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銭湯黒鱒
Magazine

1st 七色貯水池戦(4/4)

WESTERN DIVISION

RESULT

Tour 2004
ラッキークラフト・有田商事・ゼニス・デコイ・ヘミングCUP
2004 B.A.S.S. OF JAPAN 1st. CHAPTER TOURNAMENT
ラッキークラフト・有田商事・ゼニス・デコイ・ヘミング杯
NANAIRO Reservoir,Nara  2004/4/4
Today’sStand Boat Angler Club Bass Weight Penalty Total AY Total AY  Stand
1 9 塩倉  晃 CE 5 3445 0 3445 3445 1
2 12 坂口  昇 WE 5 2860 0 2860 2860 2
3 6 中山毅彦 CE 5 2800 0 2800 2800 3
4 1P 中出哲夫 CE 5 3260 -500 2760 2760 4
5 4 小笠原弘光 WE 5 2590 0 2590 2590 5
6 3 山田健太郎 WE 5 2415 0 2415 2415 6
7 10P 平林寛基 WE 3 1670 0 1670 1670 7
8 6P 郷原正志 WE 5 1665 0 1665 1665 8
9 2 高谷昌弘 WE 5 1520 0 1520 1520 9
10 7P 堀田祐二 CE 5 1330 0 1330 1330 10
11 5 鈴木克昌 CE 4 1260 0 1260 1260 11
12 10 三村大輔 WE 4 1135 0 1135 1135 12
13 7 田坂光迅 CE 3 1040 0 1040 1040 13
14 8 甲佐 直幸 CE 3 950 0 950 950 14
15 9P 宅間 弘志 CE 2 930 0 930 930 15
16 2P 足立直樹 WE 2 745 0 745 745 16
16 11P 黒田広慈 CE 2 745 0 745 745 16
18 5P 小関弘康 CE 2 635 0 635 635 18
19 8P 小島  茂 CE 2 590 0 590 590 19
20 3P 若野龍司 WE 2 440 0 440 440 20
20 1 瀬川佳亜旗 CE 2 940 -500 440 440 21
22 11 粕山 英晃 WE 1 340 0 340 340 22
失格 4P 神原茂樹 WE (5) (2520)   0 23
 
Data ペナルティ
エントリー 23名 釣り保険証忘れ 神原 茂樹 WE (失格)
Total Bass 77匹 5分帰着遅れ 瀬川佳亜旗 CE (-500g)
Total Weight 32,305g 5分帰着遅れ 中出 哲夫 CE (-500g)
Average Bass 3.3匹
Average Weight 419.5g
Big Bass
Lake Angler Club Bass Weight
1st 七色貯水池 坂口  昇 WE 46.0cm 1415g
2nd 野尻湖
3rd 奥伊勢湖
4th 風屋貯水池
5th 池原貯水池

2位は昨年の年間2位で、リザーバーで断トツの安定感を誇るグッサン坂口選手(写真右)。
3位は入賞&カレーのおかわりができて超ご機嫌なカレー大好きキレンジャー中山選手(写真左)。
T's-ONさんのおいしいカレーに感謝。

冷たい雨が降る春の七色戦を制したのは、プラクティスでロクマル(62cm)まで釣ってしまった昨年のW/D年間トップのガリバー塩倉選手。昨年に引き続き七色戦2連覇! 昨年から通算すると、何と6戦中4戦も勝ってるという、まさにバスオブの横綱「朝青龍」状態。
誰かコイツを止めてくれ〜!

 W/D第1戦七色ダム戦出場の皆さん、先日はお疲れ様でした。今大会で私の優勝を予想していた人は、私を含め誰も居なかったと思います。しか〜し!また、やってしまいました、まさかの優勝!ってことで、今回ほとんど誰ともバッティングする事無くこっそり優勝してしまった私の七色戦を少しだけ報告させていただきます。
 
#1プラクティス
 昨年のクラッシック山中湖で全く良いとこなしで惨敗して以来、「一から出直し」と心に誓い昨年の秋・冬は地元の激釣れ無いリザーバー三河湖で修行をしていた私でしたが、年が明けて本格的に仕事に就いてからは休みも無く、プラに行けるかどうか、それどころか本戦出場も微妙な状況でした(大会前々日は博多に居ました)。せめて1日だけでもプラに入らなければと思い3/11になんとか休みをもらいプラに入りました。この日は限られた時間内で効率良くプラを行うため友人に同船してもらいそれらしいエリアを見て回りましたが、好感触は得られずじまい、しかし、何本かのBIGフィッシュを確認する事ができ、もう1日有ればなんとか勝負出来るかも?と思い、3/25無理やり休みを取りプラに入る事に、プラ2回目の課題はキーパー場の確保とキッカーの反応の確認だったのですが、西ノ川で思わぬ大物を見つけてしまい思わず釣ってしまいました。(実際獲れると思っていなかったし「本戦で獲れたらいいな〜」と思っていたので、反応の確認をしようと投じた1投目で獲れてしまったのには驚いた)釣り上げたのは62センチ推定3キロ後半のロクマル、この1匹がこの日後々まで尾を引き本戦までの数日間の自分を迷わす事に。
 最終的にプラで得たものは、各クリークのインレット付近には魚影は濃いが人も多くプレッシャーで反応がイマイチな事、本流筋でも何箇所か良い場所を見つけたが良くて500グラム位までしか獲れていない(実際他の人達はキロフィッシュも獲れていた様なので、おそらくレンジが合って無かったのだと思う)事でした、釣り方は全てミドスト、ワームはフラッシュトリックスが有効とゆう事でした。(今回は地元ガイドの新人神原君からの情報で殆ど全員が釣り方を知っていたのには驚いた。次回からは私だけにこっそりと教えて頂きたい(笑))
 
#戦略
 プラクティスから本戦までの日にちで毎日天気予報を見ながら戦略を練ったのですが、最終的に2つのパターンを考えました。一つは朝からクリーク上流でBIGフィッシュを狙い最悪の場合帰着途中にキーパーをそろえるパターン。もう一つは朝一まず本流筋で稼げるだけウエイトを稼ぎ最後の2時間だけ西ノ川でBIGフィッシュを探し狙い打つパターンでした。パターン1はBIGウェイトが期待出来るが、はずした場合帰着途中にキーパーを獲ろうにも叩かれた後で、プレッシャーでキーパーすら口を使わなくなる可能性も有り最悪の場合ノーフィッシュも考えられる、又、運良くBIGフィッシュを見つける事が出来ても確実に獲れる保障は無くギャンブル度が極めて高いパターンだといえるでしょう。(大会に出場しなかった人の為に付け加えさせていただくと、もちろん朝一クリーク内でBIGフィッシュを見つけに行き、ダメなら即本流筋に移動することもできるのだが、今回私の使用したエンジンは9.8psと非常に非力なため一度クリークに入ると本流筋に戻るのに非常に時間を要し、どっちつかずの戦略を練った場合、実際に釣りをする時間が非常に少なくなってしまう事になりかねない状況でした。)パターン2は手堅い戦略ではあるが、今大会が春、しかもロクマルの可能性の有る七色ダムである事を考えると、ハイウエイト戦になった場合は後手を踏んで冴えない結果になる可能性が考えられました。
 
#予想
 大会前私の予想ではハイウエイト戦になれば6キロ前後くらい
◎高谷さん 最も手強い最強の鉄人
○神原君  地元七色を知り尽くした脅威の新人
△中出さん 長期プラに入った瀬川君を後ろからマクル哲タロンの使い手
 ローウエイト戦になった場合は、誰が勝ってもおかしくない七色金太郎飴大会になるだろうと思っていました。予想ウェイトは3キロくらい(時期的にはハイウエイトになる可能性が高いが・・・)
 
#本戦
 大会当日の朝まで迷ったのですが、私が選んだのはパターン2の戦略でした。(結果てきには、最後まで一度もクリーク内に入る事は無く本流筋でやりきった訳ですが)理由はスタートが遅れた事でクリーク内には既に一般のアングラーが入っているだろうという予想からでした。更に雨によって水中が見えにくくなっていたためクリーク内に入ってもBIGフィッシュが見つけにくくなっていた為あわよくば天気が回復したところでクリークに入れば良いかな?と思いまずは西ノ川のクリークマウス対岸付近で様子を見ていました。
 スタートから1時間半程でリミットを揃えたのですが、その時点で何となくローウエイト戦になるのでは?と思い始め(全く根拠無し)本流筋で釣れるだけ釣ってウエイトを稼ぎ、更に常にエレキで移動する事で、もし本流筋のシャローにBIGフィッシュを見つけられれば・・・という戦略にきりかえました。
 釣り方は先にも述べた通りフラッシュトリックスのミドストで、まず浅いレンジで釣れる魚を揃え、徐々にレンジを下げて行き、水面下2〜3メートルのレンジでそれまで釣れていた400グラム前後の魚から700グラム前後の魚が混じりだした事に気付いてからは、そのレンジを重点的に攻め何とか3キロ超えるウェイトを釣る事ができ、帰着前2時間を西ノ川で勝負しようと一度は向かいかけたのですが、途中何となく気になるエリアを見つけ最終的には最後まで本流筋で粘る事に・・・。最後に何とか1キロを超えるキッカーフィッシュを獲りたかったのですが、最後まで細かい入れ替えを繰り返すことしかできず、優勝できるなんてこれっぽっちも思わず帰着しました。中出さんや坂口君のウエイインを見た時は負けたと思ったのですが、意外にも私の方がウエイトが有り優勝してしまいました。
 
#勝因
 今回の優勝はハッキリ言ってたまたま運が良かっただけ、ハイウエイトを狙って各川の上流を目指した人の中で誰か一人でもBIGフィッシュを持って帰って来れば私の優勝は無かったでしょう。運以外で優勝の理由を挙げるとすれば現在ミドストが七色ダムで有効なテクニックだった事と、多くの人がフラッシュトリックスを使用していた中で私もそれを使ったのですが、プラスαのひと工夫(内容は秘密です)をしていた事が挙げられます。
 
#おまけ
最後に、本文中私自身ミドストをやっていた様に言いましたが、実際には私の釣りは名古屋釣方と言った方が正確かもしれません。何が違うかはあえて言いませんが・・・、
ヒント1 ミドストは名古屋釣方の一部である。
ヒント2 ミドストと名古屋釣方の違いはテクニックではない。
ヒント3 名古屋釣方はバスフィッシングの根本的な部分、最も基本的で誰もが忘れがちな部分に非常に基本に忠実な釣りである。
これ以上は言えません。(あの人なら分かるかも)
 
以上が第1戦七色ダムでの私の報告です。次戦野尻湖では、今年こそは高谷さんをギャフンと言わせられるよう頑張ります。