今日の三重南紀
NEWS(ニュース)・平成20年12月12日

みかん学習「セミノールの袋かけ作業」

御浜小学校(榎本伸校長)の5年生49人が12月12日(金)、総合学習の一環として「みかん学習」に取り組みました。
袋掛けのコツを教える瀬古さん

地場産業である柑橘栽培の理解を深め、将来の担い手確保を図るのが目的です。御浜町の若手農業者で組織する「農業を考える会(市川茂昭会長)」の協力を得て、六月には会員のみかん畑で摘果作業と害虫駆除を体験しました。

今回は、瀬古勝信さんの畑で高級品種セミノールの袋かけ作業を実施。市川会長が「今日は作業日和。ばりばり働いてください」とあいさつがありました。

児童は、「なぜ袋を掛けるのですか」と質問。瀬古さんが「セミノールは春に出荷するため、冬の寒さからみかんを守るためです。また、鳥害防止、太陽の光から守る役割もあります」と答えました。
セミノールやカラ、デコポンといった中晩柑は袋かけが必要で、十一月下旬から今月中旬まで一つひとつ手作業で行っています。

袋かけ作業を行う御浜小の児童たち

参加した児童たちは同会の会員から結び方のコツを教わり、約四十アールの畑のうち、黄色く実ったセミノールに名前を書いた果実袋をかぶせました。この袋は太陽の光を通さない三層構造になっており、特殊なものです。
児童たちは、「結構難しかったけどおもしろかった」「家の手伝いでやったことある」など感想はまちまちだが、児童たちは一人で何枚も作業していました。