○徳島県小松島市の金長神社は、「阿波狸合戦」のゆかりのところ。金長狸が祀られています。たぬきに物心ついたときから、私、聖地のように思い 95年5月5日、大祭の時、おとづれちゃったのであります。
1939年、新興キネマ(後の大映)が講談本を元に「阿波狸合戦」という映画を作ったところ、倒産寸前だった会社が立ち直るくらいの空前のヒットとなったそうです。そのお礼にと、関係者の寄付で建てられたのが金長神社です。
 その金長大明神例大祭のとき、沢山の子供たちが、金長狸を前に絵を書いている様に、私思わず感涙してしまいました。
この「小松島市」では、たぬきが、ひたすら「たぬき」がメインなのです。
公園には、世界一のブロンズ狸(高さ、胴回りがなんと5メートル)に、狸石像が、駅の前には夫婦狸がお出迎え、郵便局はその名も「
長たぬき郵便局」、街角には「501匹タヌちゃん大行進」と銘打ったたぬき壁画がと、ひたすらたぬきなのです。たぬきで街づくりをというところは、全国にもちょこちょこあるようですが、ここは飛びぬけています。

 これがその、世界一のブロンズ狸です。総工費4000万円とか。

日本たぬき学会で〜1998年10月31日でしたか〜市長の西川政善さんの講演をお聞きしました。
 狸で町を活性化と、奮闘されている姿に感服。
そうそう、その前に95年、金長祭りのときに、この狸のいる公園で何気なくお会いしたのが市長さんでした。「縁」ですかねえ。

 これは小松島駅前のモニュメント「ぽんぽこ一家」のパパとママをかたどったものです。
 金長祭りでの子供たちの写生風景。         

徳島県には、とんでもない数のたぬきスポットがあります。「四国放送」さんのページを是非。下のたぬきさんから どうぞ。
それから、「へこえもん」さんのサイトには「小松島」のたぬきがいっぱい、他にもいろんなSPOTが出てきます。狸リンクペイジから是非。



徳島市では、毎年「阿波の狸まつり」が!
11月上旬 藍場浜公園中心に。




狸の祠がいっぱい!

「阿波の狸」「藍の里」
森田公一さん曲の唄も
聞けますよ

こちらのたぬきさんから

四国放送さんの頁へ


四国は、その昔、弘法大師が悪さをするキツネどもを追い出し、タヌキを解放したという言い伝えもあるくらいのタヌキ王国です。

○香川県高松市・屋島寺は84番目の札所。1200年前、弘法大師が道に迷ったとき土地の狸が道案内をしたという、太三郎狸が祀られています。通称 屋島の禿狸。その化け方の高尚と妙技は日本一と伝えられています。佐渡の二ツ岩(団三郎狸)、淡路の芝右衛門狸(芝居大好きの狸)とならぶ日本三名狸です。これが屋島寺だー!(とはいえ、私未だ尋ねていません・・その屋島の御守り親子狸も・・
ちょっとご紹介を。)


○香川県多度津地方では、「狸」をファミリーゴッドに。

○愛媛県松山市久谷中組・松山藩お家騒動に活躍をした伊予(愛媛県)八百八狸の総元締・隠神刑部(いぬかみぎょうぶ)を祀る「八股榎大明神」が。山口霊神(寝たぬき)という社が。玉井葵さん著「お袖狸、汽車に乗る〜昭和十年愛媛の狸騒動」は必読の書です。(狸の本ペイジを)
愛媛には、「伊予たぬき学会」が。松山市の「香保里」という喫茶ギャラリーで、毎月第二木曜日の夜、「いよ狸サロン」なる集まりが開かれているとか。是非お尋ねしたい!

キルトえむ・タッキーさんの情報では、松山市には「他抜き最中」が。poemu母恵夢さんというお菓子やさんに。(タッキーさんのサイトで是非本物をご覧あれ。)

○愛媛県東予市・喜左衛門(きざえもん)狸の伝説が、大気味神社に。首藤二郎さんの唄う「喜左衛門参上」という曲はけっこうポップしてます。

水木しげるさんの「妖鬼化 むじゃら」より
狸が人に取りつくという話は、四国に集中しているとか。特に徳島県がその中心。狸に取りつかれると、その人はやたら大食いになり、腹は膨れ体は衰弱しやがて命を落とす。
・「狸の婚礼」、徳島町に住む森平馬という武士の屋敷の縁の下で行われたという。ところが、この婚礼、オトナには見えず、子供にしか見えなかったという。
・徳島の旧久千田村では、「狸の葬列」というのが見られたとか。
・徳島県美馬(みま)郡では、「六兵衛」という狸がいて、人間に取りついたとか。
・その美馬郡脇町から隣の新町へ行く途中に、高須(こうす)という淋しいところがあって、そこに「衝立狸」が出たという。
・同じく美馬郡半田町に坊主橋という橋があって、その橋ぎわに藪があった。その藪のそばを通ると、いつの間にか頭を坊主に剃られているという。これは狸のしわざで、この狸を「坊主狸」といった。
・徳島県猪尻(いじり)村には「幽霊狸」の話が。
四国出身のYAMAMOTOさんからのメールをご紹介します。2002.8
四国にはたぬきはいるが、きつねはいない。なぜなら、ずるがしこいキツネは空海さまを恐れて阿波の国から逃げ出してしまったので、狐狸のうち、タヌキしか残っていない。(関係ないかも知れませんが、コンビニのセブンイレブンもない!)

伊予郡の壬生川ではたぬきが愛されており、かってのシナ事変?にも兵隊の一人として出征した、との話を聞きました。
村人を説得するためか、または村人と一体となっていたたぬきの態度を聞かれて、当然出征したはず、いやした、となって話に残っているのではないでしょうか。
なお、「たぬき神社」と称される神社もこの町の中にあります。ついでに、たぬきまんじゅうも名産として売り出しているようです。

 むかしは、たぬき汁とかいって、たぬきを食べた話も聞きました。もちろん食料難のときのことで、クサくて、簡単には食べられず、ネギを多く使ったとかいうことです。わざわざ捕まえて、というより、昼寝をしていて逃げそびれていた昼寝中のたぬきが、採石現場でハッパで爆破された崖から粉々になった岩片とともに転がり落ちて死んじゃったのが見つかったということです。

 酒屋さんの前に飾ってある陶製のたぬきは、男女胴体なんですね。
大きなフクロをぶらさげ、胸にはオッパイもついています。
「タヌキの千畳敷の金玉」といいますが、千畳敷とは「金」のことだそうです。
「金」は延性が最高で、少量でも丁寧にたたいて延ばすと、千畳にも広がるということをあらわしています。事実加賀藩などは、幕府に納入する品物に金箔を張るように義務づけられていたとかで、厚さの指定がなかったので金を延ばして張り付けたそうです。そのため金箔を張る技術が極めて発達したとか。

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