今までに2回だけ慰安旅行とかいう事を体験した事があるじょ
ひとつはグアム島、んでもうひとつはロス
まずはグアムから
俺の友達の店と合同で行く事となった
あれはまさに悪夢やたな・・・
どうしてグアム島に行く事になったのかは憶えてないけどな・・・
多分安かったからと思うけどな・・・
いつものようにウエストバッグひとつという超軽装で日本の地を離れた
グアムに着くなり俺はひざがガクガク震えるのを覚えたじょ・・・
周りみぃ〜んな日本人、日本語、挙句の果てに屋台のラ〜メン屋まで登場してきたじょ・・・
俺は
「ここ一体何処?大門か?」
みたいな感じで、少しだけ持っていた期待感も吹き飛んでしもたわ・・・
仕方無しにホテルに着くと、そこも日本人の嵐であった
それに輪をかけるように従業員の横柄な態度
まぁこれは気に入ったけどな♪
腹が減っては戦が出来ぬ為、寿司を食いにレストランに入った
まぁこんな所まで来て寿司を食べる俺達の神経もどうか?って言う説もあるけど
まずい!
と思いつつも
「お兄さん、イクラとウニもうひとつずつ!」
てな感じで和気藹々と
ってなはずも無く
それぞれみんな別行動をとることになったじょ♪
ある奴はPADIのライセンスを取りに
またある奴はレンタカーで島内をドライヴしたりと
んで俺は何をしていたかと言うと
寝てましたわ・・・
ホテルから1歩も出ずに
プールの横で
毎日毎晩
掃除のおばちゃんに
「時々水に入らないと火傷しますよ」
って言われるぐらい
たったひとりで
それが俺のグアム島の思い出やな・・・
もう2度と行くかいっ!
っていうか今までに行った外国ワースト5の中の堂々2位であります
っていうか・・・なんで俺はあそこに行ったんやろ・・・
ロスの場合
当時、店でバイトをしていた大学生Aを連れてアメリカに飛んだじょ♪
まぁ卒業祝いと就職祝いを兼ね
なんという心の広い人だろう!
と思われるのを期待しながら
俺の頭の中は
一体どういう風に奴を騙してやろうか?
と本来持っている獣の本能が
俺の頭の中で悪魔と天使が葛藤を繰り広げ出したじょ♪
ロスに着くなり友人が迎えに来てくれた
CHARLIE SEXTON BANDでドラムを叩いていたGARY君が
「おう!ようきたのぉわれ!まぁ茶でも飲んでかんかいわれ!」
ってな感じで
早速ダウンタウンまで車に揺られ
着いたところがサンセット通り♪
早速Aに
「お前が今日泊まるところを見付けてこい!」
と愛のムチを軽く1発かましてやった
Aはビビりながらもモーテルをゲット!
その場所を知らされてたどり着いたところは悪名高き安モーテル街
の中の最も安い所であった
俺は
「ひょっとしたらこれはAの仕返しか?」
「普段ムリなことを可能にするように加納というあだ名をつけてやった事の報いか?」
といろんな事を考えながら
黒人達のたむろするロビーをすり抜けながら
やっとの思いで部屋にたどり着いてからAに
「ノド乾いた、水!」
と再び愛のムチをかましてやったじょ♪
しばらく愛のムチゲームを楽しんだ後、我々は近くを散策に行った
俺は買い物という事には興味を示さない性格だがAは違っていた
行く店行く店でカードを乱用し、4件回ったところですっかり別人に変身していた
今までのダサかったAからハリウッドの脇役エキストラ程度に
っていうか牛男に
っていうか和製インスタントカウボ〜イに
俺は
「こいつかなりトリップしてきたな?」
「こんな服とか靴とか日本で着たら決まった就職もパァ〜になるでぇ〜」
と思いつつも
「いやぁ〜A、似合う似合う!見直したぜぇ!」
とか、ホントは
「アホかお前は?見損なったぜぇ」
といいたかったけど得意の口も滑らず・・・
なんだかんだで数日が過ぎ、すっかり在米日本人っぽくなってきたAに
最後の愛のムチをくれてやったわ!
そ、それは・・・
「おい、A、金とパスポート出せ!」
「明日返すから,今日はお前$10で生活せい!」
「勿論泊まるところもこの金額以内!」
Aは
「えぇ〜?HATCHさん無理っす〜!」
俺は
「お前それでもカウボーイか?」
と訳のわからん事を言っては無理やり納得させ
っていうか
Aをこの荒れ狂った夜のハリウッドに
まるでライオンが自分の子供をがけから突き放すがの如く・・・
俺は
「怒り狂ったようにたてがみを広げ威嚇しながら
ってライオンか?俺は・・・
いくら心を鬼にした愛のムチゲームでもこれはちょっとやりすぎかな?
と思った俺は、後ろから見守ってやる事にした
うろうろと夜のロスを当ても無くAが行く
危険な事が起これば、俺が危ないのでしばらく距離を置いて後を行く・・・
突然、GARY君との約束を思い出した俺は電話ボックスに
「はろ〜げ〜り〜」
「ぺらぺラペラペラぺラぺ〜ラペチャクチャペチャクチャ・・・・・・・・・・・・」
俺はす〜っかりAのことを忘れて40分ぐらいべシャっていた
ちょっと心配になった俺は疲れたのでそそくさとモーテルに帰って寝たじょ(笑)
ってゼンゼン心配して無いやんけ!
とりあえずなにか不幸でもあれば申し訳無いので日本の友人宛に絵葉書をしたためたじょ♪
内容は
「うい〜っす!みんな元気か?俺だけ元気やじょ!
Aが拉致されて今から救出に行くじょ・・・
金送れ・・・Aの身に何か起こったときは
Aの家族に謝っといてくれ・・・俺はベストを尽くす・・・」とな(笑)
しばらくしてから目を真っ赤に充血させてAが帰ってきたわ♪
俺は
「お前今まで何処ほっつきあるいとったんじゃ?明日はユニヴァーサルスタジオ行くじょ!」
「はよ寝やんかい!」
「あっ水買ってきて!寝る前に」
かくして1週間ぐらいの思い出に残る慰安旅行を終え
再び日本の地に・・・
店に帰るとみんなが
「Aは?Aは一体どうなった?アメリカ政府は?」
などと訳のわからぬ事をほざいていたわ
A曰く
「慰安していたのはHATCHさんだけ、僕は毎日が地獄でした・・・」
とさ
ったく親の心子知らずとはこの事をいうのか!
ってか?
めでたしめでたしと♪
追伸
Aへ
また行こうぜ!♪