たぬき御殿製作委員会製作 狸オペレッタ映画  



 
      堂々完成!



 とある狸の国の、ある年の暮れ。
年が明ければ狸汁になってしまう
病身の母親を抱えた娘狸・白玉は、
薬を買うお金にも困り、親友・美代子とともに途方に暮れる。

そこに現れた、
国一番の色男狸・柿助の画策によって、
一時は事無きを得たかの白玉であったが・・・

古い落語「テレスコ裁判」をベースにとった狸と狸の化かし合い!

 お茶目ダヌキにお色気ガッパ、
お洒落ダヌキに殿様狸が、歌って踊って恋をする!

 めくるめく和風の小宇宙世界に繰り広げられる
一大たぬきロマン!



監督・脚本・編集    −蔵本ひかり
演出・振りつけ     −藤戸美和世
カメラ・照明・編集   −人見研吾
サウンド・トラック製作 ー垣谷智樹
               宇加冶志帆
衣装・ヘアメイク    ー人見照世

<キャスト>

白玉        ー人見チョセ
美代子      −藤戸美和世
柿助       −松永ミト
殿様       −金岩幸也
カッパ1・2    −パル
腰元1       ー蔵本ひかり
腰元2・すずめ1 ーピッピ
腰元3・すずめ2 ー青木陵子
ダンサー     −室千草
            瀬川直子
            川原恭代
            伊藤千恵美
ナレーション   −カンベ唯一

作品時間 40分





<「狸御殿」について>
 この度私達が製作しています映画「体当たり狸御殿〜テレスコ騒動」がベースとしている
「人間の姿に化けた狸達による時代劇ミュージカル」は、
「狸御殿」という題名で
戦前から昭和の時代にかけて、
和風ミュージカルの代表として何作も舞台・映画化されてきたものです。

 西欧のオペレッタ形式映画の流れを汲み、
「かちかち山」「阿波の狸合戦」など、
日本独自のキャラクターである「狸」の世界を題材にとった「狸御殿」は、
作られた時代ごとの風俗をとりいれて、
和風と洋風を見事に融合させた豊かな世界観を、その都度提供してきました。
また「狸」を題材としたことから、細かい時代設定の考察などを超えた、
自由でオリジナルな和風の映画づくりをみることができます。
 これらを背景にして、「体当たり狸御殿〜テレスコ騒動」は、新たな内容の脚本を作成し、
より現代的解釈を加えて
今の時代の「和風の娯楽映画」をつくることを目的としています。

また、これまで映画製作会社によって作られてきた「狸御殿」は、映画製作の性質上、
非常におおがかりで、歴代スターの出演などレビュー的要素の強い娯楽映画でしたが、
現在パソコンでのデジタル編集やデジタル・カメラの撮影が普及し、
製作上のフットワークが軽くなっていることから、
私達の映画では、より個人の表現意欲や視点、創造性を反映した
和風ミュージカル映画を目指すことができると考えています。

 <物語について>
 この映画の「テレスコ騒動」というのは、
古典落語「テレスコ裁判」というのを題材にアレンジを加えたもので、
そのように観客にとって馴染みの深いお話を下地にすることで、
よりこの作品の狙いをはっきりさせ、
ミュージカル映画の「ショウ」という要素を強調できると考えます。



   狸御殿製作委員会・代表 

  蔵本ヒカリ from KYOTO



e-mail hikari@hinet.cs.ritsumei.ac.jp

 撮影風景をちょっこっと初公開。


スチール  ご披露





たんたんより。

今、この鬱の時代に、
あの狸御殿映画を復活させようという心意気、
それも若き女性軍団が・・たのもしい限りです。
そして・・
2002年10月12日の「日本たぬき学会」で、
初ロードショーとあいなりました。

そこで、
私なりの思いを。

10月12日公開のものは、
現在編集未了の部分もある、未完成版とか。
また、一部スタッフ・キャストの「方向性」の違いもあって、
もうひとつの「体当たり狸御殿」ができるかも?
といった経緯もあるのですが、
それはそれとして、蔵本版作品。
堪能しました。驚きました。

(私としては、「思い入れ」がまずありきの世界ですので、
その点、わかっていただいたうえで。)

あの狸御殿映画への「愛」が伝わってきました。
いと可愛い「こけし」たちをコラージュしたあたり、
そのストーリー展開も正に狸御殿。
よくぞここまで頑張って・・
ありがとうを。

また、私的には、
60年代歌謡曲がもろ出てきてうれしい限り。
ビデオクリップとしても面白うございました。

ひかりさんへ、愛をこめて




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