日光写真

昔なつかしいおもちゃを再現してみました。
現代の子供たちにも通用するのでしょうか?自己満足で終わるのでしょうか?
子供達と自分の感性を信じて・・・・

ある年代に育った大人たちの、記憶の片隅にある懐かしいおもちゃ。日光写真。いつかもう一度、体験してみたいという思いが、私の中で、ずっとくすぶっていました。。
子供の頃、橋向こうのお菓子屋にあると聞き、どうにか行ってはみたものの、帰り道、心細さで、半分べそをかきながら、手に入れた日光写真。
その後、「こどもの科学」の付録などで手に入れましたが、なぜか成功した記憶はほとんどなく、種紙の小ささや感光紙が手に入らないじれったさが、残っていました。
今回、尾鷲図書館から、春休みに子供達に何かイベントをしてほしいと頼まれ、テーマを決める内に、日光写真を再現したい気持ちが固まってきました。天候に左右されること、果たして材料が手に入るか、不安ばかりでしたが、やってみようという気持ちの方が強かった。
テーマは、「昔の遊び・・・お父さんやお母さんが子供だった頃」です。
カメラの試作品。デジカメの写真を取り込んだり、イラストを描いて、イメージを形に もっと、リアルなカメラにしたかったが、結局、いたずらのように描いたこのイラストに決定
やっとそろった材料
  • プラ板(厚さ1mm) ふたにつける押さえ。ガラス板の代用。このカットが、大変でした。
  • 種紙用フイルム O・H・P用のフイルムが厚さも透明感もぴったり。
  • 種紙用下絵 昔は、種紙が付いていたが、とても小さかった。今の子の好きなキャラクターを描いてみた。この絵をもとに白黒反転してフイルムに描かす。ちょっと、高度な作業。
  • 感光紙 写真屋で、白黒の印画紙を手にいれ、感光しないようにカット。
  • 印画紙を入れる黒い袋 駄菓子屋のくじ用の物をいただきました。 


左上からフイルム、ふた、プラ板、左下種紙用下絵、印画紙入れ
右側の下絵は、低学年用。そのまま写すだけなので簡単 子供たちの様子。小学生28人と、ボランティアの高校生一人が参加。好天に恵まれました。これは、くじ引き後。
右端が、作成した種紙。油性マジックでぬりました。左の6枚が出来上がった日光写真です。 こちらも児童の作品。本当は、もっと茶色い仕上がりでしたが、雰囲気を出すため、モノトーンに変えてあります

竹のくじ 山で竹を切ってきて作りました。ティッシュの箱で作ったのは、紙くじです。駄菓子屋さんにいただいた番号入りのくじが入っています。わざとうさんくさくしてあります。 景品の一部。他にもいろいろありましたが、袋に入れてしまった後で、これだけしか撮れませんでした。 おしまいのお楽しみくじ、空くじなしなので喜んでいました。
自分も思い切りやってみたい衝動が・・・
おしまいに
開催日の前後が、雨やくもりばかりでしたのに、当日は、素晴らしい天候に恵まれました。
組み立てたカメラに、一生懸命自分で描いた種紙と感光紙をはさんで、何も説明しないうちに子供たちは、自分でお日様の光をさがして部屋から、出ていきました。
少しでもお日様に近づくようにとカメラを持った手を高く持ち上げる姿は、とても自然でした。
「もう一枚かきたい!」「もう一枚うつしたい!」「もっとしたい!」子供たちの素直な声を聞くたび、とっても幸せな気持ちになりました。
影で支えてくれた友子ちゃん、そして、手際よく、準備を手伝って下さった尾鷲図書館の山下さんたちに感謝!!

後日、自宅で子供たちが作った作品もみて下さい。

※雨天の場合に備え、100Wのレフ電球を準備していました。
また、出来上がった写真は、時間とともにぼんやりとして、やがて消えてしまうので、定着液なども用意しましたが、それもまた良しということで、そのままにしました。
はじめ、箱の印刷は、シール用紙にして、厚紙に貼り付ける予定でしたが、図書室の画用紙が、箱にぴったりの厚みで、コピーできる限界だったので、シールは不要でした。

印画紙は、暗室がないので、部屋を閉め切り、赤い袋を電球にかぶせ、その中で切断しました。
以上、今回の裏話です。

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