そう言えば最近、絵葉書の数がめっぽう減ってきたなぁ

昔は週に1枚は舞いこんできたのになぁ


って言うか

俺もめったに出した事ないですが




この前、手紙とか絵葉書の整理をしていたら

すごく懐かしい手紙が出てきました




さかのぼる事4年前

当時よく俺の店に出入りしていた女の子からの手紙でした

ここでは名前をLとしておきましょう




Lはアメリカのカリフォルニアからやって来た娘さんです

すごくかわいい女の子です(でした)




よく俺達とビリヤードをして遊んでいました


しかしよく自分から自爆するので



俺は

「danger girl」  (危ない娘)

というスンバラシイあだ名をつけてやりました



以降DGと称す




とても頭の良い娘で、すぐに日本語をマスターしていきました



そんなDGの事を思い出していたら

またまたツルの話になってしまいますが





ある日、DGから1通の手紙が来ました



俺は

「おぉ!DGからの手紙や!」

「義理堅い奴やのぉ!」



読んでみると


「hello,hatch !
how r u doin?
I miss you!!!]




ってな事がぎっしりと綴られていました


いわゆる


「恋文」っぽく




俺は少々感慨深げに


そのDGからの手紙を読み返していたら





ツルが1羽



うれしそうに店にやってきて



自慢げに



「おぉぉぉ!ディ〜ジ〜から手紙来たじょ〜♪」



といって


カウンターに席を取り


DGからの手紙を読んでいました



どうやらツル宛にも手紙を出していたらしい




ツルは

「ふんふん!おぉ〜そうかそうか!」

「あいつも元気そうやのぉ!」

「なるほどなるほど!」





といってはビールをすすっていました




ここで俺は


「ゼンゼン言葉わからなかったツルも

さすがに何年も一緒に遊んでいるとだんだんわかってくるもんだ」

と、感心しました




ツルがトイレに行っている隙に

DGからの手紙をちょっと拝見しました




俺がツルに対して感心していた事がぶっ飛んでいきました




内容は


ぜ〜んぶひらがなで書いてありました


こにちわはやとげんき?わたしがげんきですあなたいないわたしあめりかきました
またこんどはちゅといしょにあめりかきてくださいわたしさみしいちょとだけでも
はやとげんきでねにほんのともだちわすれないわたしはやとともだちすきです
みなさんげんきですあなたもからだきおつけてさよな





俺は


この文章をスラスラ読んでいたツルの


頭の中を、割ってでも見てみたい衝動にかられた



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