コンピュータワールドへようこそ

KYPC幹事長 飯田 勉

1.はじめに

現在、コンピュータは私たちのビジネス活動を行ううえで広く活用されるようになり、 また家庭へも普及しはじめています。いまやコンピュータを抜きにして語れない時代が 到来したと考えられます。太古より人間は、音声や身振り手振り、そして文字や図形と いうさまざまなコミュニケーション手段により、お互いの意思を伝える努力をしてきま した。また生活するうえでのノウハウが蓄積されると、それらのノウハウについても、 同じように伝承されてきました。また、手紙・電話・電信によって、距離の壁を克服し、 遠距離間の意思の伝達が行えるようになりました。
コンピュータワールドにおきましては、コンピュータ自体の高級化・小型化・低コス ト化と通信技術等世界レベルでの標準化が進み、様々な面でより便利な世界が開けてき ました。コンピュータワールドについて少しご紹介します。

2.コンピュータワールドのご紹介

2.1 インターネットの世界

はなれているコンピュータ間でお互いにデータすなわち文字文書・画像(動画・静 止画)・音声のやりとりができる通信ネットワーク環境をインターネットとよびます が一般の利用内容を以下に示します。

(1)個人・団体レベルでの情報伝達

様々な分野の自由に閲覧できるホームページの中から、自分の好きなジャンル を選び、知りたい情報を積極的に調べたり、他の人との情報交換ができます。 ホームページを自由に作成でき、自分の趣味等も他の人に知ってもらうこともで きます。 また、電子メールと呼び、手紙・FAXに代わって、文書作成・作図・画像張 付け等により伝えたい情報を作成し、伝達します。

(2)学校教育における各地の情報収集と授業への活用、学校・クラスの活動状況紹介、 学校間交流の活性化
(3)企業・商品の宣伝、電子商取引と通信販売、就職情報の提供
(4)行政機関・団体による情報発信(PR):地域PR、情報サービス向上
(5)研究所/大学における研究成果発表
情報伝達がすみやかに行われうようになりますと、大変な世界に発展します。
現時点の情報が流れるわけですから、何を判断するにも一番新しい状況を知ることが できるわけです。販売店でいえば、販売状況を知り、製造会社・工場への連絡、お客 様への配送までの時間が最短になります。製造会社・工場では必要なものを必要なだ け作ることによるメリットがでます。すなわち売れているものをいつも管理でき、い つも新鮮 な品物それも最小の数を準備するだけですみます。
2.2 各種事務的な汎用ソフトの世界(一般購入)
(1)EXCEL表計算ソフト

企業・家庭において一覧表はよく作成します。たとえば、日々の目的分類別入金 ・出金一覧を作成し、日々あるいは月別・年別に集計し(表計算・グラフ表示)、 入出金計画に苦慮します。コンピュータワールドでは、煩雑な計算等をコンピュー タにまかせ、反省・計画という考えることに時間をかけるようになります。

(2)ACCESSデータベースソフト

私たちが生活していく上で様々なノウハウデータがあります。一般家庭では、電 話帳・住所録、企業では、従業員名簿・個人別人事データ(給与ほか)がそれに当 たります。コンピュータワールドでは、目的に応じてこれらのデータをコンピュー タにあらかじめ登録します。また必要に応じて追加・変更します。一方で必要なと きに必要なデータを簡単に取り出せるばかりか、好みのデータ加工(集計計算、帳 票作成等)・インターネットを利用した伝達等幅広く利用することができます。た とえば、住所録から年賀状を印刷する場合には、年賀状のデザインに時間をかけ、 その他にあまり時間をかけないといった有意義さがあります。

(3)一太郎・WORDソフト

文書・作図の基本となるソフトです。パーソナルコンピュータにおいての利用は、 パーソナルコンピュータの持つ様々な機能と組み合わせることにより幅広い利用が 可能です。一方、ワードプロセッサー専用機が低コストで市販されていますが、ワ ープロ機能の利用に限れば、大変すばらしい商品と考えます。 文書作成においては、キーボードからカナ/ローマ字入力と日本語変換を行い ますが、コンピュータワールドにおける入門ソフトとなります。

(4)その他

給料計算等財務ソフト、各種ゲームソフト等様々なソフトが市販されています。 必要時に購入し利用することができます。

2.3 コンピュータアプリケーションシステムの世界

一例として、製造企業では、受注/納入管理・生産計画・製品設計・製造設計・ 工程管理・設備管理・出来高管理・品質管理・勤怠管理等各種管理システムを構築 し、業務の合理化・生産性向上・品質向上・短納期化に向け改善を進めています。 すなわち最小の投資で最大の効果をあげるためコンピュータならびにコンピュータ ネットワークが最大限利用されています。 このようなケースでは、市販のソフト以外にその企業に最適のシステムをコンピ ュータ言語を利用して、新たに作成する事になります。

3.最後に

コンピュータワールドは私たちの頭脳の一部として今後ますます進歩を続けます。 同時に、私たちは、コンピュータになれる・コンピュータを使いこなす・コンピュータ 言語を利用してシステム構築を行う各段階を上がることが出来ます。
そのような意味においては、私たちはすばらしい時代に生きていると言えます。
一方で、コンピュータワールドに深く入れば入るほど社会生活の中で生きる人のあるべ き姿をあらためて考え直し、家族・社会・自然界・宇宙に対し責任がともなうことを認 識する必要があります。
これらのことも今後皆様と話し合って生きたいと考えます。