中村川のほとり

☆☆☆☆ デジカメ歳時記 「 中村川のほとり 」 令和6年/春2号( NO189 ) へお越しいただきありがとうございます。 ごゆっくりとご覧のうえ、おくつろぎいただければ 大変嬉しく思います。  ☆☆☆  HPのタイトル「中村川のほとり」の中村川は三重県松阪市(旧嬉野町)を東西に縦断して流れています。 ☆☆☆  この川は嬉野上小川の高須峰に水源を発し、宇気郷、中郷の渓谷を下り、(旧嬉野町)と津市(旧久居市)との境界の雲出川へ流れるまでの約26キロの川です。 ☆☆☆  「中村川のほとり」は、この川の流域、周辺、近郊の地域で、主に取材をし制作をいたしています。 この地域の自然や季節の移り変り、あるいは人々の営みなどの様子を、拙いながらも、デジカメ映像と詩歌や散文、水彩画などで、お伝えできればと思います。  ☆☆☆☆


///  淡く柔らかな春から▶▶万緑の初夏へ ///





/// 桐の花 ///

葉桜になったころ桐は咲く。大樹の高くに四方に伸びた枝の梢に桐の花は

円錐形に群れ咲かせ、花は遠くからもよく目立つ。花を手の平に乗せて見

るとラッパ形の花の姿をしているが、取り立てて美しいものではない。し

かし不思議な「遥けき花」といった趣を持ち、ふと桐よりも更に遠くを眺

めていることに気づく。去年のこと、私は友だちの林に桐の大樹のあるこ

とを聞き、友だちと桐の花を見る約束を、そしてそこへ行ったのですが、

友だちの死を知りました。過る飛行機雲、そして桐の花の独特の情趣に友

だちの魂が昇天していくかのように感じさせられました。(嬉野/島田矢下)

                      



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