紀州犬 
犬名 玉風号(初代大和)
平成18年7月24日没
秀風号(二代目大和) 玉号(百合)
犬種 紀州犬 紀州犬 紀州犬
所属 日本犬保存会 日本犬保存会 日本犬保存会
生年月日 平成5年8月17日 平成19年1月14日 平成13年5月1日
出生地 三重県度会郡玉城町 三重県津市 三重県度会郡玉城町
性別
性格 普段はおとなしく、何か有れば凶暴 猪を狩する犬なのに『猪突猛進』 怖いもの知らず
特技 まて!でかなりの時間待て 愛想が大変良い 寝る事、ぞうりや靴を壊す事
紀州犬の先祖のお話し
むかしむかし、紀の国は阪本村(現三重県御浜町坂本)に弥九郎という鉄砲うちの名人がおった。
ある日、弥九郎が新宮からの帰り道、のどに骨がひっかかり苦しんでいる一匹のオオカミを見つけた。弥九郎はオオカミを助けると、「もし良ければ、お前の子どもを一匹俺にくれんかのう。」と言ってオオカミをはなしてやった。
それからしばらくして、弥九郎の家の前に一匹のオオカミの子がおいてあった。弥九郎はそのオオカミの子にマンという名前をつけ、大切に育てた。マンは立派な猟犬になり、村のみんなに“弥九郎の犬”と呼ばれ、かわいがられた。
ある年のこと、新宮の殿様が、このあたりの村々の鉄砲うちを集めて狩りをすることになり、弥九郎もマンをつれて出かけていった。狩りがはじまり、殿様がそのようすを山の上で見ていると、そこへ一頭の大イノシシが飛びかかってきた。その時、どこからともなく一匹の犬がイノシシに襲いかかり、あぶないところで殿様は助かった。
「あれはだれの犬じゃ?」とたずねると「この犬は、阪本村の弥九郎の犬でございます。」ということで、弥九郎は殿様からたいそうなおほめの言葉とごほうびをどっさりもらって村に帰った。
村では、村中の人々が「弥九郎とマンはたいしたもんじゃのう。」とたいそう評判になったが、ある日、弥九郎のおばさんがこんな話をした。「この犬はオオカミのさずけもんと聞いとるが、オオカミは生きもんを千匹殺すと、しまいには飼い主にもおそいかかるということじゃ。イナゴ一匹でもその数に入るというんやから、もうかれこれ千匹に近かろう、今のうちに何とかせんとえらいことになるぞ。」マンはこの話を聞いていたのか、その夜おそく三回の遠吠えをすると、弥九郎のところから姿を消してしまった。
この弥九郎の犬が、後の紀州犬の先祖ということで、紀州犬はオオカミの血を引いているといわれています。
紀州犬は現在、秋田犬、土佐犬とともに天然記念物に指定された代表的な日本犬です。


紀州犬とは
 家犬と野生狼の交配種を先祖にもつという 紀州犬は、秋田犬、土佐犬とともに天然記念物に指定されており町内でも飼育する家は少なくありません。
日本犬としては中型の部類に属し、体高はオスで52・前後、メスで49・前後です。毛色は白が多く、そのほか にも茶、赤、胡麻等いろいろありますが、長毛ではなく堅いものが良いとされています。
顔貌は張りがあり、額は平たく、目は三角形で濃い茶色、鼻頭は色物は黒で、白は小豆色が良く、耳は三角で前にややかがみ、丸みがなく鋭角で厚いものが良いとされています。体長と体高の比は10対10が理想的です。
子犬の選定はなかなか難しいので血統の正しいものを選ぶのが無難です。洋犬と違い古武士の如く「二君には仕えず」といった性質をもち、成犬では主人をかえると馴れにくいので、子犬から育てることが大事です。現在は、番犬、愛玩犬として飼われていることが多いようですが、狼の血を受け継いだその勇猛果敢な性能は猪を一撃で倒すほどであり、猟犬として訓練させていることも行われています。
なお、紀州犬はあくまで賢く猛々しい性格です。
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