大神楽が行われました。 太神楽(だいかぐら)は、古くより神社に伝わる伎楽(ぎがく)、散楽(さんがく)の一部で、 伊勢神宮、熱田神宮の二ヶ所が発祥の地と伝えられています。(お寺で神社の出し物?) 江戸開府と共に出府し、獅子舞を連れて氏子の家々を廻り、お祓いをする風習が生まれました。 神様に代わって悪魔祓いの獅子舞を演じたことから、代神楽(だいかぐら)とも呼ばれました。

写真3 神様への奉納、氏子への祈祷等が主な内容だった太神楽は、寄席の出現に伴い 『神事芸能』から『舞台芸能』へと変化をし、獅子舞の余興として演じていた曲芸は、 大衆への娯楽を提供する『寄席芸能』へと発展してきました。 江戸時代に始まったこの太神楽曲芸は、明治・大正・昭和と時代に合わせた技を取り入れ、 平成の今へと受け継がれている伝統芸能です。

写真4 左の写真は魁曲 と言う出し物で、 伊勢大神楽の最後をしめくくる曲。 江戸時代、伊勢神宮に参拝を果たした人々は、古市の遊郭で精進落としの遊びを楽しんだ。 この曲は、その古市の賑わいを表現したもので、振袖姿の花魁に扮した獅子が日傘をさし、伊勢音頭にあわせて、花魁道中を行なう。 最後に獅子が舞布の中に顔を隠したかと思うと、オカメ(天鈿女命)に早変わりして、見る者を驚かせる。 オカメが袖で顔を隠し、恥ずかしそうに獅子に乗り遊んで終わる。オカメを演じた人は大変面白い人(芸風)で集まった人を大爆笑させていた。

写真5 その後山伏の姿をした修行僧が整列して御参りした後ほら貝を吹きながら行進し護摩をたいて色んな儀式をして火渡りが行われました。 その模様を撮った写真は上手く撮れなかったのでまた来年!

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