僕は君に惹かれはじめていた |
|
君と最後の夜に
僕たちは真夜中の海にいた
波の音しかない
その広すぎる空間に
僕たちは佇んでいた
砂のベッドに横になれば
満天の星空
星がつかめそうなくらい
近い空
僕たちは砂まみれになって
ひとつになった
僕は君に惹かれ始めていた
はじめて君と出会ったその時より
僕は君に惹かれ始めていた
|
|
|
|
飛ばない鳥 |
|
君は
目が見えず
口がきけず
何も聞えなくなった
やせ細った鳥
止まる枝も
帰る巣もない
つがいもいない
君はすべてから逃げて
どこへ飛んでいこうとしているの
君は飛べない鳥じゃなくて
飛ばない鳥
飛ぶことを諦めた君
君は飛んでいく場所などなくて
同じ場所に止まっているだけ
ずっと同じ場所に止まっているだけ
|
|
|
|
恋 |
|
あなたの心をつかもうとして
必死につかんでみたけれど
それは指と指の隙間から
こぼれ落ちていって
手を開いたときには
もう何も残っていませんでした
|
|
|
|
涙 |
|
生まれてくるときは
泣いてはいけないとか
泣いたら弱いとか
そんなこと考えもしないで
素直に泣けたのに
どうして大人になると
人は素直に泣けなくなってしまうのだろう
|
|
|
|
The end of sorrow |
|
君の頬を伝う
大きな粒が意味するものは何?
葛藤、悲しみ、苦しみ、喜び
ささくれだった感情も
傷ついた感情も
全部吐き出してしまえばいい
もう誰も責めたりしない
rightとwrong
goodとbad
私たち人間の思考がつくりだしたもの
そんなものに振り回されず
自分を信じて
|
|
|
|