2000年25時れいめい塾

文系が文系であるために

大西幸祐の不肖の弟子たち


三日間の思考錯誤(大森)

早く起きなさい!!とふとんをうばわれ、いつもと同じパターンで一日がスタートする。今日は冬休みの一日目、その日からは三日間ある滋賀遠征だ。練習試合ではあるが、各県ベスト8以上しか参加資格がないだけあって、そう簡単に勝てる試合ではない。最近、ボクは先生(顧問)に構えの姿勢が悪いと指摘される。横から見ると前傾になっているのだ。だから、練習前は、いつも鏡の前で自分の構えをチェックする。・・・が、試合中は打つこと、勝つことに気がとられ構えがくずれる。剣道の用語で、”打って勝つな、勝って打て”といわれるくらいで、打ちにいって勝利を得るものではない。自分が相手の中心を取り、気迫で相手に勝り、圧倒して気持ちの面でも相手に勝ったのち、技をくりだせるのであるのだ。早く竹刀を、相手にとどかそうと思う気持ちがボクの構えをくずす。しかし、構えばかりに気を取られると、力が入ってしまい、かたくなり出遅れる。心と体のバランスをとるのはむずかしい。

何回も試合をくり返す中、一番悪かった内容の試合は、先鋒が一本負け、次鋒・中堅・副将と引き分ける。大将としてまずは一本を追うボク。途中、一本を返す。この時点ではチーム的に同点である。問題はここからだ。もう一本取れば勝ち。だけど取られたら負ける。勝ちたい。でも勝ちに急ぐとスキができ、取られてしまう。そんな葛藤の中、ボクは平常心を失っている。また、心の中には「驚・懽・疑・惑」といった、驚きや恐れ、疑いや惑いといったものが重くのしかかる。

結果は一本取り返されて、チームとしては負けてしまった。大将としての役割を果たせなかった。今、一番足りないのは心のコントロールである。だから1試合ずつを大事にしようと考えた。実際、今の三重県の上位を目指す学校なら、技術ではたいして差はない!! 最後に決め手となるのは技術ではなく、集中力、精神力であると思うし、どんな状況でも動じない不動心であると思う。冬休み中にもう一度遠征がある。三日間の思考錯誤の末、まだ考えはまとまっていない。冬休みに成長するため、まだまだ思考錯誤が必要だ。

大森 12月7日

テストも終わってそろそろ日記を書こうかなと菊山と話をしていたら、「お前、大森は全く日記書いてくれへんくれやんみたいなこと書かれとったで」と菊山が・・・。「マジ? もうそんなん書かれてたん? テスト期間やったのに」と軽く焦るボク。大西先生の授業が終わってマッハで日記に取り組む。はぁ〜、何か言われるかなぁと思って日記を出しにいったのが午前1時過ぎ。塾先はいない! せっかくの初日記やのに!!と思ったが、明日渡せばいいかとなぜか安心しているのは気のせいか。とりあえずほっと一息ついた。

大森 12月8日

今日は日曜!! 現国の日だ。二時からと聞いていたが「三時にしてくれってみんなに伝えといて」と、大西先生から一言。メールで三年生にも送る。二年は岡田とかんチャン(香奈子)と寺沢だ。そして寺沢から返信。”ごめん、アドレス間違っているよ”と意味不明な文だった。
授業が終わってメシの時間、本人じゃないのかと思ってメールをしてみた。その寺沢と話を進めていくと、前に寺沢が使っていた全く同じアドレスを別の人が漬かっていたらしい。その人は大阪人だった。信じられないような偶然だったけど話を進めた。心のどこかで女の人かなぁと軽く期待していた(笑)。おそらくむこうも。
その大阪人は高3みたいだ。受験は終わったらしい。大阪学院大学に決まっているとか。”今、ボク、ターゲットやっとんのさぁ”と僕が送ると、”ターゲットか、今のうちにやっといた方がいいよ。3年になってから楽やし”と、いつの間にかフレンドリーに。
けどボクには勉強があるので、名もない大阪人に別れを告げて再び勉強しだした。ほんの一瞬の出会いが今日は心に残った。

香奈子

最近ちらついた雨を見て、昔よく休みの日に雨が降るとお父さんがビデオレンタル店に連れていってくれたことを思い出しました。私は休日の雨が好きでした。そういう日は車に乗って3人でお店に行って好きなビデオを借りるのが私達の習慣でした。私の周りにはその頃からたくさんの機会が与えられていました。
私のお父さんは元々映画の好きな人で、私の小さい頃からビデオケースには「インディ・ジョーンズ」や「スター・ウオーズ」や「バック・トゥー・ザ・フューチャー」といったシリーズものもあれば、「風の谷のナウシカ」や「となりのトトロ」「魔女の宅急便」といったアニメもあったし、他に「グーニーズ」や「オズの魔法使い」や「ベン・ハー」や、言い出したらキリがなくなるくらいたくさんの映画があって、お父さんは休みになるとたまにその映画を見ていました。それが私達が映画を見るきっかけとなりました。私達はお父さんと一緒にそのビデオを見るようになり、やがて私達は昼間からビデオを取り出して同じ映画を20回も30回も見るようになりました。
幼稚園から帰ってくればビデオケースを開けて何を見ようか悩んだし、小学校へ上がっても知り尽くしているストーリーをまた繰り返し見ては、同じように笑ったり、感動を覚えました。中学校へ行っても、そして高校へ行ってもビデオケースを開ける機会は少なくなったにしろ、私の心の片隅にはいつもあの映画たちがあったのだと思います。
うちにあったビデオはどれも古いものばかりだったけど、どんな新しい映画を見て、どんなにそれに感動して影響されても、それはもう私が幼い頃もらった感動とは違ってしまいました。私にはもう同じ映画を何度も見るようなことはできないなぁと思うと、昔が懐かしくなり、そしてそれを大切にしなければなぁと思うのです。
私がいろんな夢を経て、今の夢にたどりついたのは振り返ると、私に与えられたすばらしい環境があったからです。もし私に相応の機会がなかったら、環境がなかったら、今こんなにも映画と深い関わりを持つことはなかったでしょう。私はお父さんから映画を愛するきっかけを与えてもらいました。そのことに私はいつもお父さんに感謝しています。

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