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お給仕と作法


供物について

1、お花ー本山では高田の一本松と言い芯松を一本飾ります。
末寺や在家では色花を使っています。
この世で一番美しい供物で見た人に心
和むよう香りのきついお花やトゲの在る
お花を避けて飾りましょう。

2、お佛飯ー日常頂く一番大切な供物です。炊き立てを蓮のツボミ
の形に盛ります。お参りが済めば直ぐに下げ
家族で頂きましょう。夜しかご飯を炊かない
お家はその時でも良いと思います。

3、ローソクーわが身を削って他人に光を与えています。光は
知恵を表しています。最近電気の灯明も
ありますが、お参りをする時だけでも光の
柔らかさに触れられては如何ですか?

4、お香ー心安らぐ香りの良い品を使いましょう。よく抹香臭いと
言われますが本物のお香は心和みます。
お線香はお香の火種として使用しますので
寝かせて下さい。真宗では立てません。
3回左から右に一文字にお香を薫じます。
おし頂く必要は在りません。

他宗ではお水をあげますが、真宗では使用しません。
清浄の心を表していますが、私達真宗門徒は不浄の
心のまま往生出来ると親鸞聖人は仰ってみえます。

お線香


勤行について

勤行本は手に取って拝読しましょう。暗記していても
勤行本を見ながら拝読するのが基本です。
勤行本は経机の上に置きましょう。経机は本を
置く場所で他のものをあまり置かないよう心がけ
ましょう。

朝のお勤め

重誓偈−正信偈−五首引和讃ー短念仏ー迴向文ー改悔文

夕事のお勤め

重誓偈ー文類偈ー五首引和讃ー短念仏ー迴向文ー御書

お輪の打ち方

中・小・大と三つ打ちます。和讃の終わりに中小音を打ち、
短念仏の一句目に大音と打ちますので注意を!


念珠について

一般的に数珠(じゅず)と呼ばれていますが私達はお念珠
(おねんじゅ)と呼びます。高田派では親珠を上にして
房を左に下げます。二連の場合小珠のついている方を
左にします。基本的に左手に持ちます。
法具ですから畳の上に直接置かないよう気をつけましょう。

念珠の持ち方


法名について

真宗では戒名と呼びません。法名(ほうみょう)と言います。
基本的には生前に本山で御法主様に帰敬式を受けて頂いて
おきますが、死後の場合お寺さんに代理をしてもらう場合も
あります。院号や法名は本山にて頂くものです。
古いご先祖様は過去帳にして御祀りをしますが、新しい方は繰出
位牌が便利でしょう。お一人の位牌やご夫婦の位牌もありますが
数が多くなると、お仏壇が位牌壇になってしまいます。