美味!アミヒラタケ
(亀山市にて 2003.10.13)

 今年は地上のキノコが出てこないので、木に出るキノコにねらいを定めて、亀山市の某所にて倒木探してうろうろしました。
 遠くからでも目立つボリュ−ム感たっぷりのキノコが・・・喜んで走り寄るとオオワライタケでした。苦笑がてら傘を少し囓ったらやっぱり苦かった・・・
 他の倒木にもオオワライタケが沢山出ていました。地方によっては、水にさらしたりして苦みを抜いて食べるそうですが、そこまでして食べる気にもならず・・

 明るい倒木の上に若いシイタケが出ていました。ホントにこのキノコは美しい・・

 今日は、とにかくウスヒラタケフィ−バ−です。雨がしばらく続いたのでウスヒラタケのシロからはいっせいに発生していました。何本かの倒木にびっしりと発生していました。最初は採取していたのですが、あまりの多さに、途中から観察するだけにしました。

 立木にもウスヒラタケがびっしり・・・ブナハリタケと間違うくらいです。

 私はナラタケが大好きなので、ねらっていたのですが、老菌が数株のみです。採取しようかどうか迷った末、やめました。

 逆にクリタケは今出たばかりで採取するには可哀想な感じです。

 さて、広葉樹の倒木に突然大型のキノコが発生していました。直径20cm近くあります。私はてっきりマツオウジだと思って、何気なく採取しました。しかし、帰ってから傘の裏を見るとヒダ状ではなくて網状です。やっと今まで探していた柔らかくて食用になるアミヒラタケだと解りました。

 アミヒラタケは本によって美味しい(幼菌は松茸に似た香りで美味!・・・ホントかよ!)と書いてあったり、堅くて食不適と書いてあったり、若い菌でも堅くて食べられなかったと書いてあったり、いろいろ評価が分かれています。
 ポイントは菌の硬さのようです。この日採取したやつは柔らかくて丁度みずみずしいシイタケのような硬さでしたから、充分食べられるでしょう。
 採取して直ぐ香りをかぎましたが松茸の香りはしませんが、すがすがしいキノコの香りで食感をそそります。

 傘の裏面は見事な網状。

 断面は白くしっかりしています。網のヒダはイグチのように厚くないけど、若干硬めです。

 スライスしてホイル蒸しにしたところです。この食べ方が一番キノコ本来の味をストレ−トに確かめられます。食感は網のヒダは少し堅いですが実の部分はぷりぷりして歯ごたえもありいい感じです。香りはあくまでも爽やかな鼻にぬけるきのこのすがすがしさがあります。味は思いの外旨みが強く癖もなく食感と相まって美味です。
 どのくらい美味かというと、この日同じようにホイル蒸しにしたヒラタケ・シイタケより旨みが強くて美味しかったです。ただ、ホンシメジ・コウタケ・ベニテングタケの味には遠く及びませんでした。
 バタ−炒めも食しましたが、全く美味しかったです。こんなに美味しいキノコを食不適なんて書いちゃいけません。