いなべ市の方言
                                               鈴鹿の国

  藤原町川合の方言 伊藤ヤスエ氏(T15)から 平成30年1月6日採録

1 生き物
分類 種別 細項目 地方名 備考
昆虫類       
魚類        
動物         
鳥類 すずめ    スズメ、ムラスズメ、イチバンコ、ニバンコ  
  つばめ    ツバクロ、イチバンコ、ニバンコ  
  せきれい   カワラチンチン  
  ひよどり   ヒヨ  
  おおるり   ルリ  
  ほおじろ   ホジロ  
  かっこう   カッコドリ  
  とび   トンビ  
   かわがらす   カワガラス  
  からす   カラス、ヤマガラス  
  きじばと   ヤマバト  
  みみずく   ホーホードリ  
      ムクドリ、ウグイス、モズ、メジロ  
爬虫類 へび 総称 ヘビ   (クチナワとは言わない)
  あおあいしょう   オーナミサン  
  ジムグリ   アカヘビ  
      クソヘビ 腹が少し赤い
  やもり   イモリ  
両生類 つちがえる・ぬまがえる   クソガエル  
  ひきがえる   ヒキガエル  
         

2 天候
分類
説明 代表例 対象集落
太陽 総称 オヒサン、オテントサン、ニチリンサン  
  日没 オチビ、アカネサス  
  日照り オテリ、オテリサン 大安町梅戸
東風 ナミカゼ  
  西風(冬) カラカゼ、イブキオロシ、ユキオコシ 大安町梅戸(掛け声:チョイチョイシ アイコデショ) 
  台風 アラシ、フキカエシ  
梅雨
ナタナヅユ、セツ、セツノイリ、アキサメ
 
  日照り雨 キツネノヨメイリ 大安町梅戸
  カミナリ、アサガミナリ、ユウガミナリ、カラカミナリ  
  いなづま イナヅマ 大安町梅戸
その他 氷柱 カナコーリ  
  霜柱 シモバシラ  
     
     
  霧が出る 霧が降る  
  地震がある 地震がいる  
日時 明後日、三日後 ササッテ  
  四日後 シワサッテ  
       


3 天候の諺
細項目 地方名 備考
西の山がかぶると時雨てくる(雨になる)。  
  伊吹が見えたら晴れ  
  多志田が白くなると雨  
  西の山に虹が出ると雨が止む  
日・光 茜さすと、明日は晴れ  
   日の入りがでかっとすると明日は天気  
  朝でっかりのババダマシ  
  オヒサンが暈ほすと雨  
  夕方に東の空が赤くなると照りが続く  
朝雷に川越するな  
  夕雷に傘持つな  
  大雷が鳴ったらセツが空ける 大荒れせんことには梅雨が開けない
  カラカミナリは落ちる  
  空豆の花が咲くころに鳴る雷は、腹が痛くなる。  
雲が(東へ)下ると天気  
  雲が登ると雨  
  日の出でオヒサンに雲かぶると「前雲おいた」と言った  
ナミカゼが吹くと雨  
  西風が吹くと時雨る(冬)  
  せつの西風、雨が降る  
  三日月が受けると天気  
  三日月が下向くと雨  
生き物 蜂が低い所に巣を作ると嵐が来る  
  蛇が木に登ると雨  
  カエルが鳴くと雨  
  蝉が鳴くと晴れてくる。  
  ツクツクボーシが鳴くと暑くなる  
  ネコが顔を洗うと雨  
  トンビが高い所を飛ぶと天気  
  ツバメが低い所を飛ぶと雨  
  フクロウが鳴くと雨  
  ワタムシが飛ぶと雪が降る  
  カメムシが多いと雪が多い  
  ブトが飛ぶと雨  
     
細かい雪は積もっても、ボタモチ雪は積もらない  
  夜の雪は積もるが、日の中の雪は積もらない  
  雪降りの前は寒い  
  雪降りのあくる日は、裸もんのせんだく日  
  雨が上がると西風が吹く  
  ついたちぶりの三日ぶり  
  夕立は馬の背を分ける  
  月の1日に雨が降るとその月は雨が多い  
  雨の前はしばこい  
しもおれすると雨になる  
霧が降ると、田の虫が死ぬ  
  霧が降ってから、桑摘むな。 (霧が降った葉をカイコに食わすとだめ)
     
その他 男心と秋の空  
  女心と秋の空  
  210日、220日は厄日  
  三寒四温(三月は寒いが、4月は暖かい)  
  坂本三里日が暮れる 坂本で日が山にかかっても3里歩くだけ日がある
     






鈴鹿の国方言研究会