私と剣道 継続編

すべてが あと一歩のところで終わってしまい、不完全燃焼のまま、中学時代の部活にピリオドを打った。剣道の強い高校への進学も考えたが、結局それもやめ、ごく普通に受験をし 普通の高校生になった。

入学した高校には、2階建ての武道場があった。1階が柔道場、2階が剣道場になっていた。”す・すごい!”中学の時は両隣を他のクラブ(バドミントンと体操部)が使用していたため、お互いがけん制しながら活動していた。でもここは、コートが2面貼れるだけの広さと、床の間?らしきものまである。”おぉ!!ここから、又私の新たな歴史が始まる・・・”けれども、オリエンテーション等で武道場に何度も足を運んだが、なんとなーく 活動の軌跡が感じられない。
しかも、女子部員のかげがない。???

どうしたものかと ふらふら校内を歩いていたら、「剣道部なんやけど見学にこーへん?」と声をかけられた。初めての”女子の先輩”だ。「きゃ〜〜」「い・行きます!」
道場につくと、数人の男子の部員が稽古をしていた。なかでも、ひときわ目立つ長身の先輩。Mr.I高 K先輩だった。「はいります〜〜」 即座に答えたのはいうまでもない。ただ、素朴な疑問が「女子は稽古しないんですか??」「うぅ〜ん 女子は時々するの」 ”時々?” その言葉はまもなくわかることになる。

入部後すぐ4月の29日に 春季大会があり、私は先鋒(団体戦のトップ)で出してもらった。初めての”女子の先輩”達はとてもかわいがってくれた。女子の新入部員は結局私一人だったが、少しも気にならなかった。

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