いやぁカナダ広しといえども
こいつぐらい
酒と癒着していた奴も
珍しい!
今はもうここにはいないけど
確かあいつはトロント出身ではなかっただろうか?
奴の名はB
昔1度だけこいつと店の客達とで
京都に遊びに行った事があった
その時の話を少々
Bは松阪に住んでいた
ある日
BがBの友達がカナダから遊びに来たので
HATCH’S BARに連れてきた
彼の名はM
BとMは幼馴染
B曰く
「12歳から一緒に酒を飲みつづけているらしい」
とにかく
Bは、店に入ってくるなり
「HATCH!紹介するわ!こいつは俺の友達のM!」
俺は
「うい〜っす!ようこそ日本とHATCH’S BARへ!」
Mは
「おえぇ〜〜っ」
トイレに駆け込んでいった
ってなわけで
いろんな話をしているうちに
話がはずんで
Bが
「明日は休み!京都に遊びに行こう!」
店の客を誘っていた
客は
「行こう!行こう!」
勿論その夜は
HATCH’S BARで乱痴気騒ぎ
んで俺も
酔った勢いで
「こらぁ!B!俺も連れていけ!」
すると横からMが
「うげぇ〜〜〜っ!」
またトイレへと消えた
翌日
「何であんなアホな約束をしてしまったんだろう?」
と後悔しながらも
朝9時の電車で京都にGO!
Bは電車の中でも
ビールを片手にほろ酔い気分
Mはあいも変わらず
「うげぇ〜〜〜っ」
俺もつられて
「おえ〜っ!」
京都に着くなり
Bが
「のど乾いたぁ!酒屋探そうぜ!」
っていうか
水飲め!水を!
結局京都市内をうろうろして
飲んだビールは30本ぐらい
さすがに腹が減ってきて
嵐山で純日本風のレストランに入って
俺は
「湯豆腐定食をひとつ!」
Bは
「俺はビールと枝豆!」
Mは
「何にも要らない、早く国に帰りたい!」
泣いていた
帰りの電車でも
Bはキオスクで
オレンジジュースと焼酎を買って
電車の中で飲んでいた
Mはまだ泣いていた
津駅に着く頃Bが俺の耳元で
「俺はまだ酔っ払ってないぞ!」
って
急に叫び出した
っていうか
俺は何も聞いてないし
お前、それって酔っ払いの証やないかぁ!
っていうか
結局Mは日本に何をしに来たんだろう?
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