■ 閑話 戦士達の暑い夏 ■

桑原 「ひえ〜ことのほかリッチ!!…な首縊島リゾートホテルに来ているわけだが」
幽助 「これだけ立派な海沿いホテルというとあれだよアレ!!」
桑原 「そう、プールだ!屋外プールに温水プールはリゾートホテルの花!!」
飛影 「……」


蔵馬 「というわけで首縊島リゾートホテル内の屋外プールにやってきました。
『どうせすぐお亡くなりになるので御座いますから、
今のうちに存分にお楽しみくださいませ』と
ホテル側から快く貸切にしてくれました。よかったですね〜。
天気もバッチリです!」
幽助 「おお!ゲスト扱いっていいよな!!」
飛影 「……他に言うべきことはないのか…」
蔵馬 「いや〜しかし死闘のさなかにこんな風に遊ぶことになろうとは」
飛影 「凍矢や爆拳にボコられた数時間後には
トランプ宴会を楽しんでいた奴が今更何をいう」
蔵馬 「オレなんてまだマシですよ。桑原くんなんて天使再来イベントのお陰で、
瀕死の重傷を負った事実がなかったことになっています」
桑原 「よっしゃあ〜泳ぐぜ!ダイーブ!!…っとっとっと。なんじゃこりゃあ、
中の水きったねえな。O-157が目に見えるようだ」
幽助 「そもそも基本的に武術会の時くらいしか客がこねーホテルだしな。
掃除忘れていたんだろ」
蔵馬 「かわいいかわいい藻達、こっちにおいで〜立派なクロレラにしてあげますよ」
幽&桑 「げげっ!水面の緑色ウネウネが蔵馬の方にぞくぞく集まってきたぞ!
気持ちわる…」
飛影 「蔵馬は植物なら妖気を通して仲間にすることができる。
汚水の藻も蔵馬にとっては柴犬より従順な下僕だ」
蔵馬 「ミドリムシは半分動物だから微妙なんですけれどね」
幽助 「…世の中知らない方がいいことだってあるよな」
桑原 「ああ…」
蔵馬 「どうかしましたか?藻達の協力でプールの水は生まれ変わりました!
さあ泳ぎましょうか」
幽助 「あ、お・お前蔵馬も泳ぐのか、つーか脱ぐのか!?蔵馬の生肌がハァハァ」
飛影 「フン、愚かな。ただ脱ぐだけが色気というものではない!
白Tシャツが水に濡れた時、そこに表れる胸元の…ぐわー!!!!!」
幽助 「ぐわー!!!全身藻まみれ…ぐふっ」
蔵馬 「オレはこっちでクロレラ精製に取り組みますので勝手にどうぞ。
かわいいかわいい藻達…ブツブツ」
桑原 「ケッ、くだらねえな。女共を呼んでこずにどうする!ゆっきなさ〜ん!!」
女性陣 「は、プール?まだ3月でしょ。何バカ言ってるの?」
幽助 「……プールシーズンでないことをすっかり忘れていたな」
桑原 「オレ達平気で半裸になるから、てっきり夏かと思い込んでいたぜ……」
蔵馬 「かわいいかわいい藻達…」
飛影 「それが治療薬の原料となるわけだな」
蔵馬 「いいえ。戸愚呂戦対策の一環として、立派な青汁ブランド『蔵馬汁』を
作り上げてみせます!!」


2005年秋

小説「FAR FROM...」のオマケとして書いたものです。
元ネタというか、形式としては日参させておりますDQ関連の某所。腹黒8主が蔵馬にしか見えな(略)。このようなものを書いてみたいと思っていました。
4人が集まって下らない会話を繰り広げているさまは大好きなので、このようなネタが生まれたらまた続きを書いてみたいです。と思い続けて既に半年。