セスジスズメを食べて考えた (2011.9.1) 今年の年頭目標の中に、「エビガラスズメの幼虫を食べる」というのがあります。 確か「虫を食べる人々」という本の中にアフリカの食文化としてギュノ(スズメガの幼虫を干した物)をタンパク源として食べていると書かれていました。ギュノの品質は糞を綺麗にしごいてから干してあると美味しく、糞の絞り方が悪いと不味いとも出ていました。。つまり食っている物をよくしごきだして食べなければならないものなのでしょう。 私は、大型で代表的な日本のスズメガであるエビガラスズメの巨大な幼虫をしごいて炒めて食べようと計画していました。 一昨日、自宅の玄関の鉢植えインパチェンスをものすごい勢いで食べているスズメガの幼虫を2匹発見! 早速、捕まえて図鑑で調べたところ、多分セスジスズメ(スズメガは種類や模様の変化が大きくて同定は難しいらしい)と思われます。エビガラスズメじゃないけどこいつを食おうと捕獲して2日間糞だしをしました。 ネットや本で調理法を調べたら、これが「楽しい昆虫料理」で有名な内山氏の本やブログその他を見ても、よく油で揚げるものしかヒットしません。。。 ここで、スズメガの食性を調べてみると、実にいろいろな種類のスズメガがいろいろな種類の植物を食べます。 毒草も平気で食べちゃうやつなんかざらです。 中にはキョウチクトウスズメのように猛毒にキョウチクトウをエサにする奴も居て、もし体内に糞が少しでも残っていればこいつに場合しゃれにならないでしょう。 そういうことを考えると、糞だしをしてよく油で揚げるという調理方法はスズメガの仲間を食べるのには最適な方法であろうと推測できます。なるほど、・・・・サツマイモ畑にいるエビガラスズメラならなら少々糞が残っていても問題ないんでしょうが。。 さて、今回のセスジスズメはインパチェンスを食べていましたが、インパチェンスの毒性はネットで調べてもよくわかりませんが、ツリフネソウの仲間なので毒があるのではないかと推測されます。 よって、ここは素直に、2日間よく糞だししたうえで、よく油で揚げて食す方針にしました。 生きている幼虫はホントにキモいです。無毒で手でつかんでも全く害は無いのですが、この目玉模様の巨大な芋虫・・・歩くとひょこひょこ角を動かして・・・あ〜気持ち悪。。よー掴みませんわ。 |
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内山氏のブログに調理前に熱湯で黙らせるとありましたので黙らせました。即黙りました。 色形は全然変化しませんが。。。 |
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動かないと、怖くありません。へっちゃらへっちゃら。 | |
皮がめちゃくちゃ丈夫なので、そのまま揚げると爆発するそうです。端を切って揚げましょう。 | |
油に入れた瞬間、切り口から緑色のスライムみたいのが飛び出して油がめちゃはねます。 あとは、5分ほどかりかりになるまで揚げます。 |
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かりかりに揚がっているはずなんですが、目玉模様は鮮やかなままです。 これを本当に食うんですね。。。 | |
頭から一口・・・・・・・・・・うん?皮がぱりぱりしているけど結構噛みごたえあるなあ・・・・旨みが結構強いなあ・・・・・塩を振ってと・・・うん、美味い。。しかし、これは身がないなあ・・・・皮を食うものなのか・・・中は空洞で皮の内周りは緑色の身?が薄く張り付いているなあ。。。まあ・・不味い物ではないなあ。。癖もないし。。。しかし、身がないなあ・・・油の方にスライムで流れちゃったかなあ。。。というかこの緑色の薄っぺらなのが身なのかなあ。。あんなに、生ではでかかったのに食い応えがいまいち不足して居るなあ。。。 | |
緑色の身もぱりぱり・・・ちょっと拍子抜けだけど、致し方なし。。 |