Yanchi宅の水槽部屋で〜す!
月間誌「アクアライフ 2000年1月号」に紹介されました。
フラワーホーン
フラワーホーンは、アメリカン・シクリッドを、数種かけあわせてつくられた改良品種です。美しい個体は、低い確率でしか出現しないので、ものすごく高価になりますが、小さいうちに安価で買って、その成長や色の変化を楽しむこともできます。成長すると30cm程度になります。テリトリー意識が強いので、ペア以外は1水槽に一匹飼いとしたほうが無難です。
トラシックゴールド パールレッド
ここでは、少ししかご紹介できませんが、この他にもたくさんの種類がいます。
ディスカスは、一番上・左のペアからは赤ちゃんができました。
でもオスは突然死んでしまいました。合掌・・・。
右は我が家で生れたブルー・ダイヤのF2。すばらしく美しい個体ですよ。
オリエンタル・レッドは、スポットが、ばちばち!!単体でも見栄えがしますね。
パープル・リフレクションは、ウェインの作品ですが、写真では、そのパープルに輝く色合いがうまくでません。
アフリカンは、ごくありふれた種類しか手に入りません。取り扱っているお店が少なくて・・・。都会がうらやましい。
アフリカン・シクリッドは、すごく丈夫ですから、水質を弱アルカリ性に保ちながら、定期的な水替えをしていれば問題なく飼えます。(一部には、神経質で取り扱いにくい魚種もいますけど・・)
でも喧嘩っぱやいので、立ち上げの時は、一度にたくさん買ってきて、水槽にいっぺんに放すことでテリトリー争いを避けることがコツですね。
「ディスカス・ハンバーグの作り方」
1.材料
(1)牛ハツ 300g(100g 150円程度)
(豚ハツ 100g 100円程度、鳥のささみ 100g 60円程度でも代用可)
(2)むきえび 300g(100g 170円程度)
(3)チンゲンサイ 1束(2束で100円程度)
2.道具
ジッパー付の冷凍庫保管用ビニール袋 3枚、
包丁、まな板、ミキサー、大きなスプーン、大き目のボール
3.作り方
@牛ハツの白い油の部分を丁寧に取り除く。
(スジのような部分は食べ残しとなるのでこまめに除去する。)
A牛ハツをサイコロ状に刻んでボールに移す。
Bむきえびをサイコロ状に刻んでボールに移す。
Cチンゲンサイの下の白い部分は切り落とし、緑の葉っぱの部分だけみじん切りにする。
(ミキサーでは切れないのでみじん切りは細かい程よい。)
Dボールのなかで手でよく混ぜる。
Eミキサーで、3分の1程度に分けながら攪拌する。
(たくさん入れると上滑りしてしまう。)
F十分、混ぜ合わせた後、ミキサーからスプーンで、ジッパー付ビニール袋へ分量を調整しながら3等分して入れる。
Gビニール袋の下のほうから空気を抜きながら、薄く均等に行き渡るようにして、ジッパーを閉める。
Hそれを冷凍庫に保存すれば出来上がり!
(保存するときに平たいプラスティック製のプレートがあると、形を崩さずに冷凍庫に収納できるので便利。100円ショップにあり。)
4.補足
今は狂牛病の関係か、牛ハツが売っていないことが多いので、豚ハツでも鳥のささみでもOKです。食いつきの一番いいのは豚ハツで作ったハンバーグでしたが、最近、豚ハツも売っていないので、鳥のささみにしています。
こうして育てたディスカス達も、問題なく繁殖行動にも入っていますし、特に痩せていくということもありません。
大きく育てたい人は牛ハツがベストかもしれませんが、いかんせん売っていないので、自家製ではむずかしいと思います。
ディスカス・フードや赤虫を混ぜる人もいますが、それはそれで別にあげたほうが良いかと思います。赤虫を混ぜると特にいたむのが早くなります。
またビタミンやミネラルの錠剤をつぶして混ぜることも行われているようですが、作用がはっきり判らないので、素人は止めたほうが無難です。
以上、当たり前の作り方でしたが、少しは参考にしていただけましたか?
「ちょっと役立つネタばらし」
僕が熱帯魚を飼うにあたって、今まで工夫してきた中で、皆さんにも役に立つかな?って思うネタを公開しまーす!
T.ろ材1
上部フィルターを使っている場合、あまり重いろ材を使うと掃除などの時に取扱いが面倒になります。
そこで一般的に販売されているウールを使うことも多いのですが、そのまま平らに置いて使うと、ポンプの手前ばかり汚れて、ポンプから離れたところはあまり水が届かなかったり、表面が汚れ、水が上滑りしてしまって、全然ろ過が効かなくなったりしますよね。
また、バクテリアの発生の仕方を研究した人に聞いたところによると、バクテリアは主にウールの表面に発生していて、ウールの中の方にはあまり発生していないらしいのです。
以上のようなことから、僕は、市販の1枚もののウールを、上部フィルターの深さの幅に、ウエハースのような形に切って、縦に並べて使うようにしています。そうすると、水が上滑りすることもなく、バクテリアの発生する表面積が稼げるし、目詰まりすることもありません。(図1)
汚れた場合は、ポンプの手前からウールを抜き出して、ウールをポンプの方へ寄せて、新しいウエハース状に切ったウールを、ポンプから遠い方に空けたスペースに補充することで、急激なバクテリアの減少を防げます。
詰め込むウールは、かなりの量になります。初めて入れる時は、ウールに腰があるので、60センチ水槽用で、ウール3枚分くらいですが、しばらくしてウールが柔らかくなったころに追加すると、最終的にはウール6枚分くらいは収まります。平らに置くよりも2〜3倍の量が収まりますし、おそらく表面積からいうと、もっとバクテリアの発生効率は良くなっていると思います。コストは安いし、メンテナンスも簡単、バクテリアの発生効率は高く、急激なバクテリアの減少も防げる!
皆さんも試してみてくださいね。
(図1)
キタナイ字でこめんちゃい!
U.ろ材2
僕は120センチ2本と90センチ2本を集中ろ過していますが、ろ過槽は90センチを3層に仕切ったものを使っています。水がジグザグにろ材を通過してろ過するわけですが、そのろ材の量は、100リットルほどになります。
市販のろ材を100リットルも入れるのは、すごくコストが高くなりますよね。そこで、僕は、約半分の50リットル程度、園芸用の「軽石」を使用しています。
軽石は、水質に全く影響を与えず、値段も、市販のろ材に比べてものすごく安い!(15リットルで600円位)
目詰まりもなく、交換するときは、園芸用に転用できるし、ろ材に使用したものを園芸に転用するとなぜか苗の育ちがいいのです。
使い方は、まずバケツで水洗いをします。浮いた軽石は取り除き、白い濁りがある程度収まったら、ザルがなにかに移して水切りをします。その後は、ろ材としてろ過槽に入れたらOK!いろいろな粒のサイズがあるから、使途によって選べます。試してみてね。
V.市販の水槽を1500円程度でオーバーフロー水槽にする方法
市販の水槽を、塩ビパイプだけでオーバーフローにする方法をご紹介します。
まず、部品を購入してきます。
<必要な部品>
1. 25口径の塩ビパイプ、水槽の高さ45センチの場合、2メートル程度 @たぶん1000円以下
2.25口径用 L字型ジョイント 5個 @ 95円程度
3.25口径用 T字型ジョイント 1個 @140円程度
4.25口径用 エンド・キャップ 3個 @ 80円程度
<必要な道具>
1.のこぎり
2.塩ビパイプ用の接着材
たったこれだけです。すごく安くすみそうでしょ?
これを下の図面(図2)を参考にしていただいて、切ったり接着したりすれば完成!
但し、排水能力は小さいので、ポンプの揚水能力とのバランス調整が必要です。
水槽の後ろへ設置できるなら台数を増やすことで排水能力もUPします。
それと、パイプ内の空気を抜くときに、慣れないと少し水が散るかも・・。
空気の抜き方は、
@ まず、完成品を水槽に引っ掛けて、その状態で、水槽内の水の入り口と水槽外に出ている出口にエンド・キャッブをはめます。(水の出口はあらかじめ、ろ過水槽な どの予定場所に水が落ちるように延長しておいてください。)
Aジョロみたいなものを使って、T字ジョイントの上から水をパイプ内に満たします。
B水が満ちたら、T字型ジョイントのうえにエンド・キャップをはめます。
C水槽内の入り口のエンド・キャップを外します。
D次に、出口のエンド・キャップを外します。この状態で、サイフォンの原理で水槽の水は、下のろ過槽に流れつづけます。(ここであまり焦らないように)
E次にT字型ジョイントの上につけたエンド・キャップを外しますと、パイプの中の水が抜けます。
これでOK!
想定した水の高さに落ち着いているかを確認してください。
ポンプを稼動して、水量を調整します。水面張力があるので、落ち着いたころを見計らってから、水面の高さに印をつけておきます。印より水が増えていくようでしたらポンプを弱めます。注水の量が排水の量とバランスしたら完成!
僕の集中濾過システムでは、これで平成7年から稼動して一度も事故はありません。
一度試してみてね!
(図2)
<水槽小屋を建ててみよう!!のコーナー>
アクアライフを読んでいただいた人にはお分かりでしょうが、僕の場合、別棟で水槽部屋を造ってしまったので水槽小屋というのが正しいのかもしれません。
実際、水槽小屋を建てたことで、改善点や反省点がいっぱいでてきました。
ですから、これから水槽小屋を建ててみようといった方に、少しでも参考になればと思い、項目別に注意点を上げたいと思います。
1.小屋の大きさ
小屋の大きさは、大きいほどゆとりがあっていいのですが、敷地が第一の問題です。でもこれを言ってしまうと話が進みません(笑)。まずはあることを前提として・・・。
あまり大きいと冷暖房のコストもばかになりません。お金持ち以外は、6帖までのスペースに修めておくほうが無難です。6帖であれば、室外温度10度程度の時に、石油ストーブをほぼ24時間燃やしっぱなしで、25度程度(断熱壁ですが)に維持させ、灯油月100リットルぐらいでしょうか。およそ月7000円ですみました。
(ヒーターで1000リットルを25度に維持しようとすると、ほぼ月30000円程度の電気代となりました。電気であればエアコンの方がお得かも・・・)
今は、地震が恐いので石油ストーブを止め、冬場はできるだけ混泳させて水槽の本数を減らしたうえでヒーターにしています。
2.平面図での十分な検討
水槽の配置、水回りの余裕、くつろぎの空間など、平面図をきっちり書いて検討しましょう。
それから、給水、排水の配管、湯沸かしのためのガス管等も、室内での配置に大きな影響を与えますので十分考えなければなりません。
3.排水口
排水口はできる限り大きい口径のものを使いましょう。
僕の場合、口径を言わなかったので小さいものしかつけてもらえず、排水がしにくいのです。
排水は数本の水槽を一度に行おうとすると、想像以上の水量になります。
直径15センチ以上の排水口にするか、コンクリートのたたきの床であれば、部屋の真ん中に溝型の排水溝をつくるのも一考です。
においの逆流防止処理も忘れずに!
4.水回り
水道の蛇口の下には、たとえコンクリートのたたきであっても水受けを取り付けたほうが無難です。
僕はコンクリートのたたきだから、水がこぼれてもいいと考えて、水受けを取り付けなかったのですが、やはり床が水浸しになるのはよい気持ちではなく、失敗しました。
結局バケツで受けてます(苦笑)。
5.コンセントの位置
コンセントはたくさんつけるにこしたことはないのですが、問題はその位置です。特にその高さについては、少なくとも一番下に置く水槽の水面よりも上を想定して設置すべきです。
私の場合、位置が低すぎたために、濾過水槽の裏側になったりして、プラグの取り付けに苦労しました。
いっそのこと天井の位置に、コンセントをつけてしまうのもいいかもしれません。
コードは、下からうえに引くよりも、上から下に降ろすほうが楽です。
6.床
床はフローリングにするか、土間にするかですが、僕の場合は、土間です。
でも土間だからといって水を流しっぱなしにできるわけでもなく、汚れた水を流せば臭いが残ります。
更に僕の場合、排水口に向かって傾斜をつけたのですが、中途半端な傾斜では水はあまりうまく流れません。
そのうえに、水槽を置く際に水平をとるのにかなり苦労しました。
よって、土間にする場合も、じかに水を流せるといった考え方ではなく、多少こぼしても大丈夫っていう程度に考えておいたほうが無難です。
フローリングにする場合は、やはり基礎を強化したうえに貼るわけですから、コストはかかるでしょうね。でもお金があれば、フローリングの方がいいかなっと思います。
7.部屋自身の照明
部屋自身の照明は、好みもありますが、あまり明るくなくていいと思います。
僕は、6帖程度て40wの蛍光燈2本をつけましたが、普段1本しかつけていません。
水槽の照明があるし、それ以上に部屋が明るいと落ち着きません。
必要以上の照明はつけないほうがいいと思いますし、値段も安くつきます。
8.断熱材
断熱材としては、壁と内壁の間にグラスウールを詰め込みました。コストとしてはあまり大きくないのできっちり詰め込んだ方がいいですね。後で追加はできませんから(笑)
9.換気扇
換気扇は、湿気の多い水槽小屋にとっては必須です。
でも、あまり大きなものじゃないほうがいいと思いますね。
僕はキッチンによくついてる大きな換気扇をつけたのですが、音はうるさいし、せっかく暖かくなった空気が一度に抜けてしまったり・・。だから、トイレについているような小さなもので24時間回しているほうが良いかと思います。
10.エアポンプ
水槽の数が多くなると、ひとつひとつにエアポンプをつけるのは大変です。
僕は、たまたまトイレのばっ気のためのエア・ブロウが転がっていたのを拾ってきて、塩ビパイプをつなげて、つけてみたのですが、水槽小屋にある18本の水槽に1つずつ、投げ込み型の濾過器をほうりこんでも、まだ余りあるパワーで、ところどころ空気を漏らすようにして弱めてます。
建物の解体屋に行ったらタダでくれるかも?
なにせすごいパワーです。
以上が今回気づいたこと、反省したことです。ちょっとは参考にしていただけましたか?
また思い出しましたら追記します。
感想や質問等ございましたら、掲示板にカキコしてくださいね。