としやんくんからのラブレター
〜元気になれる?ラブレター〜
梅雨が明けたというのに、はっきりしない天気が続いていたけど、今日は澄み切った青空がとても清々しい気持ちにさせてくれます。
こんなふうに君に手紙を出すのは、大学を『卒業』してから初めてのことじゃないだろうか・・・。
もう15年になるんだね。
あの頃の僕は、「『明日を変えたい』!」っていう思いが強く、大学の講義はそっちのけで『ボヘミアン』のような生活を送っていた。
君に出逢ったのは、そんな生活に疲れていた頃でした。
サークルのコンパでたまたま隣りになって、いろんな話しをしたね。
「夢を食べる『バクの夢』って、どんなのかな?」って、とても『Natural』に聞く君に、僕は驚きながらも、恋を感じはじめました。
それからの僕は、君の『smile』を見る度に、「『走って下さい』!」って励まされているようで、灰色だった僕のキャンパス『LIFE』もとても充実したものになりました。
それはまさにピンクの絵の具で、『キャンパススケッチ』を描くようなもので、神様が僕にくれた『PRESENT』なんじゃないかと思ったりもしたもんでした。
結局僕らは何にもなかったけど、君のことは本当に良い『友達』だと、今でも思っています。
今日こんな手紙を出したのは、君がとても落ち込んでいると聞いたからです。
彼が亡くなったことは、僕も本当に驚きました。
君にとっても僕にとっても、本当に大切な人だったから・・・。
大切な人だったからこそ、元気に振る舞え、彼のことは忘れろ、なんて僕には言えない。
『Don’t forget forever』!彼のことを思えば思うほど、悲しみや切なさはつのるばかりだけど、僕は彼のことを忘れたくはない。
そんな『せつなさを抱きしめて』、僕は彼の分もこれからの人生を歩いていきたいと思います。
だから君がいつもの君に戻る日を、僕は待っています。
「『悲しみはいつの日も』続くとは限らない・・・」いつか君が僕に贈ってくれた言葉です。
とても感受性が強くて、涙もろい君だけど、『乗り越えて行けるね』。
君の『笑顔が好きだから』、僕はいつまでも待っています。
これから夏も本格的になっていくけど、身体には充分気をつけて下さい。
それじゃ、また手紙書きます。
沢田 聖子 様
としやん〜優しくなれる?ラブレター〜
あんなことがあってから、もう半年がたつんだね。
あの時の僕は、どうかしていた・・・。
あなたへの想いは、『Respect』なものだと思っていたけど、本当は『愛を下さい』って無理強いしているようなものだったんだね。
あなたと出逢い、そして別れ・・・僕の『青春の光と影』が同時に現れたみたいだった。
あなたと別れた半年は、本当につらい日々だった。
僕にとっての、『青春エピローグ』のような感じでした。
秋から冬へと『流れる季節の中で』、この悲しみを「『雨よ流して』!」と叫びたかったけど、本当につらかったのは、あなたなんですよね。
『少年とドルフィン』が描かれたポスターが似合っていたあの部屋も、悲しみの葉が降り積もる、『落ち葉の部屋』のようになっているのだろうか・・・。
『In My Heart』と刻印された、あなたが好きだった調べが流れる、あの『想い出のオルゴール』も、今となってはもう聞くこともできないのだろうか・・・。
結局のところ、僕は僕自身の弱さであなたを傷つけた。
それなのに、あなたは僕を見守ってくれている。
一番つらく、悲しいのはあなたたのに、言葉を交わすことはなかったけれど、『振りむけばいつもあなたがいた』。
だから、僕が悲しんでいる暇はないのです。
悲しみの『涙はつばさに』乗せて、僕は歩き始めます。
『あなたからF.O.』していくのではなく、『まっすぐに・・・愛』していますと言えるその日まで、そして再びあなたのことを『シオン』と呼べるその日まで、一歩一歩を踏みしめながら歩いていくことを『約束』します。
本当にごめんなさい・・・そしてこれからの僕を見ていて下さい。
沢田 聖子 様
としやん「すごいぞ、すごいぞっ! としやんくん。
アルバム『History』になぞらえての2通からなる構成と、収録曲全てをフレーズに織り込んだ、とっても素敵なラブレターだ。 しかも、その中身の温かいこと、温かいこと。 SHOKOさんへの思い入れが、まっすぐに伝わってくるよね。
ほら、さっきから、明日から吹いてくる『風を感じて』いるけれど、その声は『ガンバレ!』って言っているように聞こえているよ。」 すーより
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