目次へ


2004年12月31日 N*Kホール客席

誰も知らない。こんな派手な三人組がここに潜入していたなんて…
どうやって入場できたのかは謎だ
ショー・ビズ界に顔のきく、ヤン・ミミが手配したのか…。その割には二階左端の最後列の席に、その三人は座っていた
比較的おとなしく、私語も少ない
それもそのはずだ。三人は、ハードなスケジュールの合間に、ここ、日本にやってきたのだから…

zzz…zzz…。んがっzzz…

「んっ!いけないっ。つい居眠りをしてしまったわ。もうすぐ開演ね。ほらっマイキー、会長、起きるのよ!」
「んはっぐはっ…おお…ミミさん、始まりましたかな?」
「いえ。でももうすぐよ。ホラ、ステージにあんなプレゼントボックスが用意されたわ」
「…んがっ…」
「マイキー!起きて!ねぼすけさんねぇ。一番楽しみにしてたのはアナタでしょう?」
「んあああ・・ふあああ。良く寝た。ミミさん、会長、おはようございます」
「まあ。ほんとに困ったちゃんねぇ。今は夜の7時すぎよ」
「そうでしたか。いやぁ、この年末、ベガス、ロス、パリそしてモスクワと、ハードに飛び回りましたからなぁ…」
「そうそう。ここへ来ると聞いたのは・・あれは昨日、モスクワでコサックダンスのレッスンを受けていた時でしたなぁ、はっはっはっ」
「ミミさんが頬を紅潮させて『取れたわよっ』とレッスン室に入ってきたとき、何が起こったのかわかりませんでした」
「そうよ、まさかこんなギリギリに取れるなんて思わなかったのよ。それからが大変だったわねぇ
ジェットでは間に合わないかもってロシア空軍の戦闘機に乗せてもらって…」
「そうそう」
「これ以上先に飛ぶと領空侵犯だからとか言われて…」
「そうそう。パラシュートで落下しながらアタクシ電話でヘリを手配したんでしたわねぇ」
「そうですよ。降り立ったクナシリからヘリに乗ってここトーキョーへ…」

三人は同時に目を閉じ、昨日のハードな旅を思い出した

「そう言えば、BHCの理事!同じ頃成田に到着してたらしいわ!」
「なんですと?わしらもそちらに便乗すればよかったですなぁ」
「残念だわ。なにせ私たちはモスクワでしたもの…。でも、同じ地にいられますのよ、光栄ですわ〜」
「ミミさん、しかし、どうやってこの席を確保なされたのですかな?」
「オホホホ。昨年までこの歌合戦に出場していた、ユキサオリという方と、それからぴーたーという方が、アタクシのために口をきいてくださったの」
「ほおおお。ご親戚か何かで?」
「いえ、親戚というわけではないの。でも…グラデーションな関係?ほほほ」
「ぐらでーしょん?いやぁ、難しいですなぁ。しかし、われら三人が、この『こおはく歌合戦』に出場…
いや、歌合戦を観覧しているなど、BHCのメンバーはつゆとも知らぬでしょうな
わっはっはっはっ。…おや、どうしたマイキー」
「…私、あのマツケン殿を生で見られるとは思いもせず…ただ感涙にむせっておるのでございます」
「そうね。他にも見所はたくさんあるわ。これと、アタクシ達が年末習得した数々のダンス、ショー技を持ち帰って
BHCのショータイムをアタクシ達で盛り上げなくてはね!」
「そうですな。われわれ三人の底力をあの生意気なBHCの連中に見せ付けてやらねば…」
「…ミンチョル君も来たかったのではないでしょうか…。彼はまだキツネダンスしかできてませんし…」
「あら、彼にはまだまだこの舞台を味わって自分のモノにするなんてこと、できないわ。いいのよ。あ…そろそろ開幕よ!見て!」
「…おお…」

舞台上のプレゼントボックスが開き、後ろに出演者がならんでいる

「まぁっ。この始まり、素敵じゃない?アタクシ達のショーの始まりは…これよ!」

ありきたりな演出にも思えるのだが、ミミの目の光は異様だった

「あらっ。なんて細い女の子?震えてるわ。かわいらしい。思い出すわぁ…初舞台を…」
「ミミさんに比べるとあの子はイマイチ迫力がありませんなぁ」
「あら、今のアタクシと比べたらあの子が可哀相ですわ。アタクシも初めての舞台はあんな風でしたもの」
「…ミミさんの若い頃…」
「おお。今度は君の好きそうな衣装を着た若者達だぞ、マイキー」
「ほおお、ゴールデンなスーツ、しかも型違いですなぁ。会長。あれも我々のショー・タイムに取り入れますか」
「うむ。…しかし…金がかかりそうじゃのう」
「なに、この歌合戦が終った後に、交渉しましょう。我々にゆずって頂きたいと!」
「そうじゃの!マイキー!」
「あ〜ら、あの5人は『ときお』というグループで、この後ジャ○ーズカウントダウンに出演するのよ。あの衣装のままで移動らしいわ
だから交渉するならそちらについていかないと…」
「そうでしたか…ではまたヘリを…」
「そうね、でも他にも獲得できる衣装があるかもしれないわ」
「そうですね。最初から食いついていては、ヘリ一台に乗せきれませんしねぇ」
「はははは・ほほほほほ」

「あらっもおにんぐ娘よっ。アタクシあの子たちにも注目してますの!カワイイでしょ?」
「ほおおお。こんなにウジャウジャいては誰が誰だかさっぱりわかりませんなぁ」
「そう。でも、BHCのホ○ト君たちをこんな風に並べて踊らせるって…素敵じゃなくて?」
「ミミさん。あなたは、スターとして舞台に立てるだけでなく、演出方面でもその才能を発揮なさる…
誠に素晴らしい。さすがはショー・ビズ界の女王じゃ」
「まったくです」

「まぁ。韓国でも活躍中のぼあちゃんよ」
「ほほお。ニホンでも人気がありますなぁ」
「我々も来年、ああいう風になりたいですねぇ」
「アタクシ…ダイエットしなきゃ!」

「まあこの子たち何かしら?…ごまきとあやや?…ふううん、いいじゃない?…」
「ミミさん、メモを取っておられるのか?」
「あらっホホホ…。やっぱり若い子のパフォーマンスを取り入れないと…」
「なるほど。わしらも少し頑張らんといけませんなぁ」

「ちょっと!これよ!ミカワ!」
「…な…なんですかな…この…舞台装置は…」
「これ、毎年コバサチとかいう人と対決していたらしいの!今年はコバサチはやめたらしいの!見物よ!」
「…」

ミカワの舞台を見入る三人

「…あれは…何を表しているのかしら」
「…私、『蛾』ではないかと…」
「ううむ…ワシは…『閻魔大王』かと思いましたがのう…」
「それにしてもこの歌はニホンでヒットしているのかしら…」
「それよりもミミさん、このミカワという人、男ですか?女ですか?」
「ちょっと待ってね…資料によると…オトコだわっ!」
「ほおおお、オトコでもメイクするのですなぁ…」
「…まけられないわね!」
「…おお、ミミさんが燃えている…」

「まあっ何かしらあの子たち!変わったパフォーマンスよ!」
「ええっと『気志団』ですな。旧字体で書かれております」
「おっ…あれはポラリスのミニョン君…おおっ7人も?」
「なあんだ!彼が出るなら生理事出なくてもよかったんじゃない」
「ほ?」
「でも7人も…あきらかにニセモノですが…」
「いいのよ、遠目だからホンモノに見えるじゃないの」
「しかし、ファンの方々はすぐにニセモノとわかるのでは?」
「構わないのよ!」
「ミ…ミミさん…ポラリスで何か嫌な事でも?」
「あ〜ら、別に!」『言えないわ、門前払いだったなんて!くそうミニョンめ!』


「いよいよ韓流コーナーよっ」
「生理事が出るんでしょうか?」
「そうね…出るかもしれないわ」
「おおっセナ君ですぞ!」
「まあっ!セナヤ〜。キム・セナ〜!聞こえたかしら…あの子ったら…立派になって…ううっううううっ」
「ミミさん、そうでしたな、あの子はミミさんが目をかけてやっていたのでしたな」
「会長、それはドラマの中ででは…」
「何を言うか、それを言ってはおしまいだぞ、マイキー」
「おっと…そうでしたな…失礼」
「そうね。目張りを入れるとやっぱり舞台映えするわね。小指のマイクも可愛くていいわ!」
「次はポラリスの専属歌手ですな」
「ええ。いい声ね。でもそれだけよ」
「ミミさん、手厳しいですぞ。はっはっはっ」
『ポラリスの名前も聞きたくないわ、今は!』

「まあ、髪型はヘンだけど、あの子イイオトコじゃない?」
「どれどれ?ん?Gackt?ほおお。なかなかカッコイイですなぁ」
「君の若い頃に似ておらんか?マイキー」
「はははっ会長、そんなもったいない」
『似ていないわ!』
「…ミミさん、どうされました?険しい表情をなさって…」
「あら、いえ、なんでもなくてよ」

「おお、ワシはこの女性が好きじゃ!」
「どなたですか?…フジアヤコ…ほほう。しっとりとした美人ですなぁ」

「あらっ、このトバイチロウという歌手はどうってことないオッサンだけど、バックのダンサーたちが美味しそう…いえ…素敵じゃなくて?」
「おおお、ワシはこの派手なロングジャケットが欲しいですぞ!」
「これは…ハッピとかいうものですかなぁ」
「そうね、タイリョウ旗を使って作られているようだわ」
「おおおお、まさに荒波じゃ!ワシはこの衣装がほしい!」
「これならその辺でも売ってるわ。買いましょう!」

「私はこの女性がカッコイイと思いますね」
「誰よ?ナガヤマヨーコ?」
「はいっ三味線をかき鳴らしながら歌うその姿。イキだと思います!」
「そうねぇ。けっこういいパフォーマンスだわ。…マイキー。あなたもバンジョーをかき鳴らしながら歌ってみてはいかが?」
「バンジョーですか…また習得せねばならないものが増えましたなぁ。はっはっはっ」
「ワシはこの人のキモノの柄が気に入った!」
「まあ、会長のお好きそうな水墨画調のおキモノですわねぇ…これは…高いんじゃないかしら…」
「ワシはあれも欲しいですぞ!交渉しましょう」
「お振り袖よ…」
「おふりそでとは?」
「普通未婚の女性が着るらしいわ」
「むむむ。しかしあの柄は男>に似合いませんかのう…」
「そうね、仕立て直してもらえばいいかしら…会長にはお似合いのような気がするし…」
「私もそう思いますぞ!交渉しましょう会長」
「うむ、マイキー手伝ってくれるかな?」
「ええ、私の衣装数点と交換してもよろしいかと…」

「おっ…この声は…」
「…ホソカワタカ〜シね」
「高音の魅力ですなぁ」
「うむ。渋い声だけが良いとは限らんのぉ。奥が深いのぉ、ショー・ビズ界というものは…」
「そうですのよ、会長。だからこそ、日々努力し続けなくては…」
「うむ。…おお。ワシはこの『ヤンシュウカモメ』というフレーズが気に入りましたぞ
ワシのオリジナル演歌の歌詞に、是非取り入れたい!」
「まあ、会長ったら…欲張りですわねぇ、ほんとに困ったちゃん」
「いや、すみませんなぁ、つい…」
「いやいや、会長、その『自分の物にしたい』という欲望が、我々三人の成功への第一歩です!」
「そうかのぅ…」
「そうですわ。会長。芸事は欲張りにならないと…」

「おおおおお」
「うおおおお」
「これよっこれなのよっ!」

マツケンサンバに酔いしれる三人

「私の憧れ…」
「ああ…ちょっとごめんなさい」
「あっミミさん…どこへ?」
「ご不浄じゃろ!それよりはよう見んか!」
「はっそうでした。私の全てをかけてでもこのショーを見なくては…」
「なんと軽やかなステップじゃ」
「あのように全く和風のいでたちですのに、見事にサンバのリズムに乗っておりますなぁ」
「素晴らしい…ん?」
「どうされました?」
「いや、気のせいか、バックのコシモトダンサーズの中にミミさんに似た人がいたような…」
「ほおお…おお、二番の歌は、ちょいと息切れしておられますなぁ」
「あの、頭からでている金銀の触覚は、なんでしょうな」
「あれはきっとマイクが内臓されておるのでしょう」
「しかし、ハンドマイクも持っておらぬか?」
「ああ、そうですなあ…ではなんでしょうなぁ」
「…わかったぞ。マイキー。マツケンという人は、実は『コガネムシ』なんじゃ!じゃから頭に金銀の触覚をつけて歌い踊るのじゃ」
「ということは、マツケンサンバというのは…」
「虫たちのお祭りなんじゃ!ほれ。蝶が舞い、てんとう虫が踊る様が頭に浮かばんか?」
「確かに!虫ですな!コガネムシです!そうか〜そういうことだったかぁ…」
「うむ。デズニーアニメの世界とも繋がっておるのじゃな、ばぐず・らいふとかいう…」
「そこまでは気がつきませんでした…。会長の洞察力、素晴らしいですなぁ…」
「ああ…終わってしまった…しかし華やかでしたな。こおはく歌合戦はこれで終りですかな?」
「終りでしょう」
「はあはあはあ」
「ミミさん、一体どこへ」
「ええ、ちょっと、我慢できなくなって舞台へ…」
「何?ではやはり、あの、右から3番目、左から8人めのあのコシモトダンサーは、ミミさんでしたか!」
「あらっ会長、見つけてくださったの?」
「やはり…」
「素晴らしいですな、ミミさんも会長も…
私は…申し訳ない、あの華やかできらびやかな舞台に釘付けになってしまい、ミミさんを見つけられなかった…」
「いや、マイキー、ふと見たそこにミミさんがいなすったからわかっただけじゃよ」
「見つけてくださって嬉しいわ、はあはあ、ちょっと息切れしちゃって…」
「これで終りですかな?」
「いいえ、ハアハア。まだよ。もう少しあるはず…あっほらっみてっ生理事がトコトコ歩いて出てきたわっ」
「おおおおお」
「おおおおお。私が匿名で送ったスカーフを巻いておられる」
「何?あの白いスカーフはマイキーの贈り物なのかね?いやあ、マイキーらしいコーディネートじゃ!」
「ええ、こおはくですからやはり『白』と…」
「お声をかけねば!」

ビョンホンシ〜(ヤン・ミミの声)

ビョンホン〜(トファン・マイケルの声)


「この、しゃがれ声の、若いんだかトシヨリだかわからない男は誰です」
「えーっと…モリシンイチ…とあるわ」
「モリシ…か…」
「何か気になった?」
「ええ…豹柄のシャツにストライプのスーツを重ねるとは…私の気づかなかったコーディネートです!悔しい…」
「…そうね。誰も考えつかないわ…」
「…悔しい…」
「大丈夫よ、マイキー。マイキーは逆にストライプのシャツに豹柄スーツを着ればいいわ」
「イヤ、豹柄スーツは、先ほど応援合戦の時にホソカワと言う人が着ていた…。ならば私は…虎柄スーツを新調しましょう!」
「おお、なんと斬新な…」
「素敵だわ、マイキー…あらっこの女の髪型…イケルわ!」
「…ドリルですかな?」
「そうとも言えるけど、なんだか羽根がついてなくて?オシャレだわ。…サカモ〜トフユミね。今度この髪型にしてみるわ」
「後ろに倒れませんかな」
「…それがちょっと心配だわ…」

「うおおおお、サブじゃ!ワシの敬愛するサブじゃあああっ」
「ああ、会長お気に入りのキタジマサブローね」
「…なんじゃ、今日は地味なキモノじゃのう…」
「そうねぇ。荒波じゃないわねぇ」
「仕方ないですな、歌が『峠』ですからなぁ」
「…『ココデイイナラ頂上ダケド上ヲミレバマダ高イ…』何を言っているか判りませんが、ワシの心にジーンと来ましたぞ」
「ええ、言葉はわからなくとも伝わるものがあるわ…素晴らしいわ…サブ…」
「会長、涙が…」
「おお、つい。すまん…ぐしっ」

「んまっんまあああっ王子様だわあああっ」
「ミミさん、目が☆になってますぞ」
「なんってかわいい…ああああっなんて力強い歌声?!
素敵だわっあのこあのこなんて言う子かしらっああっアタクシがBHCのオーナーなら絶対あの子をNo,1にすえるのにっ!」
「あの子は…ヒカワキヨシ〜ですな」
「ヒカワキヨシ〜ね。マークしとかなきゃ!」
「ほほう…こんな純情そうな青年が好みですかな、ミミさん」
「我々、ヤキモチ妬いてしまいますねぇ、会長?」
「そうじゃそうじゃ、わはははは」
「あら〜ん…でも…ウヒヒヒかわいいわぁ〜衣装と歌のギャップがたまらないわぁん…」

「こっ…これは…」
「なにかしらあの物体…」
「ヒトですぞミミさん!」
「あらっ歌いだしたわ…」
「あの赤いのはどうやらドレスですね…」
「ちょっと!4頭身じゃなくて?!」
「ええ、でもいい声ですぞ」
「ちょっと!なぜあの物体は肩にカラスをのせているのかしらっ!」
「…ミミさん、双眼鏡で確かめましたが、あれはカラスではなく、どうやら『リボン』のようですぞ」
「なんですって?カラスにしか見えないわ…。肩にカラス…いいわね、その演出…カラスを一羽、飼い慣らしましょう!」
「おお、ミミさん、やはりいつも舞台の事を考えておられる」
「いいヒントをくれたわね、あの物体」
「テンドーヨシミという物体です」
「…ヒト?」
「ヒトらしいですぞ」
「雄かしら雌かしら…」
「…わかりません…」
「さっきのミカワといい、ニホンのショー・ビズ界は不思議なひとが多いと聞くわ。ワタシの知り合いのぴーたーだってそうよ
雄と雌を行き来してるらしいし…」
「…ありえませんなぁ…」
「ええ…奥が深すぎる…でも…殿方がメイクしてみるっていうのは新しい試みだわね」
「そうですな。我々も一度挑戦してみましょうか、会長」
「そうじゃな、マイキー。挑戦することは良い事じゃ」
「もう、お二人とも困ったチャレンジャーですわ。ほほほほ」
「はははは」

「あらっ…あのホリの深い、いい声の男は、ニホン人なのかしら?」
「いい声ですな。ニホン人でしょう、ヒライケンとあります」
「しかし、それしかパフォーマンスがないのはつまらない」

「ああ、これよ、コバサチ…昨年までは舞台装置が大掛かりだったらしいわ」
「今年は地味ですな…地味と言っても大きな花の柄ですがなぁ」
「あら、泣き出したわ。どうしたのかしら」
「感極まったのですかなぁ…」
「そして、これがイツキ?…なぜこの人がトリをつとめるのかしら。つまらないわ〜」
「そうですな。マツケンサンバで楽しく終った方がよかったですな!」
「ほんとに!盛り上がって終るのが一番じゃない!アタクシたちのショーは、こんな辛気臭い終り方じゃダメね!」
「おお、ほんとうに終わってしまったようですぞ」
「じゃあ、交渉にいきましょう!」
「そうですな!」
「そして年内に本国に戻りましょう!」
「そうしましょう!」
「我々三人、来年も『不可能をことごとく可能』に変えていきましょうぞ!」

「「「オー!」」」

三人は楽屋方面に走り去った…


           ☆極秘情報☆トファンの素顔…(-.-)


 目次へ