珍獣シリーズ (1)
コバルトアマゴ
アルビノ個体(※1)でもなかなか見かけないアマゴの色彩変異、
この他に、ニジマスでは"コバルトマス"(※2)
と言う色彩変異が確認されている。
いずれも保護色にならないため、野生での生存率は皆無に等しい。
まあ、もの凄く珍しいということです。
捕ろうと思って捕れるものではないのに、
偶然、野生のアマゴでコバルトらしき個体を捕獲してしまいました!!
とりあえず"アマゴ"ってナニ?と言う人のために、
まずは普通のアマゴ(稚魚)
普通はこんな魚です。
この姿をよく覚えておいてください。
それでは、お待ちかねの
コバルトアマゴです。
まだ小さい魚ではありますが(だから捕獲できたのだろう。)
特徴をあげると、
体色は全体的に透明感があり、背部は水色をおびている。
体側にパーマーク(※3)がなく、
黒点にあたるだろうと思われる水色の濃い部分が数箇所。
体型は痩せている様子はなく、ふっくらしている。
こんな感じです。
"背部"
透明感のある水色です。
"スケール付き"
普通のアマゴの稚魚であれば、パーマークがあるのですが
それもなく
色素も薄いのでグアニン(※4)が目立っています。
ニジマスの場合もコバルトにはパーマークがありません。
コバルトアマゴだっ!!!
と言いたいところですが、
アマゴにはイワメというパーマークのない
突然変異型があります。
その稚魚なのか判別したいところですが
現時点では資料不足のため良く分かりません。
詳しい人なら分かるのだろうか?
判別できる方に教えていただきたいものです。
〔用語解説〕
※1…生物全般に見られる色彩変異。
チロシナーゼという酵素が欠落しているため、
メラニンと言う黒色色素が形成できず、体色が白色や黄色になる。
人間でもいます。
※2…脳下垂体の中葉が欠落している個体で、体色が青色になる。
ごくまれに出現する。生殖機能を持たないのが特徴。
※3…サケ科魚類の幼魚が共通して持っている、体側の斑紋。
アマゴにおいては成魚になっても消えない。
※4…魚の体色に、銀色を持たせる色素。
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