小 倉   肇 (おぐら はじむ)


小倉先生は、三重県の発行する、県政だより「みえ」に平成11年6月号から平成12年4月号まで、三重再発見を執筆しておられました。三重再発見〈伊勢から熊野へ 再生を願う巡礼の道 東熊野街道〉は、(その一)「宮川に沿って顕国より幽国へ」から始まり、(その十一)「ゴトヒキ岩と飛雪の滝」を以って、完結となっています。貴重な写真と専門的な知識、整理された文章で、三重県民に熊野街道への関心と憧憬を抱かせて下さいました。現在、熊野古道が、広く注目される礎を築いた小倉先生の功績は、とても大きなものであり、膨大な史料をまとめられたこれらの記録は、次の時代の貴重な文献となるでありましょう。
(kiho. 2002.2.20)
プロフィール
昭和10年生まれ、紀伊長島町在住
三重大学学芸部(2年課程)卒業
三重県小中学校教員を経て
平成8年紀伊長島町立西小学校長を最後に退職
 みえ熊野学研究会運営委員長
 紀北町教育長
 日本児童文学者協会員
 紀北民俗研究会会長
紀北教育研究所所長(H8年〜H16年、H19年〜)
尾鷲市「ポランの会」専任講師
これまでに執筆された本
「三重の民話・たねまきごんべえ」(さ・え・ら書房)
「大学やめてもへっちゃら 」(さ・え・ら書房)
「松尾芭蕉」「沢村栄治ものがたり」(さ・え・ら書房)
「愛と炎の記録」(三一書房)
「絵本、七つ子星」「絵本、やくろうのいぬ」(東京書籍)
「あまのかわをわたるふね」(東京書籍)

「熊野道中記 いにしえの旅人たちの記録」共著
「みえ東紀州の民話」共著

「熊野古道 伊勢路紀行」(伊勢文化舎)